KENの日記
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2009年10月07日(水) 湘南新宿事故で遅延

アサヒ・コムのニュースです。

「7日午前6時45分ごろ、横浜市西区のJR横浜駅横須賀線下りホームで、男性が線路に落ちて千葉発横須賀行きの普通電車にはねられて死亡した。JR東日本横浜支社によると、横須賀線、東海道線、湘南新宿ライン、京浜東北線で68本が運休、60本に最大100分の遅れが出て、22万4千人に影響した。」

横浜駅では横須賀線と湘南新宿線が同じホームです。下りが9番線で上りが10番線。この事故の影響で朝通勤で使っている7時18分赤羽発の「湘南新宿線快速平塚行き」が赤羽駅で立ち往生しました。結局1時間程度の遅れで赤羽駅を出発しました。この列車は遠くから都内に向かう通勤客が多く、多くの乗客が赤羽駅で京浜東北線・埼京線に乗り換えたので余裕で座る事ができました。埼京線で大先まで行き品川経由で横浜に行く事もできますが、混雑の状況を考えて待つことにしました。この辺りが遠距離通勤の大変なところです。



2009年10月04日(日) 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」




川口リリアホールでモーツアルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」を見てきました。ダ・ポンテ三部作の中でも特別の存在のドン・ジョヴァンニなので楽しみにしていたものです・演奏は一応「バーデン歌劇場」ということで、パンフレットは以下の通りの紹介がありました。




会場で開演前に驚いた事は「客の入り」が少ないこと。私達の席は二階の最前列中央で絶好の場所だけに左右にお客がいましたが、後ろの列以降は観客がまばらでした。一階席も空席が目立ちましたので、半分入ったかどうかというところかしら。当日まで新聞などで宣伝していなかったので、てっきり満員かとおもったらその反対でした。そしてもうひとつ、会場で配られたパンフレット。最近のオペラは有料パンフレットが殆どですが今日は無料で結構分厚いパンフレットが入り口で配られました。期待して明けて見ると、中は空欄の五線紙がたっぷり入っています。多分、序曲はピアノ譜の高音部らしきものが抜書きされています。そして第一幕の始めの部分はアリアの音符、伴奏の高音部が記載されていますが、次第に音符の数が少なくなり、殆どの部分が空欄の楽譜となってしまいます。解説者が最初は意気込んで書いたのでしょうが、身体を悪くしたか、別の仕事が入ったのか、もともと無謀な試みであったのか、最後まで完成できなかった模様です。それでも、漫画で表現した「あらすじ」が紹介されているの大変親切な心配りだと思います。

家に帰ってからしらべたのですが、演奏団体の「ウィーンの森 バーデン劇場」ですが、それらしき団体のホームページを探し出しました。

バーデン劇場のホームページ

しかし、パンフレットにはメッセージを寄せたオーストリア大使の挨拶文の中に「バーデン劇場」の文字があるだけで、その他の部分には全く演奏団体の記載はありません。もちろんバーデン劇場ホームページにも「日本公演」の記事などまったくなし。パンフレットに記載された歌手・演奏者はバーデン劇場のスタッフの中には見出せませんでした。どうなっているのでしょう。バーデンはウイーンの郊外の小さな保養地なので、オペラ劇場が二つあることは考え難い。どうなっているのでしょうか。

と言うような不可解団体の演奏でしたが、その内容は素晴らしいものでした。暫く外国人のオペラ公演を聴いていなかったこともあるでしょうが、今回の「ドン・ジョヴァンニ」は素晴らしい公演だったと思います。こんな素晴らしい演奏なのに、半分したお客が入らないなんてなんてもったいないことでしょう。

今回の公演スケジュールは、9月12日の奈良市から始まり、神戸、鹿児島、熊本、吹田、滋賀、静岡、所沢、君津、川崎、豊田、千葉、岸和田、熊谷、川口、青森、北海道、岩手の18箇所を回るというものです。正直言って地方都市巡りですね。東京都内での演奏は無し。近いのは川崎ミューザと川口です。東京都の皆さんは「川口」にくるべきでした。本当に素晴らしい演奏でしたから。

配役は以下の通りでした。

ドン・ジョヴァンニ:セバスチャン・ホロツェック
ドンナ・アンナ:エステファニア・ベルドォモ
ドンナ・エルヴィーラ:リタ・シュナイダー
ドン・オッタービオ:ヴァレリ・セルキン
レポレッロ:ファルベルト・クロッセンス
騎士長:ファルナール・サール
チェルリーナ:エファ・クンプミューラー
マゼット:イゴール・レファイタン

以上の8人が織り成す物語ですが、8人全員がそれぞれかなりの力量である上に、既に10回以上の演奏をこなしただけあって、バランス・話の進め方が既に自分達のものになっていました。そしてもっとも大事なのことですが、本当に一生懸命演じてくれた事が何よりも名演・感動に繋がったのだと思います。

ドン・ジョバンニは本当に最後まで悪役を演じてくれました。声も素晴らしいですが見栄えする容姿で、最後まで後悔しないプレイボーイを示してくれました。ドンア・アンナも非常に感心しました。言葉は分からないけれど、ドンア・アンナの性格を見事に表現していたと思います。そしてエルヴィーラです。騙されやすいけれど本当はとても優しいエルビーラです。これも理想の形に近い。更に細かい部分では、マゼットとチェルリーナの関係も細やかに表現していました。独唱も重唱もかなりの声量で、しかも音程が安定しているので心底オペラの筋に集中できたと言う感じでした。名人のチェンバロに支えられたレチタティーボの表現力が素晴らしかったことも付け加えておきます。

伴奏も一応「バーデン劇場オケ」ですがその正体は不明。最初の序曲と一幕の最初の部分こそ不安定な箇所があったものの、それ以降は非常に安定した伴奏を聞かせてくれました。どの楽器も溶け合う演奏法、音色を弁えているあたりはウィーンの伝統をしっかり体言していると思いました。特に金管楽器(ホルン・トランペット)とティンパニの音色には感動しました。管楽器もクラリネットを中心によく溶け合っていました。

このメンバーによる公演は1996年から毎年続いているようです。来年は「ラ・ボエーム」を持ってくるとのこと。非常に楽しみです。招聘元の力量が少し心もとなく、会場手配、プログラム作成等に難があるかもしれませんが、音楽そのものは本当に素晴らしいものです。東京都内での公演は無いかも知れませんから、都民の方には埼玉は見逃せないですよ。



2009年09月23日(水) 丸亀製麺

埼玉大学入り口の正面にある「丸亀製麺」でうどんを食べました。丸亀製麺は株式会社トリドールの運営する「うどん」レストランです。

株式会社「トリドール」のホームページ

前から大変混んでいるので気になっていました。関東の「うどん」といえば藤棚うどんのような濃いスープですが、四国讃岐のうどんは全く違います。前の仕事で高松に出張したことがあり、高松の人に美味しいうどんを紹介してもらったことから、関東で本場の讃岐うどんが食べたくて仕方が無かったのです。

四国出身の人が何と言うか分かりませんが、丸亀製麺のうどんは美味しかったです。メニューの基本は「釜タマ、釜上げ、ぶっかけ」でしょう。新鮮な「うどん」をその場で茹でるので美味しいはずです。以下はホームページのキャッチフレーズです。


「本物のうどんのおいしさを、セルフ形式で提供する讃岐うどん専門店です。厳選した小麦粉を使用し、各店舗に製麺機を設置し、「打ちたて」、「茹でたて」を実現しています。また、オープンキッチンを採用し、お客様の目の前で調理を行うなど、「できたて感」、「手づくり感」、「安心感」を感じていただける臨場感あふれる店舗です。トッピングの天ぷらや>おむすびもできたてにこだわり、組み合わせ自由なメニューをご用意しています。」


「うどん」を打つ所を見せる店は珍しくありませんが、茹でるところ、食器を洗うところまで客に見せる方式は大胆で新鮮です。客から全てが見渡せるので従業員の所作のひとつひとつが「見世物」になります。既に全国に281店舗あるそうですが、このような地方文化を全国区に仕上げるノウハウは凄いと思いますし、日本の地方文化・食文化の奥深さを感じます。あまり無理な店舗展開をせずに味・サービスに拘って欲しいと思います。



2009年09月22日(火) チューリッヒ歌劇場「カルメン」

NHKのBS放送を録画しておいた「チューリッヒ歌劇場」の「カルメン」を観ました。カルメンは先先週に浦和市民オペラを観たばかりで、物足りない部分が沢山あったので非常に興味を持って観ました。配役・演奏は以下の通りで、カルメンは現在最高のメゾのひとりの「カサロヴァ」です。指揮は2010からウィーン国立歌劇場に決まっている「メスト」です。若手の有望株ですが私は若いメストのテンポになかなかついていけません。

カルメン (ロマの女)       : ヴェッセリーナ・カサロヴァ
ミカエラ (ホセのいいなずけ)   : イサベル・レイ
フラスキータ (カルメンの友だち): セン・グオ
ドン・ホセ (竜騎兵の伍長)   : ヨナス・カウフマン
エスカミーリョ (闘牛士)    : ミケーレ・ペルトゥージ
スニーガ (竜騎兵の隊長)    : モーガン・ムーディ
モラーレス (竜騎兵の士官)   : クレシミル・ストラジャナッツ
ダンカイロ (密輸入者)     : ハビエル・カマレナ
レメンダード (密輸入者)    : ガブリエル・ベルムデス

合 唱: チューリヒ歌劇場合唱団、チューリヒ歌劇場 児童・少年合唱団
管弦楽: チューリヒ歌劇場管弦楽団
指 揮: フランツ・ウェルザー・メスト
美術 : フォルカー・ヒンター・マイヤー
衣装 : スー・ビューラー
照明 : マルティン・ゲプハルト
演出 : マティアス・ハルトマン
(収録: 2008年6月26日,28日, 7月1日  チューリヒ歌劇場 (スイス))

まず演出ですが非常に現代的でした。一幕「タバコ工場の門前」はパラソルが置かれて一応警備隊の詰所的な場所を示しているだけ、ニ幕の「酒場リリアス・パスティア」はエスカミーリョが登るテーブルとホセが座るための椅子が中心。第三幕では舞台後方に大きな「月」が設置され、4幕のセビリアの闘牛場は舞台右奥に大きな「木」が設置されるだけでした。面白かったのは、4幕で闘牛士が登場する場面で、闘牛士を追う聴衆の目線と動きだけで表現していました。難を言うと舞台全体が傾斜しているため、歌手が歌いずらそうな感じがしたことです。

歌手では、カルメンのカサロヴァとホセのヨナス・カウフマンに感心しました。カサロヴァのカルメンには批判的な評価もありますが私は大納得でした。「カルメンがなぜホセを誘惑しそして簡単に裏切ってしまうのか。本当にホセを愛したのか」。今回のカサロヴァの演技には相当程度共感する事ができました。カサロバの一幕のハバネラは非常に抑えた歌唱で、カルメンが単に情熱的で妖気を発散する女性ではなく、人間的に複雑な存在であることを示していました。その演出はホセのキャラクター付けによって成功していたようです。ホセは大きな眼鏡をかけて(妻によるとスーパーマンの普通の時の格好とのこと)弱弱しい印象を与えます。お母さんからの手紙を読む雰囲気は「マザコン」そのもの。しかし良く見ると二枚目で真面目で一途なホセにカルメンが惹かれていきます。

ニ幕で期待するのは何と行っても闘牛士のエスカミーリョ。しかし、ミケーレ・ペルトゥージの演ずる闘牛士は、押し出しは良いものの、少し「メタボ」気味。あれでは牛には勝てない。カルメンが惚れるほどの「オーラ」もありません。そのことによって4幕でのカルメンがホセを待つことにも繋がっていて結果オーライでした。

3幕から4幕では、マザコンのホセが母危篤の情報に接して盗賊団を抜けてミカエラと共に帰省するものの、再びセビリアの闘牛場に現れてカルメンに言い寄り、最後にカルメンを刺し殺してしまうのですが、ヨナス・カウフマンは上手に演じていたと思います。二枚目でマザコンの駄目男のホセですが、ニ幕では上官に、そして3幕ではエスカミーリョに決闘を挑むし、本気になると「怖い」気質を持っているのです。カルメンはホセの正体を知って「死」を覚悟しました。

フラスキータ、メルセデス、ダンカイロ、レメンダードなどの脇も歌唱力があり重唱は素晴らしい出来栄えでした。難を言うと「メスト」のテンポです。歌手には好評かもしれませんが、もう少し落ち着いたテンポでやって欲しかった(特に3幕)。



2009年09月12日(土) さいたまシティオペラ「カルメン」

さいたまシティオペラの公演があることを知り、土曜日で色々やりたいことがあったので頑張って済ませ、後午6時からのさいたま文化センター大ホールで聞いてきました。昨年のさいたまシティオペラは「ピアノ伴奏版のコシファントゥッテ」でしたが、今年は25周年記念ということで大掛かりで、オーケストラ伴奏の「カルメン」を取り上げました。

A席の当日券が何枚か残っていたので2階席にしました。ところがこれが大失敗。私達の前の席の方(2人)が、転落防止用の手摺で舞台が見え難いのか、前に乗り出したり頻繁に頭を動かしたりします。なかなかオペラに集中できないので3幕から一階席の最前列に移りました。当日券A席の残りは少なかったのですが、実際には結構空席がありました。

さてオペラですが、なかなか「これが最高」という演技に出会えません。海外の有名な歌劇場(非常に高価)を観ないこともありますが、DVDやテレビ放送に関しても同じことが言えます。たぶんオペラ配役の「性格付け」が非常に難しいからだと思います。「ドン・ホセ」は「かなり頼りない部分を残すつつ、結構一途な二枚目」のキャラクターが必要です。「カレーラス」がぴったり。カルメンは「惹きつける魅力をもちつつ、正直で、頑固」であることが必要とされます。エスカミーリョは兎に角「強く、二枚目で、華やかさ」が必要です。この役にはまる歌手を探すことが難しいのでしょう。

今日の公演では、ホセの「大野徹也」さんが圧倒的に存在感がありました。幕が進むに連れて声が出てきました。3幕・4幕のアリアは素晴らしかったです。非常に真面目な「ホセ」を上手に演じていました。その真面目で一途なホセと対象的であるべきエスカミーリョは少し存在感が薄かった。酒場「リリアス・パスティア」で歌われる「闘牛士の歌」における目線の悪さは気になりました。カルメンは存在感があって、かなりの怪しい雰囲気を出していました。しかし「子音」の発生がはっきりしないので、せっかく日本語で演じているのに、台詞が聞き取れない場面が多くありました。

舞台作り、衣装とも良く作られていて、古典的な演出だからだと思いますが、非常に安定した舞台だった思います。オーケストラの弦楽器がもう少し音が出て打楽器・金管楽器が華やかな音を聞かせて欲しかったです。最初の序曲のシンバルはとても印象的なのですが、そこがどんな音を出すのかで、舞台への期待感が膨らみます。フィレンツェ歌劇場オケの打楽器軍の上手さを思い出しました。

会場には結構着飾った観客が目立ちました。「さいたま」でこういう文化が残っていることは良いことだと思います。



2009年08月30日(日) アウトレットモール

先月茨城の阿見にオープンした「アウトレットモール」に行って見ました。関東では御殿場・佐野に続いての3つ目だそうです。車で東京外環道から常磐道に乗り換え、つくばのジャンクションで圏央道にはいって阿見まで行きました。ETCを装着したので、高速道路道路料金を現金払いしなくてもよく手間が省けて時間も早く便利になりました。

阿見プレミアムアウトレットモールのホームページ

この手のアウトレットモールは初めてなので、その規模・買物客の多さに非常にびっくりしました。広大な駐車場は午前中からかなりの車で埋まっていました。モールの中は多くの買物客でごった返していましたが、ペット(犬)を連れた客が結構いました。ペット関連のショップも幾つかあるようでした。若者向けの最新流行ファッションを扱う店と、どちらかと言うと中高年向けの「トダディショナル」なファッションを売る店が混在しているので、広い年齢層に対応できるようになっています。

昼食時にフードコートに行き、昼食を食べようと「讃岐うどん店」に並びましたがテーブルを確保することが困難なようなので諦めました。まだ開店2ヶ月だし佐野とか御殿場より便利なので買物客が殺到していて、収容容量をオーバーしている感じです。モール近辺にはレストランらしきものもないので、混雑するのは当たり前でした。

成田空港も始めは同じだったと思いますが、阿見のモールも広い土地を安く確保できたようですが回りはまだまだ何もありません。関東の北には平らな土地がまだ多く残されていることを知りました。こういう風景は山国長野県育ちの私達夫婦には非常に奇異に思えるのです。



2009年08月28日(金) スバル出航

今日の朝、マリン社の海底ケーブル敷設線の「すばる」がフィリピン沖の工事のために出航しました。横浜港の新子安付近にある某社海底ケーブルデポまで見送りに行きました。

「すばる」は8月上旬にシンガポール沖から長崎に帰港していました。日本ではこれから台風シーズンですが、8月上旬の台湾を襲った大型台風の影響で、台湾沖のケーブルの故障が多発しているため急ぎの出航となりました。

岸壁に降ろされていた「タラップ」が巻き上げられ、岸壁に繋がれていた何本かのロープが一本一本外されると「船」はだんだん自由な身になって行きます。やはり自由に動ける姿が船らしいですね。ゆっくり岸壁から垂直に離れていって、ある程度沖にでてから、進行方向にむかって進み始めました。約1ヵ月の工事です。無事に工事を完遂することを祈っています。下はレインボーブリッジに向かう「すばる」です。




2009年08月27日(木) 柿の種「コンソメ味」

亀田製菓の柿の種「ペッパーコンソメ味」が期間限定で発売されています。近くの生協で購入してみました。

亀田製菓のPRページ

随分昔からずっとファンの亀田の「柿の種」。これまで「塩誰だれ味」「わさび味」などバリエーションを拡大してきましたが、今回は試作品で「コンソメ味」です。それほど刺激が強くないので上品に仕上がっている感じです。

私としては、「マヨネーズ味」「チーズ味」「キムチ味」などに挑戦してもらいたいところです。亀田の「柿の種」はビールの「つまみ」には欠かせない一品なので新しい味の開拓には期待しています。地味ですが、袋の裏の「けなげ組み」も息の長いシリーズですね。



2009年08月05日(水) 長崎出張、ケーブル敷設船スバル

我がマリン社の主力の海底ケーブル敷設船の「スバル」が日本に帰国しました。今回スバルの外部審査に立ち合うために長崎に出張し、審査機関の検査官に着いて回りながらスバル船内を視察しました。検査官はエンジンルームなども含めて丁寧に観て回りますので色々な事を知ることができました。下は長崎の専用岸壁に繋留中のスバルです。




「スバル」紹介のページ

スバルの仕様

船籍港     日本(東京)
全長      124m
幅       21m
最大荷載喫水  7m
総トン数    9,557トン
巡航速度    13.5 ノット(最大15.4ノット)

燃料消費量   30 トン/日 巡航速度(13Knots)
工事/ ROV作業 15-40 トン/日
港内      2 トン/日
最大航続距離  約 8,800海里
推進器/発電機
主推進器    2,700 kw × 2 (アジマス)
船首スラスタ  1,600 kw × 1
船首アジマス  1,192 kw × 1
主発電機    2,800 kw × 4

ケーブルハンドリング機器 ドラム型ケーブルエンジン(直径 4m)×2
21対タイヤ リニアケーブルエンジン×1

船尾シーブ(直径 3.2m)×3 (含む平型シーブ1台)

ケーブルタンク容量
No.1ケーブルタンク 1,180立方メートル
No.2ケーブルタンク 1,440立方メートル
予備タンク 150立方メートル 合計 2,770立方メートル

最大載荷容量 約 6,280 トン

ROV 船尾搭載(最大潜航水深 : 2,500m)
ダイナミックポジショニングシステム SIMRAD SDP 21
(電子制御航行システム、定点保持等)
航海計器 レーダー、ジャイロコンパス、GPS(DGPS)
浅海用、深海用測深器
通信機器 日本国内用船舶電話
衛星通信システム、V/UHF
無線GMDSS(MF/HF、VHF)、ファクシミリ等
甲板機器 Aフレームクレーン、5tクレーン 2台、ウインチ等
宿泊設備 80 名
乗組員及び客先代表者用

その他
PGU(アース防護ユニット、)
PFE (中継海底ケーブルシステム用給電装置)
UJ (海底ケーブル接続機器)

その他設備でケーブル敷設船特有の設備が搭載されています。「PGU」はアースを確保するための装置です。長距離海底ケーブルは減衰する光信号を増幅するための装置が約100Kmおきに敷設されています。太平洋横断ケーブルなどはこれが何十個も着いているわけで、この装置への給電用に両端から非常に高い電話の電流が流されているわけです。そうしたケーブルの保守もするわけですから、アース装置は必需品と言う訳です。

「PFE」は電力供給装置です。海の真ん中で切れてしまったケーブルを引上げて修理する場合、切れた場所以外に故障が無いかどうかは、電流を流して中継装置を起動しないと確かめることができません。従って、陸揚げ局にあるような給電装置を船に搭載して試験する必要があります。

「UJ」はユニバーサル接続装置です。全世界の海には様々な形式のケーブルが敷設されています。そうした雑多ケーブルでも接続修理できるように、万能接続装置を積んでいるというわけです。海底ケーブル敷設船には、大海原の中の孤立した状態で工事や保守ができるような知恵と工夫が詰まっていることを知りました。



2009年07月25日(土) 東京芸術劇場「トゥーランドット」

池袋の東京下芸術劇場で「トゥーランドット」を見てきました。指揮は井上道義さん、演出は狂言師の茂山千之丞さん。オーケストラがピットから出て舞台と近い場所に措かれ、舞台は非常にシンプルというか、動きが非常に少なクなっています。コンサート形式ではないのですが、これが「狂言形式」なのでしょうか。舞台の左右の袖に大きなパネルが設置され、オペラが進行していくに従って、象徴的な漢字が映し出されました。それは「会・別・氷・火・妖・金・愛・死」。


トゥーランドット  :マリアナ・ツヴェトコヴァ
皇帝アルトゥム   :鈴木寛一
ティムール     :ジョン・ハオ
王子(カラフ)   :アレクサンドル・バディア
リュー(女奴隷)  :小林沙羅
ピン(宰相)    :萩原 潤
パン(内大臣)   :与儀 巧
ポン(総料理長)  :牧川修一
役人        :小林大祐
ペルシアの王子   :中村順一
プー・ティン・パオ :風李一成

指揮        :井上道義
管弦楽       :読売日本交響楽団
合唱        :新国立劇場合唱団、TOKYOFM 少年合唱団

正直言って左右のパネルの漢字が示すほどの「深い」感情を汲み取ることはできませんでした。トーランドットもカラフも東洋の服装が全く似合っていません。これは衣装担当の責任でもあるようです。今回は金沢文化服装学院が衣装製作を担当したようですが、ピン・パン・ポンの衣装といい、カラフの衣装といい、トーランドットの衣装といい、ちょっと頂けないものでした。トゥーランドットは衣装が硬い事もあって非常に動きの少ない演技でした。しかし「動きが少ない=内面を掘り下げた」という図式にはならず、トゥーランドット姫の性格が最後まではっきりしませんでした。

そんな中で、ティムールを演じた「ジョン・ハオ」さんが非常に深い歌を聞かせてくれ、リューの「小林沙羅」さんの初々しい歌も一際目立っていました。それと殆ど動かずに一箇所で集団で歌うこととなった「合唱団」はさすがでした。新国の合唱団は本当に素晴らしいと思います。また、3つの謎を解いたカラフを誘惑するために登場するダンサーの「伊津田愛」さんはサックス奏者なのだそうです。胸を露にした大胆な衣装といい、妖しい身のこなしといい舞台への「こだわり」を感じました。井上道義さんの指揮は相変わらずメリハリが利いていて「キレ」が良かったです。でもカラフ役のアレクサンドル・バディアの「誰も寝てはならぬ」の後に聴衆に拍手を要求したのは興ざめでした。それほどの声は出ていなかったと思います。




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