大震災以来の長崎出張でした。 長崎の名所「眼鏡橋」近くに出張の際良く行く飲み屋の「再来居」さんがあります。ここは地元の素材をふんだんに使った料理と品数豊富な日本酒が特徴です。同僚に船の経験者が多く陸に上がったときの酒肴には結構うるさい人が多いのですが、そういう方達のお勧めなのも納得できる店です。
前から分かっていたのですが、この「再来居」さんの目と鼻の先に和菓子の老舗の「岩永梅寿軒」があります。ここはもともと和菓子屋さんなのですが和菓子製造の片手間で「カステラ」を作って居ます。片手間ということで1日限定で40本から50本しか作らないということなので、夕方にいっても殆ど売り切れで入手することができないのです。店に人に聞くと開店時から行列ができることもあるそうなのです。「再来居」に飲みにいくときは寄ってみるのですが、これまで一度もカステラを買うことが出来ませんでした。
12日の夕方もあまり期待せずに軒先を覗くとなんと「カステラ」が何本か残っていました。さっそくお店の人に声をかけ1本購入しました。

長崎のお土産といえばカステラで文明堂とか福砂屋等が多くの店を出して居ます。これら全国的に有名な店に加えて、長崎で小さなお菓子屋さんも独自のカステラを作っています。その数は数えられないほどでそれぞれが独自の味わいを持っているのです。岩永梅寿軒さんのカステラのネットで一部の方達の間で評判を呼んで居ました。
カステラといっしょに岩永梅寿軒の名物和菓子の「もしほ草」も買ってみました。これは名前の「藻塩草」のとおり昆布を使った和菓子です。
岩永梅寿軒さんのホームページはこちら
今日は夕方から長崎で仕事があるために昼過ぎに羽田空港から長崎に向かいました。3時過ぎに長崎空港に降り立ってみると空港ロビーのテレビで津波の洪水に押し流される東北沿岸地方の模様が実況中継されていました。妻から携帯電話にメールが入っていて東京でも大き揺れを感じたとのことでした。
長崎事務所に着くくと事務所はテレビに釘付けになっていました。津波の被害は甚大なものとなりそうです。長崎には津波も押し寄せないので直接的な影響はないのですが関東・東北方面が心配でした。
首都圏は鉄道が全てストップしたために、ちょうど勤めの日で新橋に来ていた妻は職場で一晩過ごすことになったようです。近くまで来ていた長男も妻の職場のお世話になるようです。東京から歩いて帰るとか、駅で一晩過ごすこととなっていたら大変でした。
今日からマニラ出張です。昨年5月以来なので9ヶ月振りなので、成田空港までのアクセス方法が変わり、航空会社もこれまでとは別なANAが利用できることとなりました。
まず空港アクセスですが京成が新しいスカイラーナーの運行を開始しました。新しいスカイライナーは上野・日暮里経由で京成高砂までは従来と同じルートですが、京成高砂から成田空港までは京成本線を通らずに北総鉄道北総線と京成成田スカイアクセスを通って行きます。停車駅は京成日暮里の次が空港第二ビルとなります。停車駅が少なく距離が短いことに加えて、カーブの少ない線路区間なので列車速度が速くなったことから、成田空港が随分近くなった感じがしました。その分これまでのスカイライナーより料金が上がりました。この路線は特別料金のかからない急行も走っていて武蔵野線東松戸から乗り換えることが出来ます。武蔵野線沿線居住者としては便利な線が出来た感じです。今回は日暮里からの新型スカイライナーを利用したのですが真新しい車両は快適でした。電源コンセントも利用出来るのでパソコンも電池切れを気にせずに使えます。
京成スカイライナーのホームページ
もうひとつのANAのマニラ就航ですが、これは大きな状況変化でした。これまで「日本−フィリピン」日系キャリアとしては日航が独占状態でしたが、この2011年2月27日から全日空が運行を開始したのでした。今回の出張が2月28日出発ということでこの新しいANA便を使ってみました。
スターアライアンスの成田空港施設(空港第一ビル)は暫く使わなかったのですが随分綺麗になりっていました。日航中心の第二ビルとは違ってなんだかアジアの新しい空港に居るいるみたいな感じが」しました。ANAマニラ便の飛行機は最新鋭のB767で、座席のクッションがしっかりしてるのでエコノミークラスでも快適でした。また全席にオンデマンドで映画・ゲーム等を楽しむことが出来るモニターが付いているために4時間の飛行時間は全く退屈しませんでした。
ANA便はマニラの国際空港の第3ターミナルに到着しました。これまで国際便は古い第一・第二ターミナルを使っていて、新しく建設された第三ターミナルは国内線専用だったのですが、海外キャリアとしてANAが最初に第三ターミナルに就航したとのことです。イミグレーションも広々としていますが入国手続き職員の数が少ないため、入国審査で長い行列が出来ていたのはこれまでの第一・第二と同じでした。
飛行機がエプロンに付いたときにタラップの接続に時間がかかり30分くらい待たされました。空港の運営体制がまだ整っていないように見受けられました。しかし第3ターミナルはこれまでのターミナルより市内に近いし、新しいビルは広々としているのでフィリピンの玄関口としてこれから発展して行くだろうと思われます。
長らく更新しませんでした。
昨年暮れ頃から自宅で介護していた母の衰えが進み、主に介護に当たっていた妻が腰を痛めてしまったため、そろそろ自宅での介護が限界にきていると考え至りました。そこで母から介護施設に入っていいという了解を得て、介護施設を探していました。そして適当な施設があったの母の引越しを済ませました。大きな懸案が一段落したので更新を再開したと言う訳です。
これまで介護業界・介護施設の状況はあまり知らなかったのですが、既にひとつの重要な事業になっていることが分かりました。インターネットで調べて判ったことですが、さいたま市はベネッセとワタミが施設拡充に力を入れており、南浦和駅近くにはワタミの新しい施設がオープンしたし、武蔵浦和から少し南にいったところでベネッセの少しグレードの高い介護施設が出来たばかりでした。
これらの施設は基本的に個室が準備されており、施設の設備の充実度、一人当たりの介護者数で料金が違ってきています。高齢になる前の比較的若い時期から入居する場合には、長期間お世話になることから入居一時金を払い、将来の負担が小さい施設を選ぶことが出来ます。一方高齢になり動けなくなった時点等で入居する場合、それほど長期間お世話になることが想定されないことから、入居金タイプではなく月額均等料金を選ぶことになります。
グレードだとか立地を考えて最終的にベネッセの「まどか武蔵浦和」に決めました。この施設は自宅マンションから歩いて7〜8分程度の距離にあり、ベネッセの施設そしては普通程度のグレードです。普通程度といっても母には少し広すぎるぐらいの個室に住むことになります。自宅から母の荷物を少しづつ運びました。母は少し不安そうで緊張が解けません。暫くすれば慣れてくると思います。
午後、灯油(ついでにお酒も)を買ってきてから別所沼公園までランニングに出かけました。帰ってきてテレビを点けると北朝鮮が韓国領土を砲撃したという緊急ニュースを放送していました。ニュースの報道によると韓国の軍事演習に対する報復措置がなされたということです。
韓国(米国と一緒に)と北朝鮮との間で海上の国境線の解釈が違うのだそうです。韓国側は自分の領海で演習をしていると認識していますが、北朝鮮は韓国の軍事演習は国境侵犯であると認識していたようなのです。今回の南北の衝突の原因は「領海の解釈の差」が根にあると思われます。
国境・領土問題でいうと、つい最近ですが、日本と中国の間の「尖閣列島問題」、日本とロシアの「北方領土問題」がありました。どちらも第二次世界大戦後の国境確定問題です。日本側には歴史的な文書・交渉などのそれなりの正当性を主張するだけの理由がありますが、中国・ロシアはそれを認めていません。新たな国境画定交渉を始めようという雰囲気です。
北朝鮮の主張も、この中国・ロシアの主張と基本的に同じものです。今回の北朝鮮の行動は、北朝鮮に影響力のある中国・ロシアの最近の動きに触発されたものではないのかと危惧されます。中国とロシアの組み合わせはまさしく「坂の上の雲」の明治時代の構図そのものです。さて、平成時代にどのような解決方法があるのでしょうか。100年以上の歴史で、日本は当時より賢明になっているのかしら。
| 2010年11月22日(月) |
ウィーン国立歌劇場オペラガラ |
NHKBSで放送された番組を録画しておいた「ウィーン国立歌劇場のガラコンサート」を聞きました。このガラコンサートは同劇場の「アオアン・ホレンダー」総監督の退任を記念して行われたもので、2010年6月26日にウィーン国立歌劇場で催されたものです。
同監督の在任中に新演出で演奏されたオペラからの歌で構成されていて、できるだけその時に歌った歌手が出演しているようです。大変長い番組で次から次と歌手が出てきます。後で再度見るために演奏曲目と演奏者の一覧表を残して置きます。
最初のリエンチ序曲はメータが指揮台に上りました。メータは相変わらず非常に元気でウィーン国立歌劇場と非常に親密な関係を継続しているようです。そういう観点では非常に恵まれた指揮者だと思います。オペラも振れるしコンサートもOKということでオーケストラが演奏し易いのではないでしょうか。この年代で指揮者は以下のような人達がいますが、こうした顔ぶれをみるとメータが安定感があり、ウィーンフィルに溶け込むような感じがします。
ズビン・メータ (1936年) 小沢征爾(1935年) ロリン・マゼール(1930年) シャルル・ドュトワ(1936年) クラウディオ・アバッド(1933年) エリアフ・インバル(1936年)
出演した多くの歌手の中で感じたこと下記残して置きます。
プラシド・ドミンゴはパバロッティ亡き後のオペラ界の重鎮の地位を確立した感じです。最近指揮もします。しかし指揮者は沢山いますが彼ほどのテナーはいません。今後とも歌を聞かせて欲しいものです。そして聴衆は本家3大テナーの後のスターの登場を待ち望んでいますが、なかなか難しい。
ドミンゴの弟子といえる「ヴァルガス」は「箔」が付いてきました。非常に親しみ易い風貌でいろいろな役が出来るので今後ますます人気が出ると思います。非常に真面目で誠実な感じが好かれると思います。
女性ではネトレプコの存在感が他を圧倒していました。ネトレプコの歌はマリア・カラスの歩んだ道に似ていると思います。オペラの役に成りきるという点で現代の他の歌手とレバルが少し違います。但し出産後大分太りました。あの体形では「できる役」が限られます。これからネトレプコが元の体形に戻れるかどうかが鍵だと思います。
また、ソプラノの「ソイレ・イソコスキ」の丹精で非常に格調の高い歌にはびっくりしました。音程の正確さはもとより声質も非常に透明です。オペラというよりリートに向いている声でしょうか。とにかく心を打つ声の持ち主です。
1. Rienzi: Overture [WAGNER]
2. Introduction by Ioan Holender
3. Die Walküre: “Winterstürme wichen dem Wonnemond” [WAGNER] PLÁCIDO DOMINGO ワーグナー 楽劇 「ワルキューレ」 より 「冬の嵐は過ぎ去り」 プラシド・ドミンゴ
4. Il trovatore: “Stride la vampa” [VERDI] NADIA KRASTEVA ヴェルディ 歌劇 「トロヴァトーレ」 より 「炎は燃えて」 ナディア・クラステヴァ
5. Les Contes d'Hoffmann: “Hélas! mon coeur s'égare” [OFFENBACH] EITH IKAIA-PURDY / BOAZ DANIEL / ELIANE KOELHO /MICHAELA SELINGER / MARCUS PELZ / HERWIG PECORARO オッフェンバック 歌劇 「ホフマン物語」より「ああ、僕は心を失って」 キース・イカイア・パーディ (ホフマン) ボアズ・ダニエル (ダペルトゥット) エリアネ・ケルホ (ジュリエッタ) ミヒャエラ・ゼリンガー (ニクラウス) マルクス・ペルツ (シュレミル) ヘルヴィヒ・ペコラロ (ピティキナッチョ) 6. Così fan tutte: “Un'aura amorosa” [MOZART] MICHAEL SCHADE モーツァルト 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 より 「恋の息吹は」 ミヒャエル・シャーデ (フェランド)
7. Così fan tutte: “Sorella, cosa dici? … Prenderò quel nettino" BARBARA FRITTOLI / ANGELIKA KIRCHSCHLAGER モーツァルト 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より「私は黒髪の方がいいわ」 バルバラ・フリットリ (フィオルディリージ) アンゲリカ・キルヒシュラーガー (ドラベッラ)
8. Fedora: “Amor ti vieta” [GIORDANO] RAMÓN VARGAS ジョルダーノ 歌劇「フェドーラ」より「愛さずにはいられぬこの思い」 ラモン・ヴァルガス
9. Hérodiade: “Ce breuvage pourrait me donner un tel rêve! … ision fugitive” [MASSENET] BOAZ DANIEL (Hérode) マスネ 歌劇 「エロディアード」 より 「消えゆく面影」 ボアズ・ダニエル (エロド)
10. Der Freischütz: “Und ob die Wolke sie verhülle” [VON WEBBER] SOILE ISOKOSKI ウェーバー 歌劇 「魔弾の射手」 より 「黒雲が日を隠しても」 ソイレ・イソコスキ (アガーテ)
11. Die schweigsame Frau: “Wie schön ist doch die Musik”[STRAUSS] THOMAS QUASTHOFF R.シュトラウス 歌劇 「無口な女」 より 「なんと音楽は美しい」 トーマス・クヴァストホフ (モロズス)
12. Linda di Chamounix: “O luce di quest'anima” [DONIZETTI] TEFANIA BONFADELLI ドニゼッティ 歌劇 「シャモニーのリンダ」 より 「私の心の光」 ステファニア・ボンファデッリ (リンダ)
13. Tristan und Isolde: “Mild und leise wie er lächelt” [WAGNER] WALTRAUD MEIER ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「優しく穏やかな彼の微笑み」(愛の死) ワルトラウト・マイヤー (イゾルデ)
14. I vespri siciliani: “In braccio alle dovizie” [VERDI] LEO NUCCI ヴェルディ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」より「喜びのうちに」 レオ・ヌッチ (モンフォルテ)
15. Guillaume Tell: “Sois immobile” [ROSSINI] THOMAS HAMPSON ロッシーニ 歌劇 「ウィリアム・テル」 より 「動いてはいけない」 トーマス・ハンプソン (ウィリアム・テル)
16. Die lustige Witwe: “So kommen Sie! … Ich bin eine anständ'ge Frau” [LEHÁR] ANGELIKA KIRCHSCHLAGER / MICHAEL SCHADE レハール 喜歌劇 「メリー・ウィドー」 より 「私は貞淑な人妻」 アンゲリカ・キルヒシュラーガー (ヴァランシェンヌ) ミヒャエル・シャーデ (カミーユ)
17. Das Traumfresserchen: “Holenderchen! Ich war dein Traumfresserchen” [HILLER] HERWIG PECORARO ヒラー 歌劇「夢食い小人」より「僕は君の夢を食べた」 ヘルヴィヒ・ペコラロ 18. Gianni Schicchi: “Avete torto! … Firenze è come un albero fiorito” [PUCINNI] SAIMIR PIRGU プッチーニ 歌劇 「ジャンニ・スキッキ」 より 「フィレンツェは花咲 く木のように」 サイミール・ピルグ (リヌッチョ)
19. Nabucco: “Va', pensiero, sull'ali dorate” [VERDI] ヴェルディ 歌劇 「ナブッコ」より「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」 ウィーン国立歌劇場合唱団
20. Le nozze di Figaro: “E Susanna non vien! … Dove sono i bei momenti” [MOZART] BARBARA FRITTOLI モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より「楽しい思い出はどこへ」 バルバラ・フリットリ (伯爵夫人)
21. La sonnambula: “Ah! non credea mirarti” [BELLINI] DIANA DAMRAU ベッリーニ 歌劇「夢遊病の女」より「おお花よ、お前に会えるとは思わなかった」 ディアナ・ダムラウ (アミーナ)
***************************************(以下後半)
1. Roméo et Juliette: “L'amour! … Ah! lève-toi, soleil!” [GOUNOD] RAMON VARGAS グノー 歌劇 「ロメオとジュリエット」より「ああ、昇れ、太陽よ」 ラモン・ヴァルガス
2. Die Frau ohne Schatten: “Nun will ich jubeln” [STRAUSS] FALK STRUCKMANN / JOHAN BOTHA / ADRIANNE PIECZONKA / DEBORAH POLASKI R.シュトラウス 歌劇「影のない女」より「今、心から歓喜しよう」 ファルク・シュトルックマン (バラク) ヨハン・ボータ (皇帝) アドリアンヌ・ピエチョンカ (皇后) デボラ・ポラスキ (バラクの妻)
3. Tristan und Isolde: “O sink hernieder, Nacht der Liebe” [WAGNER] PETER SEIFFERT / MARIA SCHNITZER ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「降り来いよ、愛の夜」 ペーター・ザイフェルト (トリスタン) マリア・シュニッツァー (イゾルデ)
4. Don Carlos: “Elle ne m'aime pas!” [VERDI] FERRUCCIO FURLANETTO ヴェルディ 歌劇「ドン・カルロ」より「彼女は私を愛していない」 フェルッチョ・フルラネット (フィリッポ)
5. Die tote Stadt: “Glück, das mir verblieb” [KORNGOLD] ANGELA DENOKE / STEPHEN GOULD コルンゴルト 歌劇「死の都」より「私に残された幸せ」 アンゲラ・デノケ (マリエッタ) ステファン・グールド (パウル)
6. Werther: “Werther … Qui m'aurait dit … Je vous écris de ma petite chambre” [MASSENET] ROXANA CONSTANTINESCU マスネ 歌劇「ウェルテル」より「ウェルテルよ、誰が言えましょう」 (手紙の歌) ロクサナ・コンスタンティネスク
7. Werther: “Toute mon âme est là … Pourquoi me réveiller” [MASSENET] PIOTR BECZALA マスネ 歌劇「ウェルテル」より「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」 (オシアンの歌) ピョートル・ベチャワ (ウェルテル)
8. Le villi: “Se come voi piccina io fossi” [PUCCINI] KRASSIMIRA STOYANOVA プッチーニ 歌劇「妖精ヴィッリ」より「私がお前たちのような小さな花だったら」 クラッシミラ・ストヤノヴァ
9. Lohengrin: “In fernem Land, unnahbar euren Schritten” [WAGNER] JOHAN BOTHA ワーグナー 歌劇「ローエングリン」より「遥かな国に」 ヨハン・ボータ (ローエングリン)
10. Arabella: “Er ist der Richtige nicht für mich!” [STRAUSS] ADRIANNE PIECZONKA / GENIA KÜHMEIER R.シュトラウス 歌劇「アラベラ」より「あの方は私にはふさわしくないわ」 アドリアンヌ・ピエチョンカ (アラベラ) ゲニア・キューマイアー (ズデンカ)
11. Manon: “Je marche sur tous les chemins … Obéissons quand leur voix appelle” [MASSENET] ANNA NETREBKO マスネ 歌劇「マノン」より「私が女王様のように町を歩くと」 アンナ・ネトレプコ (マノン)
12. La Fille du régiment: “C'en est donc fait … Salut à la France!” [DONIZETTI] NATALIE DESSAY ドニゼッティ 歌劇「連隊の娘」より「フランスに栄光あれ」 ナタリー・デセイ (マリー)
13. La forza del destino: “Pace, pace, mio Dio!” [VERDI] VIOLETA URMANA ヴェルディ 歌劇「運命の力」より「神よ、平和を与えたまえ」 ヴィオレッタ・ウルマーナ (レオノーラ)
14. Faust: “Quel trouble inconnu … Salut! demeure chaste et pure” [GOUNOD] PIOTR BECZALA グノー 歌劇「ファウスト」より「この清らかな住まい」 ピョートル・ベチャワ (ファウスト)
15. Das Rheingold: “Über Stock und Stein zu Tal stapfen sie hin” [WAGNER] ADRIAN ERÖD / ELISABETH KULMAN / BOAZ DANIEL / GERGELY NÉMETI ワーグナー 楽劇「ラインの黄金」より「棒と石の上に」 アドリアン・エレート (ローゲ) エリーザベト・クールマン (フリッカ) ボアズ・ダニエル (ドンナー) ゲルゲリー・メティ (フロー)
16. Macbeth: “Perfidi! All'Anglo contro me v'unite … Pietà, rispetto, onore” [VERDI] SIMON KEENLYSIDE ヴェルディ 歌劇「マクベス」より「憐みも、誉れも、愛も」 サイモン・キーンリーサイド (マクベス)
17. Closing remarks by Ioan Holender
18. Falstaff: “Tutto nel mondo è burla” [VERDI] LEO NUCCI / GERGELY NÉMETI / ELISABETH KULMAN / KRASSIMIRA STOYANOVA / ALFRED ŠRAMEK / HERWIG PECORARO / NADIA KRASTEVA /ILEANA TONCA / BOAZ DANIEL / MICHAEL ROIDER ヴェルディ 歌劇「ファルスタッフ」より「この世はすべて冗談だ」 レオ・ヌッチ ゲルゲリ・ネメティ エリザベート・クールマン クラッシミラ・ストヤノヴァ アルフレード・シュラメック ヘルビッヒ・ペコラロ ナディア・クラステヴァ イレアナ・トンガ ボアズ・ダニエル ミヒャエル・ロイダー
人間ドックで伊豆の病院に来ています。今は一日目の検査が終わり夕食を食べてのんびりしているところです。ここの人間ドックの最初の検査が「肝機能検査」です。朝食事を取らずに病院に来て「ブドウ糖」たっぷり飲んだ後に間をおいて2回血液検査をして血糖値を調べるのです。
実は過去2回この検査をパスされました。事前の血液検査で血糖値を測定するのですが「血糖値が高いので検査は危険だから中止」ということでした。今回は意識して体調管理に勤めてきたのですが、やはりハードルは高く今回も検査見送りになりました。残念。
その他の検査では心電図で昔から指摘されている「ST異常」は相変わらずです。これも自覚症状は全くないのですが心臓の波形に異常があるようなのです。治療方法もないようなので「身体の個性」と割り切った方が良いようです。
明日は大腸と胃の内視鏡検査です。今回胃の内視鏡検査では鼻から管を挿入する方法が選べるようになりました。口から管挿入は苦手ではないのですが鼻からの方が楽なようなので、「鼻から」に挑戦しようと思っています。
今日は文化の日で休日でした。水曜日は母がデイケアのお世話になる曜日で、朝早く家まで迎えに来てもらい夕方4時ごろまで預かってもらいます。ということで妻と一緒に外出することにしました。エコカー減税駆込みを狙って8月に車を変え8月末に納車されたのですが、新車が納入されたのが夏バテで入院した母の退院の日でした。それ以来母は殆ど「寝たきり」の状態のため、まとまった外出ができず新車をしっかり運転する機会はなかったのです。予定がないだろうと思われる娘も誘ったところOKなので3人でドライブすることにしました。
今日の目的地は「木更津」。千葉に縁の深い娘がついてくるだろうと思って決めました。東京湾アクアライン経由にしたので帰りに「海ホタル」にも寄ることができました。海産物の美味しい昼御飯を食べたかったので、インターネットで探したら街の中心地に「宝家」という「あさり御飯」を名物にしている場所があったのでそこでお昼を頂きました。更に「木更津の寺」で検索したところ「たぬき」で有名な「證誠寺(しょうじょう寺)」が「宝家さん」の近くにあることも分かったので行ってみました。
娘をピックアップして9時30分頃に武蔵浦和の家を出て、11時頃には木更津に着きました。休日の朝の首都高速は予想外に空いていて、目だった渋滞箇所は環状線から1号線への分岐付近だけでした。木更津市内は地方都市に良くあるように人通りが少ないのですが、文化の日だけあって「七五三」詣り客が神社付近で多く見かけました。宝屋さんも私達が食事をしていると「七五三」帰りの家族連れが沢山来ました。
「證誠寺(しょうじょう寺)」は名前こそ有名ですが寺自体は非常に静かで街の中心地とは思えない閑静な場所でした。分福茶釜で有名な館林の茂林寺は狸の置物が沢山並べてあったり、土産屋で狸の土産も買えたのですが、證誠寺はそんな商売っ気は一切ありません。御朱印を書いていただけるということなのでお願いしたところ、先先代住職の奥様という方が梁塵秘抄の歌を書いて下さいました。90歳だというそのおばあさんは非常に元気で、仏教のことを歌ったその歌の意味を教えてくれたので證誠寺の住職のことを聞くことを忘れてしまいました。
昼食のあと木更津の湾近くの臨海公園を散策しました。家族連れの釣り客やら、散歩している子供連れやら、猫を眺めるお年寄りやら、快晴の青空の下でのんびりと時間を過ごしている人が沢山いました。そういう人達を見ているとこちらまでのんびりしてくる感じがしました。

能登の酒「宗玄」の特別ラベル版です。森田商店のお嬢さん奨めで買いました。「宗玄」という酒はこれまで出会った酒の中でも印象深いもののひとつです。会社に入社したて20歳代の頃、当時の担当の石川出身の先輩の方に大変お世話になりました。その方から帰省したお土産として「宗玄」の小さな樽酒をもらったことがありました。それがすごく美味しかったのです。
当時偶々上京して私の社宅に泊まった亡き父が美味しいといって飲んでいたことを覚えています。父が通常飲んでいた北信州の酒の多くは(それも安い酒)は非常に甘く多少独特の癖のあるのですが、この「宗玄」はそれらに比べると非常にすっきりしていて飲み易い酒だったのだと考えています。
宗玄酒造さんのホームページ
宗玄酒造さんは奥能登の「珠洲市(すず市)」にあります。殆ど能登半島の先端で、地図から見ても非常に自然の豊かな、冬は寒いだろうと思われる土地にあります。しかしそういうところが酒造りの向いているのか、能登地方は酒造りで有名です。宗玄酒造さんのホームページではいろいろな種類の酒を紹介しているのですが、何種類か飲比べてでみたいものです。
今日はバーデン市歌劇場の「ラ・ボエーム」公演を「さいたま文化センター」で妻と一緒に聞いてきました。座席は2階席最前列の中央のS席。ベストな席をチケット発売日早々に購入したものでした。さすがに「さいたま文化センター」でのオペラ公演は少し無理があったようで、2階席はガラガラ・私達夫婦を含めて10人に満たなかった感じ。一階席も空席が目立ちました。
バーデン市歌劇場公演は昨年「ドン・ジョバンニ」を見て非常に「お得」な公演だと感じていました。バーデン市はウィーンの南30Km位に位置する小都市で、そこに立派な歌劇場があるようです。実際海外公演するメンバーは劇場所属というよりは日本公演用に特別に集められるようです。従って上手い人、それほどでもない人等の寄り合い所帯です。オーケストラもその様な感じ。しかし日本で同じ演目を10回以上演奏するので、後の公演になるに従って演奏が「こなれて」きて完成度が上がってくるようです。ドンジョバンニも今日のラボエームも日本公演の最後の方なので、オペラの完成度は高かったと思います。
出演者は以下の通りでした。
ロドルフォ:ヴァェリィ・セルキン ミミ:エヴァ・ホルニャコヴァ ムゼッタ:オルガ・ベチャツィンスカ マルチェルロ:ソコリン・アスラーニ
この中でミミ役のエヴァさんが圧倒的にすばらしかったです。特に美声という訳ではないですが、大変コントロールの効いた整った声で、且つ知的な表現が抜群に目立っていました。一幕でのハニカミ気味のミミの自己紹介から一幕最後にむけた感情の高まりが見事でした。2幕、3幕では脇に回ったときの歌が大変すばらしく舞台を引き立てていたと思います。(複数の人が独り言を勝手に言い合う場所が、それなりに納得できる雰囲気を醸し出していました。)
第四幕では非常に抑制の効いた、まさしく死の近いミミの演技だったと思います。特にロドルフォの下宿で容態が一層悪くなる場所での「呼吸困難」の演技は迫真ものでした。喘息の経験のあるのか「過呼吸の発作」のような演技は観客を驚かせました。
エヴァ・ホルニャコヴァさんのホームページ(歌が聞けます)
公演以外のことですが、今回のプログラムは昨年のドン・ジョバンニに比べて完成度が高いものでした。プログラムにはオペラの主要な旋律の楽譜がついているのですが、今年のプログラムでは全部音符が埋まっていました。昨年は五線譜は用意されているものの音符が書かれていない部分が多くあったのでした。また今年のプログラムには作曲者のプッチーニではなく、原作者の「ルイス・ヘンリー・ムルゲル」を詳しく紹介しています。パリにある記念碑の写真とかパリ市内のゆかりの場所の写真等を掲載していて非常に興味がそそられます。
明日の11日は私達の30回目の結婚記念日であり、妻の誕生日でもあります。オペラの後で武蔵浦和の「Something」で息子・娘も呼んでささやかなお祝いをしました。
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