| 2012年07月03日(火) |
スペイン優勝(ユーロ2012) |
サッカーのヨーロッパカップは大本命スペインの優勝で幕を閉じました。準決勝までのイタリアの絶好調の試合を見ていたのでイタリア優勝もありかなと思っていましたが、決勝戦は「4−0」のスペイン圧勝でした。
イタリアは準々決勝、準決勝でそれぞれ強豪のイングランド、ドイツとぶつかりました。両試合ともイタリア中盤ピルロ、前線のカッサーノ、バロテッリの活躍で優勢に試合を進め強豪に対して金星を挙げました。しかしこれらの試合はスペインの準々決勝・準決勝よりも後ろの日程となり、決勝戦に備えてスペインが身体を休める日程があった事に対し、イタリアは身体を休める時間が短くて決勝ではさすがに疲れがピークに達していたようです。イタリアは最初から動きが悪かったです。
逆にスペインはポルトガル戦での不調が嘘のように溌剌としていて、スペインらしいレベルの高いサッカーで試合をコントロールし最後まで自分達のペースで試合をしていました。これでスペインはワールドカップを挟んでユーロを連覇。メジャー3連覇です。現在のスペインサッカーの牙城は非常に強固で、当分は無敵の時代が続きそうです。
少し前の話ですが、かつてスペインリーグの強豪チーム(バルサ、リアルマドリード)は全世界のスター選手を集めました。現在でもアルゼンチンのスーパースターメッシがバルセロナに居ます。マドリードでプレーしたフランスのジダン、イングランドのベッカムなどヨーロッパ、南米のスーパースターの存在は確実にスペインのサッカー選手のレベルを引き上げたのだと思います。世界最高水準のプレイヤーと一緒にプレーした若者とか、そのプレーを間近にみた若者が、いつの間にか今度は自分達自身が世界のトップに座っていた。
それは端的に言えば南米のサーカーとヨーロッパのサッカーの融合ではないでしょうか。スペインは攻撃力だけでなく守備力もずば抜けていて、評判通りに南米的な華麗な攻撃と、ヨーロッパ的な執拗で鉄壁な守りを併せもったのだと思います。7月下旬に始まるロンドンオリンピックが楽しみです。
| 2012年06月24日(日) |
ユーロカップ2012 |
サッカーのユーロカップ「2012」は準決勝進出チームが決まりました。これからの準決勝の組み合わせは以下のようになりました。
ポルトガル × スペイン イタリア × ドイツ
今回のユーロカップではスペインの「メジャー3連覇」がなるかどうか注目を集めています。レベルの高い個人技に基づく攻撃的なサッカーを作り上げたスペインは「ユーロ2008」「2010ワールドカップ」を制しました。今回ポルトガルもイタリアもスペイン流のスタイルを導入したようです。それに対する伝統的な欧州スタイルのサッカーを堅持しているのはイングランドとドイツでした。そのイングランドは今日イタリアにPKで敗れました。(ドイツは別のスタイルかもしれません)
これまでのユーロカップの試合を見ながら色々なことを考えました。ちょうど試合日程がEUの経済危機と重なっていたので興味深く見ていました。ギリシャ、スペイン、イタリア、ポルトガルと南欧の債務問題を抱えるEU諸国の健闘が目立ちます。ドイツがかろうじて頑張っているものの、優勝を狙えたオランダ、イングランドが早々に敗れてしまったのには「なぜ」という疑問を抱かざるを得ませんでした。
準々決勝での「ドイツ×ギリシャ」の組み合わせは因縁そのままのようでした。昔のサッカーのない時代には「戦争」になってもおかしくないような状況です。ドイツがイタリア・スペイン・ポルトガルの壁を敗れるのか非常に楽しみです。国家経済とは裏腹にサッカーで恨みをはらせることができるか。
また、イングランドチームの不調が気になりました。代表監督が5月に交替したことを始めとして色々な問題を抱えているようで何か本調子を取り戻していない感じがします。不動の代表キャプテンのテリーがキャプテンから外れ、少し地味なジェラードがキャプテンを務めているのも心配の種。
目立つところで大きなマイナスと思われるのは、「髪」が増えた「ルーニー」が優等生的なプレイに終始していることではないでしょうか。ルーニーはなんといっても髪の事など気にせずに、ラフプレーギリギリできわどいプレーをするのが本領だと思います。強引なヘッディングで髪の毛が減ってもかまわないキャラクターが欲しいところ。イングランド紳士は似合いません。いつまでも話題を振りまいたベッカムのように。

父の日用のワインとして「ヤマイチ」さんで購入した「モンテプルティアーノ・ダブルッツオ」です。入荷早々のようで箱の封をきっただけで陳列棚には並んでいない状態でした。「モンテプルティアーノ・ダブルッツオ」はイタリア中部のアブッツオ州のワインですが、ローマとかナポリの大消費地が近いので地元で消費される割合が多かったようです。そのためブランドを有名にする努力とか品質を均一化・向上させる営みも十分では無かったようで、イタリアの北部の有名なワインとかフランスのワインに比べると市場での評価は高くないと言えます。しかし大量に作っているので偶然に素晴らしくパフォーマンスの良いワインに出会える可能性もあります。
偶然といえば偶然なのですが、イタリアのハウスワインの美味しさに感動してその代表格の「モンテプルティアーノ・ダブルッツオ」を重点的に探していて、これまで飲んだことが無かったブランドがあったので即座に購入してみたのでした。コルク栓ではなくて簡易スクリューなので現地でも廉価ワインとして造られているものだと判断できます。結果として、この「San・Giorgio」と銘打ったワインは非常にお得なワインの一つでした。
このワインは最初の一口が最大の驚きを与えてくれます。果実風味が非常に濃くて、しかも瑞々しくてバランスが取れています。高級ワインの味は全くといって良いほど知りませんが、1000円を切る「San・Giorgio」は3000円から5000円程度のワインの味は十分醸し出しいてると思いました。このワインを味わってアメリカ出張したときにサンフランシスコのレストランで頂いたブルゴーニュのワインの味を思い出しました。肉料理の合わせて現地の方が選んでくれたワインでした。
但しこの「San・Giorgio」が十分空気に触れたときにどの程度の味になるのかは全く不明です。妻と二人で飲み始めると瓶一本は直ぐ終わってしまいます。あまりにも印象が強かったので、翌日の月曜日に妻に頼んで追加で3本まとめ買いしてもらいました。欲を言うとこのようなワインがBOX(2〜3リットル)で買うことができれば便利なのですが。本場イタリアでは多分このような美味しいワインが家庭向けに大きな容器で売られているのだと思います。
| 2012年06月08日(金) |
献血結果(6月4日) |
6月4日の献血(87回目)の際の血液検査報告が到着しました。過去6回のグリコアルブミン(GA)比率は以下のように推移していて、ここ半月ほどは節制の成果で少し改善傾向にあります。
6月 4日 17.1 5月18日 17.6 4月28日 18.1 3月10日 17.6 2月28日 16.9 2月 4日 16.9
昨年暮れからの危険期間の「年末始」を乗り越えたのですが、2月・3月の送別会シーズンで少し油断をした結果GA比率は悪化しました。さらに3月末のイタリア旅行で美味しいものを食べたことに加え、帰国後4週間献血禁止ということもあり、油断が拍車がかかってしまった感じでした。さすがにこれでは「まずい」と思い5月の連休以降、節制に努めた結果良い方向にもどってきたのでした。
この間の体重の変化の状況ですが、GA比率が悪化していると思われる期間は「62Kg後半から63Kg」の間を推移しているようでした。その後の節制の後は「61Kg後半から62Kg前半」の範囲でした。この「62Kg±0.5Kg」という体重が私の代謝能力からして、一日15000歩程度歩くことを条件として普通程度の食事を取って安定的な血糖値を維持できる範囲のようです。
| 2012年06月03日(日) |
母校吹奏楽クラブ演奏会 |
出身高校吹奏楽班の第40回目定期演奏会が長野市のホクト文化会館で行われました。40回の区切りということでOB・OGに声がかかり演奏会の中の記念イベントとして現役とOB・OGの合同演奏が企画されたのでそれに参加したという訳です。というのも私が高校3年生の時代に第一回演奏会を開催した手前、将来の後輩達に少し責任を感じているからでした。自分達が始めた大変手間のかかる大イベントが40年後にどのように育っているのか興味があったし、最近の現役世代は大変上手になっていて既に我々の時代には「夢」であった「全国大会」を何回も経験しているので最近の演奏レベルを身近に聞いてみたいということもありました。
5月の連休にリハーサルをして後は昨日の午後と今日の午前中のリハーサルで本番を迎えました。様々な感想を持ちましたが、総論から言うと「非常に楽しく合奏に参加させてもらって貴重な時間を過ごさせていただいた」と思っています。100人を超える演奏者のエネルギーは大変なものでステージの上でその中に身を置いていると、他の演奏者との連帯感だとか、指揮者の魔術で演奏者の表現がどんどん引き出されて行く瞬間に立ち会うことができるとか、ステージでしか味わえないような瞬間を何度も実感しました。演奏曲目は「キャンディード序曲」(バーンスタイン)と「春の猟犬」(リード)の二曲でした。久し振りのクラリネット演奏としてはこの程度の曲が迷惑をかけない限界かなと思いました。
「演奏会」を高校生が自主的に運営するイベントという観点からいうと、時代も違うし自分が歳をとったせいもあるのでしょうが、自分達の目指していた演奏会とはかなり様代わりしている印象でした。自分達が高校生の頃はとにかくクラシック音楽に飢えていたし、憧れのクラシック音楽を自分達で演奏するという「精一杯の背伸び」が演奏会の本質だったと思います。従って難しいクラシック編曲物をコンサートのメインに据えたあくまでも音楽中心の催しだったと考えています。
今回の第40回に限らず最近の高校生の演奏会では、そのような純粋音楽追求的な面は少し後退し、それに変わって歌とか振り付けを取り入れた元気で楽しい舞台がメインとなっている感じでした。たぶんそれはネット社会で日本全国、全世界の情報が長野でも瞬時に入手できるし、新幹線のお陰で東京にはいつでも容易に行くことができる時代になっているからだと思います。また吹奏楽部員が私達の頃の男性中心(元々男子校だったので)から、女子中心に変わったのも大きな理由だと思います。そうした傾向の演奏会で大きなホールが満員になり立ち見客が溢れる状況というのは、時代が違うのかな という感慨が大きいものがありました。
演奏の水準といった面では流石に全国大会に何回も進んできただけあって、現在の高校生バンドの各パートにはかなりの名手が揃っていました。これは正直脱帽です。またタイムスケジュールをしっかり行い密度の濃い練習をしていることにも驚きました。高価な楽器を買い揃えることができる時代になっていて、ネットや便利の交通網のお陰で中央の情報が手軽に入手できるようになったことは大きいと思います。様々な経験が手軽にできる次代になって、学業の傍らで色々なことをハイレベルにこなす。まさにデジタル時代の高校生という感じがしました。
但し個人の演奏水準が高いので全体としての音楽が訴えるものが大きいかというと一概にそうとも言えいところに難しさがあります。プロでもそうですが指揮者の音楽性や指導力によって出てくる音楽は違ってしまいます。ましてや潜在的な力を秘めた高校生では指導者の力量は非常に重要になってきます。全体としてかなり高度なレベルに達しているのは間違いないのですが、奏でられる音楽から奏者全員の喜び・感動が発散されていないような気がしました(少し緊張していたのかな)。
| 2012年05月23日(水) |
カラヤンのベル・レク(スカラ座) |
NHKBSプレミアムで放送されたカラヤン指揮のヴェルディのレクイエムを聞きました。演奏者は以下の通り。
「レクイエム(死者のためのミサ曲)」ヴェルデイ作曲 (ソプラノ)レオンタイン・プライス (メゾ・ソプラノ)フィオレンツァ・コッソット (テノール)ルチアーノ・パヴァロッティ (バス)ニコライ・ギャウロフ (合唱)ミラノ・スカラ座合唱団 (管弦楽)ミラノ・スカラ座管弦楽団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン イタリア ミラノ・スカラ座で収録 (収録:1967年1月)
この演奏のエピソードとして以下の話が伝えられているようです。
「1967年1月16日と17日に特別公演はトスカニーニの没後10年を記念するものだったためスカラ座は映画用の照明の使用を禁止した。そこでカラヤンはホールが使われない1月14日と15日のわずか2日間で撮影を終了させなくてはならず、予定していたベルゴンツィは都合をつけることができなかった。そこでまったく無名のテノールが起用された。彼の名はルチアーノ・パヴァロッティ。それは素晴らしいものだった。」
豪華なソリスト達です。プライス、コッソット、ギャウロフに負けることなくまだ若いパバロッティが美声を聞かせてくれています。プライスのソプラノは確かに低音から高温まで均一で馬力十分な声なのですが、他の3人とは少し異質な感じがしました。「イタリアの声」ではないのです。ギャウロフもイタリア人ではないですが、こちらはどういう組み合わせでもキチンと合わせられる「しなやかさ」を持っている声だと思いました。ギャウロフはフレーニと結婚してフレーニの故郷のモデナに住んだといいますからイタリアが合っていたのかもしれません。
「ヴェルディ」のレクイエムですから、スカラ座でイタリア人ソリストがぴったりくるのだと思いました。合唱団もすごいですが、スカラ座フィルの上手なこと。弦楽器も管楽器・打楽器も統率のとれた(カラヤンに統率されてというより自分達で音楽を作っている感じです)非常に高度な芸術性を感じさせます。
今回1967年のとんでもない名演奏の存在を知ったのですが、これだけの演奏を可能としたのは当時の社会情勢であったのではないかという気がします。それは「東西冷戦の本格化」ということです。1964年にフルシチョフが追放されてブレジネフ時代に入り、1968年には「プラハの春」がブレジネフによって潰されました。60年代はムラビンスキー&レニングラードフィル、リヒテル等が西側に知られるようになり、東側の驚異的な音楽水準が西側の音楽家達の競争心に火をつけたのでした。特にカラヤンは西側の音楽家の伝統を一身に背負って華々しい活動を繰り広げていましたから、とにかく名演奏を歴史に残したいと考えていたと思います。
この演奏が「映像」を残すことを目的であったので、演奏者の表情や演奏姿勢に少し硬いところがあります。それが音楽と妙に符号していて凄まじさを増しています。カラヤンの動きが少し大げさなのは仕方ないですね。
NHKBSプレミアムで深夜放送されたクラシック番組のエクサン・プロバンス音楽祭2011の「椿姫」を見ました。同じ日に1967年収録のカラヤン&スカラ座のレクイエムも放送されましたが、こちらの方の感想は後日へ回します。 歌劇「椿姫」ヴェルディ作曲 ナタリー・デセイ(ヴィオレッタ) リュドヴィク・テジエ(父ジェルモン) チャールズ・カストロノーヴォ(アルフレード)ほか。 (合唱)エストニア・フィルハーモニー室内合唱団 (管弦楽)ロンドン交響楽団 (指揮)ルイ・ラングレ (演出)ジャン・フランソア・シヴァディエ フランス、エクサン・プロバンス 大司教館中庭で収録(2011年7月収録)
デセイが見事でした。前から思っていたのですが、小さい身体の割りに意外と骨太でエネルギーがあることを再確認しました。歌を歌うのではなくヴィオレッタを演じていました。ここまで役を演じられる「歌手」というと今のところ「ダムラウ」と双璧ではないでしょうか。全体として配役に恵まれながら奇抜な演出で失敗したザルツブルグよりずっと魅力的でした。
但し「父ジェルモン」のテジエだけは最後まで「?」でした。若手歌手が多い中でデセイと並んで今回の看板的存在ですが、彼が出てくると他の歌手から浮いてしまう感じがしました。オペラへの取り組み方が違うのかしら。何でこうなるのでしょうか。アルフレード役のカストロノーヴァがコントロールされた美声で非常に好演していただけに残念でした。カーテンコールではテジエが大御所のように喝采を浴びていましたが、本当にそうだったのでしょうか?
父ジェルモンは難しい役ですけれど。最初から人間味溢れていては若い二人を引き剥がすことにはならないし、かといってあまり「つっけんどん」だと「なんでヴィオレッタが説得されるのよ」ということになります。この辺の微妙な雰囲気が欲しいところ。テジエにはその微妙さがありませんでした。アルフレードから父に鞍替えしたというドミンゴがどのように歌うのか早く聞いてみたいです。
オーケストラも合唱もしっかりした音楽を作っていました。指揮者のルイ・ラングレーの優れた統率は素晴らしいと思いました。
| 2012年05月12日(土) |
合唱団発表会&中目黒のピザ店 |
今日東京目黒区の合唱祭があり、妻の所属しているコーラスグループが参加するというので旧都立大学キャンパスの目黒パーシモンホールまで出かけてきました。嘗て目黒区南(最寄り駅は目蒲線洗足でした)の社宅に住んでいる時に妻が参加したコーラスグループですが、若い人の新規加入がないために昔から変わらず妻が最年少なので妻は色々な役割を担うことになります。今日は「講評者の世話担当」ということで妻は朝から出かけました。私は妻のコーラスの出番の少し前に到着し前後3団体程度の合唱を聞きました(全部で27団体が参加)。
歌の楽しみ方は人様々なので色々な舞台があって面白いことは面白かったです。総じて若い人に比率の少ない団体が多いので、声の大きさだとか美しいハーモニーを期待するのは酷である程度で妥協せざるを得ません。それより日頃の練習の成果発表会として、手頃な緊張感、久しぶりに舞台衣装を着てオメカシすること、自分達のような音楽愛好家がかなりいてそれぞれ頑張っていることの刺激を受けるといったシルバー社会のセンスの良い催しものといったところでしょうか。講評の先生はすべての演奏を丹念に聴いたようですがものすごい忍耐力ふだと思います。頭が下がります。
ところで都立大学駅に午後1時に着けばOKだったので、今日の昼食はうわさの中目黒のナポリピザ店で食べてきました。ダ・イーサというピッツェーラでなんでもここはナポリピザコンテストで世界一になった職人さんが開いた店だそうです。
ダ・イーサのホームページ
中目黒から山手通りを北上していくと道の両側には様々な形態のレストランが軒を並べています。かなりの激戦区です。そんな中でも他の店を羨ましがらせるようにダ・イーダには行列ができていました。少し並んで窯の見える席に案内されてメニューも見ずにマルゲリータを注文しました。店内はナポリのピッチェーラの雰囲気に満ちています。奥の壁にはナポリのプレぜービオが飾られています。窯は店の目立つ位置に据えられていてピザ職人は存在感十分に腕を奮っていました。(オリーブオイルの使い方もポイントだと思いました)
さてマルゲリータですが文句の付けようのない「本場」もの。いままで日本で味わったピザの中で文句なく「No.1」です。ナポリそのままの味でした。もっともマルゲリータ一枚の値段が1650円(土曜日)ですから本番の3倍となります。材料、窯などを考えると仕方ないのでしょうか。ナポリまで行かずに食べられるのですから。
やはり本場で修業した職人さんの仕事はたいしたものだと思いました。日本にもナポリピザの店が増えていますが、やはり本場の味を知っている職人さんは貴重だと思います。この店が流行るということは本場の味を知っているナポリピザファンが多いということ。ナポリピザブームはまだまだ拡大していきそうです。
「麦と兵隊」が無性に読みたくなったのですが、新潮文庫本は絶版で手に入りません。ということで須坂の田舎に帰ったついでに実家の本棚を物色して「新潮文庫版」を取ってきました。
実家にあった文庫本は昭和44年の第20刷で、定価は何と「100円」。本文の紙は大分茶色に変色していますが読めないほどではないです。誰が買ったのか今になっては経緯は分かりませんが、読みたい本をその昔に家族が買っていたいう事実は感慨深いものがあります。同じように絶版の文庫本で「平将門(上)」を実家で見つけたときも嬉かしかったです。
「麦と兵隊」とともに「阿Q正伝」も探したのですが、こちらは見つかりませんでした。たしか赤いカバーのかかった文庫本があったはずなのですが。こちらは絶版ではないので購入しようかとも考えています。
| 2012年05月05日(土) |
久しぶりのクラリネット |
私と妻が所属していた高校の吹奏楽クラブの演奏会が40回を迎えて6月3日に開催されるという案内を頂いていました。今回は40回を記念してOBも交えての合同演奏を披露したいとの現役生の計画があって、クラブOBに案内されました。実はずっと昔、私が高校のクラブ3年生の時に第一回演奏会が開催されたのでした。妻はその時1年生で参加しました。それから40回実に40年の月日が流れました。
5月5日は連休を利用した合同ステージの練習日が設定され、改築で新しくなった(といっても随分前ですが)母校まで出かけて練習に参加してきました。6月3日の本番には出るかどうかは少し考えてから決めようと思っています。なにせ久しぶりのクラリネットだし、私達が卒業してからコンクール全国大会に出場するなど後輩達は相当うまくなっていて、私達の参加で迷惑を掛けてはいけないと考えているからです。
高校の新校舎については外から眺めたことはありましたが、教室に入るのは今日が初めてです。昔のオンボロ校舎とは雲泥の差ですごく奇麗です。ですが床とか壁は木造で昔のデザインも取り入れているので非常に懐かしいムードはあります。後輩達の練習室は大変立派です。防音装置が施されているだろうし、複数のコントラバスとかフルスケールのハープとか昔では考えられない楽器が並んでいます。
ところで、現役高校生に混じって練習してみて、直ぐに「昔の伝統は生きている」と実感しました。コンクールで全国大会に駒を進める時代になっても昔の雰囲気はそのままでした。「なんでこれで全国大会?」という感じなのです。想像するにこれから夏までの間に長足の進歩をするのだろうと思います。現在は楽器の性能も上がり、インターネットで情報は入手できます。伝統を生かしつつ現代風に効率的に成長して欲しいと思いました。
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