KENの日記
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2007年10月06日(土) 水泳シーズン到来

10月から私のホームプールである「沼影市民プール」が再オープンし、私のシーズンも再開しました。沼影市民プールは6月から9月一杯は屋外プールが開放され、屋内プール専用の脱衣室・シャワー・温水浴槽などは閉鎖されます。設備が限られることと、夏休みの子供達が入り込んでくるので進路が邪魔されることもあって、この間はプールに通う回数が極端に減ってしまいます。

9月末で屋外プールが閉鎖され、なぜか1ヵ月の修理期間があって、10月から屋内プールのみ再開されたのでした。土曜日の午前中は「特に水泳の好きな人」しか入場しないので、邪魔されずにゆっくり泳ぐことが出来るのです。プール周辺にはマンションが続々建設中なのでこれから混雑するのではないかと心配しています。



2007年10月04日(木) インド・スリランカ友好交響楽団の演奏会

本日4日「インド・スリランカ交響楽団」のコンサートがオペラシティのコンサートホールで開催されました。楽団の構成は以下の通りでした。(プログラムおよび参加者からの情報)

スリランカ交響楽団:38名、
デリー交響楽団:21名、
ゴア州立弦楽合奏団:3名
ムンバイ室内オーケストラ:1名
日本人:14名(弦楽器各トップとCla,Trmを除く管楽器、打楽器)

ムンバイから参加されたオーボエの「シャンカールさん」は最近入団された方でしょうか、私がムンバイにいた頃はいらっしゃいませんでした。ゴアからの参加者の中にチェロパートの「バスコ・ディアスさん」がいらっしゃいました。彼とはムンバイのコンサートで同じプルートで演奏した仲です。私のことを覚えていてくれて、思いがけない日本での再会に感激していました。

スリランカ交響楽団はほぼ全員の引越し公演となりました。懐かしい顔ぶれです。私に色々親切にしてくれたチェロのカマーニ嬢はオーストラリア留学中、ドュッシー先生のお嬢さん二人は英国留学中、セカンドバイオリンで名ピアニストで法律家でもあるサンダリーさんはアメリカに居るとのことで今回は不参加でした。それでもドュッシー先生門下のタマーラさん、アミラさん、ジョイさんとドュッシー先生が参加されました。先生からしっかり練習しているかと質問され少し恥ずかしい思いでした。

曲目は大学祝典序曲、スリランカ人作曲家「ハルシャ・マカランダさん」のスリランカの自然を称える曲(作曲者自身がピアノを担当され、二つの民族打楽器が参加しました)、シンプルシンフォニー、チャイコフスキーの「ロメ・ジュリ」幻想序曲。アンコールが「ガイーヌ」から「ばらの乙女達の踊り」でした。ほぼ満員の客席にはインド・スリランカに関係する方が詰め掛けた様子で非常に暖かい雰囲気でした。演奏終了後も拍手が鳴り止まず、「無粋」なコンマスが拍手が続いているのにオーケストラを解散させました。

演奏は非常に熱がこもったものでした。特にファーストバイオリンの4プルート外側に陣取る「ツシャーニ嬢(アーナンダさんの一番弟子)」が非常に力強くしっかり弾いているのでファーストバイオリンは後ろから厚い音がしていました。アーナンダさん(スリランカ交響楽団コンマス)は日本人コンマスの横に座っていましたが、彼なら全体を統率することも十分できたはずです。ファーストバイオリン第二プルートにはスリランカ随一のピアニストのラーマヤさんが座っていました。楽屋でお会いした時に非常に優しい言葉をかけて頂きました。

チェロは日本人チェリストの諸岡さんをトップにドュッシー先生が真ん中に座りスリランカ人・インド人を束ねていました。ゴアから来た「バスコさん」に私がドュッシー先生に習っていたことを打ち明けると大変驚いていました。インドのゴアから来たプレイヤーとスリランカのプレイヤーが同じ日本人で繋がっているなんて信じられない状況ではあります。チェロ・ビオラの中低弦は非常に充実していたと思います。

弦楽器にプロ級の奏者を抱えるものの、管楽器は基本的にアマチュアの域をでません。というのもインド・スリランカに管楽器の先生がいないからです。彼等が管楽器を勉強するのは軍楽隊の先輩なのです。今回スリランカからやってきたオーボエ奏者の「ハシータ君」。本番前に楽屋であったら非常に緊張していました。案の定大学祝典序曲で苦労していました。クラリネットはエキストラなしでした。ムンバイから「ダニッツさん」が来ていたら最強だったと思います。

各弦楽器トップには日本人が座りました。これは長旅で疲れているインド・スリランカの演奏家に負担をかけたくないという主催者側の配慮であったかもしれません。しかし、せめて「コンマス」は「アーナンダさん」を起用しべきでした。日本・インド・スリランカの友好楽団ではありますが、基本的に海外からお呼びしたプレイーヤの方達です。技術的に難しければ日本人がアシストに回れば十分です。日本人は「指導する・教える」という立場ではなく「一緒に楽しむ・支える」という役割を果たすべきでした。コンサートマスターの「大げさな」アクションは見ていて恥ずかしくなりました。

現在でこそ南アジアの国々と日本とは大きな経済力の差がありますが、嘗て16世紀・17世紀にはイギリス植民地下のインド・スリランカには豊かな西欧文化があったのです。ドュッシー先生の家にはピアニストのお母さんの所蔵品だという「リパッティ」のLP等が山ほど詰まれていました。今でこそ朽ち果てている「ムンバイオペラハウス」は300年以上の歴史を持っているはずです(東京オペラシティは10年!)。彼等はそういう南インドの文化を受け継ぎ、苦労してクラシック音楽を支えている人達なのです。こうした背景を是非とも考えておくべきでした。これは日本の国際協力全般に言えることだと思います。

帰りの初台の駅でチェロで参加された「諸岡」さんにお会いし、帰りの道すがらお話をさせていただきました。スリランカから参加したドュッシー先生以下女性チェリスト達との出会いを本当に楽しかったとおっしゃっていました。日本滞在は非常に限られた日数でいっしょに練習した時間も短かったと思いますが、こうした「友好」こそ非常に大切だと思います。一緒にコンサートにいった妻が思い切って「サリー」を着てきてくれました。これも大変な苦労でしたが「歓迎」の気持ちが十分に現れていました。私はパンジャビで十分かと思いましたが、やはり南インドの女性の正式な服装はサリーです。



2007年10月02日(火) 新国立劇場、オペラ・バレエガラ公演

初台の新国立劇場が完成してから今年で10周年だそうです。東京オペラシティはNTT都市開発が手がけたものでNTTグループが入居しています。隣りがNTT東日本の本社。私も10年前にはオペラシティビルで勤務していたことがあります。そこに本格的に日本初のオペラハウスができたのでした。そこを利用しての日本のオペラ活動が10年間続いたのですが、今日は10周年記念で10年間の成果を披露することになったのでした。

最初に「マイスター・ジンガー前奏曲」で祝典のムードを盛り上げようと言う趣向でした。演奏は「渡辺一正」指揮の「東フィル」。オペラ・バレエの伴奏の「場数」にかけては日本一のオーケストラです。しかし残念ながら観客をわくわくさせる前奏曲ではありませんでした。アンサンブルが雑で祝典を寿ぐ気持ちが伝わってこないのです。バレリーナと歌手達、合唱団の祝典で、オケピットのオーケストラにとっては何時も通りの伴奏なのでしょうか。10年間のオーケストラの進歩はなかったのかしら。(NHK交響楽団80周年の本を思い出しました。)(追伸:弦セレ、アリア伴奏では好演していたと思います)

前半はバレエです。「チャイコの弦セレ」に「パトリシア・二アリー」さんの振り付けです。まずびっくりしたのが踊る人達の「スタイルの良さ」です。日本人もここまできたかという感慨ひとしおです。スタイルが良くて動きも洗練されていて見ていて本当に綺麗でした。「新国立バレエ団ソリスト」というステイタスが彼女・彼等に非常に良いものを与えたようです。これこそ10年間の成果だと思いました。振り付けは非常に「動き」を重視したものでした。舞台狭しと動き回る演出は少しうるさく感じました。

後半はオペラコンサート。今日の目的は「大村博美」さんを聞くことでした。大村さんの素晴らしさを知ったのは、今年の新春オペラガラコンサートでした。そのあと「ドン・カルロ」の王女役をテレビでみました。新国立では2004年に「蝶々婦人」を歌い脚光をあびたのだそうです。今年の8月に東京でコンサートを開いたのですがそれは聞くとことが出来ませんでした。今日は道化師から「鳥の歌」、蝶々婦人から「ある晴れた日に」、そしてアンコールで「乾杯の歌」を歌われました。


新国立劇場のホームページより

「大村」さんの歌は期待していたとおりの素晴らしいものでした。東京オペラハウスが10年間様々な公演をおこなってきて、様々な日本人歌手を登場させてきましたが、とうとう海外にも通ずる本格的な歌手として「大村博美」さんを見出したということです。これは本当に大きな成果だと思います。大村さんの魅力はしっかりした身体をベースに自然な発声法でうたうので、とにかく歌に力があること、そして「役柄」を少し控えめに、しかしとても丁寧に表現されることだと思います。それはあくまでも「歌」で勝負できるからこそできるのだと思います。西洋人とは違った日本人的に恵まれた容姿も大きな魅力です。蝶々さんはほんとうに素晴らしいものでした。最後の場面だけでしたが日本人の若い女性の「蝶々さん」が非常にしっかり表現されていました。「大村さん」が考える「蝶々さん」の人間をはっきり理解することができました。ガラコンサートでは演出家のうるさい「指示」がないので、本人の自由に歌えるからかもしれませんね。

他の出演ではテノールの「アルベルト・クピード」、アルトの「エレナ・ツィトコーワ」が安定した歌を聞かせてくれました。リゴレットから「美しい乙女よ」の4重唱を歌った「中村恵理さん、渡辺敦子さん、村上公太さん、町英和さん」も良く揃った歌で非常に好演していました。テノールでは「秋山雅史さん」が大変な人気になっていますが、残念ながらしっかりした外国にも通用するテノールは見出せなかったというのが実情でしょうか。

実は昨日からスリランカ交響楽団のメンバーが来日しています。オペラシティから帰り道、宿泊先の京王プラザホテルに寄って来ました。夜遅かったのですがメンバーはホテルには戻っていなかったのでフロントにメッセージを残して帰ってきました。彼等のコンサートは4日です。



2007年10月01日(月) Yellow Tail Red Wine




最近良くスーパーで見かける「Yellow TAIL」を試してみました。まずは「Shiraz」です。ラベルのアルコール濃度「14%」が示す通りで、非常にアルコール濃度は高いです。しかし「フルボディ」というのではなく、ワインの芳醇な味わいが濃いというよりは、単に「アルコール濃度が高い」だけのような感じです。これは「Shiraz」のせいなのか、他の種類では違うかもしれません。

醸造元のホームページ ⇒ Cassela WINE

サッポロビールのホームページ

オーストラリアの「カセラ」ワイナリー生産のワインでアメリカ市場の輸入ワインNO.1ブランドだそうです。日本でもサッポロビールが幅広く販売を手がけています。「Yellow Tail」とはオーストラリアに住むカンガルーの一種「ワラビー」の愛称だそうです。サッポロビールでは通常の品種別のワインしか扱っていないようですが、「カセラ」のぺージでは「レセルヴァ」を始め他のグレードのワインも造っているようです。こういった低価格の普及品だけではなく、少し上のワインを輸入するとワイナリーの真価が分かると友います。普及品の品質だけで判断されてしまうのは残念です。



2007年09月29日(土) 日本酒 雪椿


 「越の雪椿、純米酒」です。

醸造元:雪椿酒造株式会社(新潟県加茂市)
使用米:新潟早稲、精米比率60%

雪椿酒造では特別純米酒としては、酒米「五百万石」を使用したもの、「山田錦」を使用したものを作っているそうですし、吟醸酒の種類も豊富なようです。この「新潟早稲」を使った純米酒も主張がはっきりしていて好感の持てる味わいです。少しとげとげしいのですが、米が変り、作り方が丁寧になるとまっと「丸み」があるのだろうなと想像しています。ぜひ違うランクの酒を飲んでみたいと思いました。



2007年09月28日(金) Montgras Reserva Merlot Wine



チリの「コルチャガ・バレー」にある「Montgras」社のレゼルヴァです。1990年代前半に作られた若いワイナリー。
醸造元のホームページ ⇒ Vina MontGras

この「レゼルバメルロー」は2007年の国際ワイン品評会で金賞を受賞したワインだそうです。

On May, in the International Wine Challenge 2007, the best and biggest blind tasting in the world, our Merlot Reserva was awarded with a Gold Medal among 40.000 wines participating in all categories.

この値段(1500円)にしては非常にバランスの良く香りも高いのでお徳感があります。こういうワイナリーのものは「レゼンヴァ」あたりから飲んでいくと失敗がないのかもしれません。赤のレゼルヴァには以下の種類があります。

Cabernet Sauvignon
Cabernet Sauvignon - Cabernet Franc
Cabernet Sauvignon - Syrah
Merlot
Carmenère

さらに「クアトロ」という赤ワインは、「Cabernet Sauvignon, Merlot, Carmenère and Malbec」という4種類のワインから造られているそうです。一本ずつ試してみたい試してみたいですね。



2007年09月27日(木) NHK交響楽団80周年

1926年に創立されたNHK交響楽団は昨年創立80周年を迎えました。私が小学生・中学生の頃にはクラシック音楽といえば、NHK教育テレビで放送されていたN響のコンサートでした。そのNHKの80年の歴史を紹介した本が出版されました。「N響80年全記録」(佐野之彦著)です。

この本はその時々の「指揮者」を軸に、NHK交響楽団の悪戦苦闘・成長の歴史を綴っています。その指揮者招聘に際しては事務方の有馬大五郎事務局長の役割が非常に大きかったとのこと。こうした裏方の話は新鮮でした。

指揮者でいうと、「スウィートナー、ホルストシュタイン、マタチッチ、スベトラノフ、ブロムシュテット」当たりの印象が深いです。マタチッチ、スベトラノフの演奏は本当に豪快であったと思います。変った経験では、ゲルギエフが振った「展覧会の絵」。途中までゲルギエフにしっかり食らい着いていったNHK交響楽団は「木管の気持ちの入っていない演奏」を契機に全体が崩れていって「いつものN響」にもどってしまった様には呆れてしまいました。

また1995年の阪神大震災直後の今は亡き「ロストロポーヴィッチ、小沢」との「ドボコン」も忘れられません。32年振りの再会でした。演奏自体は緊張感に満ちたものでした。阪神大震災の犠牲者を悼む「ロストロポーヴィッチ」のメッセージに小沢・N響も昔の「しこり」を少しの間忘れたようでした。しかしN響の緊張した演奏は「愛情」というより「警戒心・競争心」という方が当たっているような感じでした。小沢も必死に全能で振ったのでしょうがそれはN響に「心からの共感」を醸し出すものにはなりませんでした。このコンビが別れて既に12年が経過しました。

この本は「指揮者との関係」を軸に話が進んでいきます。私としては「コンマスの指導力」あるいは「木管トップ」あるいは「弦楽器主席奏者」を軸に話を展開してくれるともっと面白い話になるだろうと思われます。特に弦楽器の合奏力は世界一流だと思われますが「木管トップ」が奏でるソロには不満を感じた経験が少なからずあります。この本では「オペラ経験」の不足という指摘をしていますが、将にその通りだと思います。それも日本人のオペラ伴奏ではなく、世界の超一流歌手の伴奏経験が必要だと思いました。



2007年09月26日(水) 静岡出張

火曜日から行っていた接続試験の結果が思わしくないので、今日急遽お客様を訪問して現場の状況を調査・把握してきました。行き先は静岡市です。お客様から頂いている接続試験の時間が今日の正午までだったので、朝出発すれば1時間程度の調査時間が確保できるのでした。

私のオフィスは小石川後楽園にあるのですが、後楽園から東京駅までは丸の内線で一本。新幹線に乗るには非常に便利です。10時過ぎの「ひかり」にのって11時には静岡に着きました。静岡に来るのは10年振り位でしょうか。一家で住んでいた「清水市」は静岡と合併して「政令指定都市の静岡市」になっています。

目指すお客様のオフィスは静鉄の新静岡駅前にありました。JR静岡駅と新静岡駅は目と鼻の先です。11時20分過ぎにお客様のオフィスに着いて、お願いして午後2時まで設備の調査をすることができました。東京と回線を繋いで接続試験やら、負荷をかけての動作確認を行いましたが、やはり不具合の原因の究明はできませんでした。現場調査を終えてから直ぐに東京に戻り、東京のオフィスで模擬環境での試験を継続して行いました。とことん苦しむと「神様」は解決のヒントを与えてくれるようです。最新の設備の設定と回線の何らかの拍子によって、端末が不自然な動きをすることが分かってきました。この設定の修正を試してみることになりました。今の所これで不具合は解消されそうです。

政令指定都市静岡市はどんどん整備されています。JR静岡駅北口から新静岡方面に向かっては地下街が整備されつつあります。次はゆっくり来て見たいものです。



2007年09月23日(日) 彼岸花・・・曼珠沙華



今日はお彼岸。朝方から急に涼しくなりました。朝から天候ははっきりしなかったのですが、妻の提案で高麗川の「曼珠沙華」を見に行くことにしました。車でいくか電車で行くか迷いましたが、母が疲れそうなので止めて置くというので車を止めて電車でいくことしました。これが結果的に大正解でした。我が家から高麗川までは、埼京線で川越までいって、そこから川越線に乗り換えです。思いのほか連絡が良かったので高麗川までは1時間あまりで到着しました。

高麗の「巾着田」は自然に群生する「曼珠沙華」では国内有数の規模を誇っています。高麗川が」巾着状に蛇行した「巾着田」の外側一帯は見事なほどに曼珠沙華が咲き誇っていました。早咲きの花と遅咲きの花があるのですが、早咲きの花が満開の状態でした。お彼岸ぴったりに咲くのですね。今日は天気が悪く、高麗は雨模様で時々激しく降ることもありましたが、観光客の数はたいしたものでした。「巾着田」の歩道は数珠繋ぎの状態でした。



2007年09月22日(土) カテリーナ・イズマイロヴァ

ガリーナ・ヴィシネフスカヤが主演したオペラ映画「エカテリーナ・イズマイロヴァ」のDVDを通信販売で購入して今日通して見終えました。まずDVDですがインターネット状においては3000円弱で買える店と、5000円を超える店があります。銀座の山野楽器で聞いてみるとやはり5000円以上だと言う返事がありました。安い方でもきちんと日本語字幕がついているので、当然安い方を注文したのでした。二日程で到着しました。(このDVD購入といっしょに「ガリーナ自伝」もインターネットで購入し2600円で買うことが出来ました。

ショスターコーヴィッチがこのオペラを書いたのは1932年で1934年にレニングラードのマールイ歌劇場で初演されました。題名は「ムツェンスク郡のマクベス婦人」。1936年にはモスコワへの引越し公演が行われました。しかしこここのオペラがソ連当局から批判されます。「不健康な唯美主義・形式主義音楽で全てが下品で低俗だ」とされました。ショスターコーヴィッチは1950年代にこのオペラを買い直しました。この書き直し版をベースに「カテリーナ・イズマイロヴァ」が映画化されました。様々な修正が入っているとのことですが本当に暗い映画です。

ガリーナ・ヴィシネフスカヤのページ

オペラを映画化したという作品では稀な傑作ではないでしょうか。我が家にあるドミンゴが出ている「椿姫」の映画でも、歌と映像の絡みが適切ではないので何か不自然な感じがします。オペラの舞台を意識しすぎているのかもしれません。「カテリーナ・イズマイロヴァ」では歌と映像が本当に一体化しています。演技力もさることながら、監督・演出家が良く考えて作ったのだと思います。「ガリーナ自伝」の中でヴィシネフスカヤは場面ごとに良く考えて歌い分けたと書いています。モノラル録音ですがヴィシネフスカヤの歌をタップリきくことができます。




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