KENの日記
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2003年11月19日(水) 合唱幻想曲

今日のSOSのリハーサルは、クリスマスコンサートに向けて「ウイリアムテル序曲」とベートーベン合唱幻想曲でした。


ウイリアムテル序曲は短いですが大変難しい曲です。昔フジテレビの「俺たちひょうきん族」のオープニングテーマで毎週流されていて、1stバイオリンの見事な演奏に関心したものでした。さいたまの家にあるCDはカラヤン・ベルリンフィルのものですが、すばらしさは「ひょうきん族」の方が上でした。


今日コンサートマスターの「アーナンダ」さんが引っ張っていたので「さま」になってきました。課題は「木管」。おいしいソロがたくさんあるのに、今一つ安定感がありません。最初の5人のチェロソロはまだ本格的にさわっていません。今回の指揮者のアジットさん(クラリネット担当)は、師匠デュッシーに任せているみたいです。


後半で弦楽器で合奏する「騎馬隊のテーマ」(だろうと思います)はとてもかっこいいところです。バイオリンの人達は鳴り易い弦なのでとても気持ちよさそうです。しかし今日急にボーイングが変更されて対応できませんでした。


後半は合奏幻想曲。途中からピアノを入れて練習しました。これに合唱が加わるのですが、せまいレディスカレッジの舞台に全員乗るのかしら。アジットさんに大丈夫か聞いたのですが「わからない」と言っていました。中途半端な規模の合唱ではバランスがとれないでしょうから。


この曲は交響曲第9の下敷きになった曲です。曲の構成とか和音とか楽器の組み合わせは結構第9ににています。ピアノが難しい部分を引き受けているので、オーケストラは楽なのです。ベートーベンはひょっとして「あまりうまくないオーケストラ」用にピアノ伴奏付の迫力ある曲をプレゼントしたのかもしれません。合唱が入ってどうなるのか楽しみです。


ピアノは前回コンサートとコンミスを勤めたラーマヤさんです。彼女のピアノは客席で何回も聞いています。安定したテクニックと綺麗な音をもつスリランカを代表するピアニストのひとりです。今日ステージの上のごく近いところで聞きましたが、近くで聞いてもいい音がしています。合唱幻想曲のチェロパートはそれほど大変ではないので、本番はしっかりピアノを聞こうと思っています。



2003年11月18日(火) IBM機のOS入れ直し

職場のIBM機(シンクパッドT21)がずっと調子が悪かったので、思い切ってOS(Win98)のリカバーをしました。


これまでモデムが消えたり、会社のLANが繋がらなくなったりして、何度も会社のLAN担当の人に相談していました。その度にこちらの人には日本語表記が分からないので最終的な原因究明には至らず、結局だまし・だまし使ってきたのでした。


コロンボのIBMの人はとても親切に教えてくれましたが、結局OSを入れ直すところまでは行きませんでした。今回はパソコンに大量の「蟻」が進入したので物理的に危ないと思い「殺虫処理」(といって蟻退治ですが)をし、さらに月曜日にLANが通じなくなってしまったので、遂に決心したものです。


月曜日の夜パソコンを家に持ち帰り、外せる蓋は外して「蟻」の残した「ごみ」をできるだけきれいにしました。そしてファイルの整理もしました。そして、今日18日の同僚(日本人)から外付けハードディスクを借りて、ファイルを退避させ、OSを入れ直しました。OS入れ直しは非常に順調でした。直ぐにLANにつながり、モデムとLANアダプターソフトに問題があったみたいです。ソフトウエアは非常に安定してます。


今回、時間を食ってしまったのは保管して置いた「メール文書」の新システムへのリロードです。友人のハードディスクは長時間借りていては申し訳ないと、一旦旦CDRAMに落としてから、パソコンにリロードしようとしたのですが、これがうまくいかない。フォルダの中の文書をよく見てみると、読み取り専用になっていました。これで3時間くらいロスしました。その他は至って順調。非常に気分がいいです。



2003年11月16日(日) SOSクリスマスコンサートリハーサル

今日はSOSのクリスマスコンサートのリハーサルがありました。今回は短い曲を並べたプログラムなので、正直言ってあまり出席率がよくありません。今日はチェロは二人だけでした。こういう練習はきついです。(管楽器ならもうすこし自信があるのですが)


ところで、セカンドヴァイオリントップに、前回サンサーンスのピアノコンチェルトを弾いたメナーカさんが座っていました。初見の曲をバリバリ弾いていました。すごいです。今回クリスマスコンサートなので歌曲が多いのですが、グノーの「Jewl Song」の練習になったとたん彼女はバイオリンを置いてステージの前の方に出てきました。


そしてオーケストラの練習のために歌ってくれたのです。彼女が歌を歌うことになっているのかどうか知りませんが。ソプラノの声がとても素晴らしいものです。それもレチタティーボも含めて暗譜で歌ってしまいました。


スリランカの音楽家の人たちは非常に器用で、ピアノ・声楽・弦楽器をかなりの程度で演奏してしまいます。前回のチャイコフスキーの交響曲五番の第一バイオリン主席はピアニストのラーマヤさんだったのです。


でもこれって才能が一部の人に集中しすぎなのかなと考えました。でも本当は「お金」が一部の人たちに集中しているというのが本当なのでしょう。この状態が少しずつ変わっていく必要があると思いました。



2003年11月15日(土) 去年と同じような日記

確か去年も今頃おなじようなことを書いた記憶があるのですが、この季節、日本のクラッシック音楽事情はすごいことになっています。


まず、キーロフ歌劇場+ゲルギエフのオペラ。チャイコフスキーの「エウゲニ・オネーギン」。プロコフィエフのの「戦争と平和」。これだけの大作を聞けるのは本当に珍しいでしょう。男性・女性の歌手についても現在世界最高といえるのではないかしら。


そしてウィーンフィル+ティーレマン。サバリッシュが急病で来れなかったそうです。毎年のように来ているウィーンフィルですがやはり本場の実力は凄いです。最近のゲルギエフとの一連の録音は非常に燃えた音楽になっています。サバリッシュが来れずにティーレマンが全部振るそうですが「ゲルギエフ」が急遽代役なんてことにはならなかった。


来年のウイーンフィル日本公演は「ゲルギエフ」で思いっきりロシア音楽みたいです。チャイコフスキー、ムソルグスキーをやるみたいです。これはぜひ日本で聞きたい組み合わせです。それとピアニストのウゴルスキが来日中のようです。彼の「展覧会の絵」のビデオはこちらで何回も見ました。凄い音なのです。


自分で演奏するのも感動しますが、やはりとんでもない天才の名人芸を聞くこととは雲泥の差があります。「凄い演奏会禁断症状」がでています。でも明日もクリスマスコンサートの練習。



2003年11月12日(水) 首相と大統領会談

昨日、大統領の「反乱」以来始めての「首相−大統領」の会談が行われました。でも事態収束への明確な合意は得られなかったみたいです。


首相側からすると、国会を早期に開会すること、大統領が罷免した3人の大臣を復権させること、和平交渉を首相主導ですすめること、等が条件です。


大統領をこれらの条件を受け入れることができないでいます。というのも、国会を解散し、選挙に打って出て勝利を収めるには、選挙を取り締まる警察を管轄する内務大臣、情報を統括するマスコミを管理するマスコミ大臣のポストは不可欠だかです。選挙が公正に行われるなんて誰も信じていません。もちろん大統領が一番わかっているのです。


一方、これは「うわさ」ですが、大統領側が反対勢力の国会議員を「金」で獲得しようとした企みは失敗しているみたいです。これから数日間、表面上は「大統領−首相」の妥協を探る会合が続く一方、水面下では、選挙対策として「金」による多数派工作が激しくなるのでしょう。



2003年11月09日(日) いろいろな話題

いろいろ話題があるのでそれぞれ少しづつ書いておきます。「浦和レッズ」が強い。


浦和レッズは「ナビスコカップ」で優勝したあと、今Jリーグでもトップを走っています。浦和のサッカー場は実家からは遠いけれど一応地元チーム。政令指定都市になったことを記念して優勝して欲しい。むかしは福田とか小野がいたけれど今は田中選手がいいですね。実は昨日NHKで中継していました。因みに車も三菱のギャランです。私が乗らないのでバッテリーは大丈夫かな?


「総選挙。与党三党安定多数」
こちらのNHK放送も選挙一色。日本語放送は他にチャンネルがないので選挙結果を見るしかありません。随分世代交代が進みました。地元埼玉県は民主党議員が増えましたね。群馬・栃木・茨城とは雲泥の差です。道路が良くない理由はこの辺にあるのでしょうね。群馬・栃木を抜ける国道51号線なんか凄いです。全体に二世・三世議員が多いのも特徴ですね。


社民党、共産党の凋落は目を覆うばかり。とっくの昔にイデオロギーから政策論争になっているのに古い事ばかり言っていると置いていかれるということです。とはいうものの、次はアメリカやドイツのように右翼が出てくるかもしれません。


「民族紛争解決前のスリランカの政争」
LTTE(反政府組織)は、政府がこんな状態で困っていることでしょう。和平交渉が始まる前に枠組みが壊れてしまっては元も子もない。「本当の問題は何なのか」しっかり押さえるべきです。内戦停戦から2年が経とうとしています。コロンボの経済は順調でCSE(コロンボ証券取引所)の株価指数はうなぎのぼり。


でも「平和ボケ」になっていませんか。LTTE支配地域の復興の現状、政府側チェックポイントの厳しさ、鉄条網を張り巡らされた「地雷原」、政府軍に占領されたままのジャフナ市街地。コロンボとの落差が大きすぎます。


「シンフォニーオーケストラ練習開始」
今日からクリスマスコンサートに向けた練習の開始。コンサートは12月12日。今日パート譜が配られ初見での練習となりました。今回は小品集で「ウイリアムテル序曲」がオーケストラとしては少し重いです。この曲チェロが大活躍するのです。ドュッシー師匠と弟子達の腕の見せ所。


練習しながら考えたのですが、メンバーにクリスチャンは何人いるのかしら。スリランカは圧倒的に仏教徒が多いはず。それもそうとう敬虔な仏教徒。いいのかしら。それとクリスマスといっても気温は30度。「雪」と「寒さ」が懐かしいです。



2003年11月08日(土) 首相帰国パレード

昨日のウィクレメシンヘ首相の帰国パレードは大変だったようです。朝8時にカトナヤケの空港に着いた後に、空港で短い演説をし、それからコロンボに出発しました。空港からコロンボ市内までは30Km弱で車で順調に走れば1時間でつく距離なのです。ところが昼になってもコロンボに着かない。夜になってもコロンボに着かないのです。


沿道の所々で支持者が推し掛け車を取り囲んでしまうので、車はノロノロでしか走れなかったようです。結局夜遅くなってコロンボに着いたようです。


でもこの首相歓迎のムードは、完全に首相優位の印象を与えたみたいです。大統領派(PA、JVP、SLMC)の発言はだんだん元気がなくなってきています。


今日は11月の満月(ポヤ)で休日。土曜・日曜の2日間に水面下でどんな調整がなされるのか見物です。大統領の反乱が尻すぼみで終わってしまえば、大統領の発言力大幅低下は間違いありません。週明けに、具体的には「一次閉会された」国会の再開が焦点になります。



2003年11月07日(金) 昨日・今日の動き

今朝8時にスリランカのウィクレメシンゲ首相がスリランカに戻ってきました。空港に降り立ち宗教儀式を済ませた後、短い演説を行いました。内容は大きく分けて4つでした。


1.アメリカの大統領・議会はスリランカ政府の和平プロセス推進に完全な支持を表明している。


2.スリランカ国会は国民の付託に基づく唯一の和平プロセス推進の機間であり、速やかに活動を開始しなければならない。


3.国会の付託に基づき自分は今後とも和平推進に邁進する。


4.公民の賃金については今年、そして将来についても十分検討していく。


四番目はその他とはかけ離れた感じですが、大統領周辺が政府職員の賃上げを約束し勢力を伸ばす恐れがあったためです。さて、今日7日の新聞ですが「大統領サイドの言い訳的な記事」が出始めました。曰く、「大統領の今回の措置は、UNP国会議員からの大統領弾劾の動きを阻止しようととしたもので、UNP党の冒険主義的な行動のせいだ」というもの。でもそうした動きとか、取り巻きの助言に動かされてしまう大統領は問題が多いのも確か。UNP議員の寝返りもなさそうです。


首相と大統領とは事を荒立てずに事態を収拾するでしょう。ここで首相が上手く大統領に恩を売っておけば、和平プロセスは順調に進むのではないでしょうか。



2003年11月06日(木) 11月5日の動き

クマラトゥンガ大統領はスリランカ全土の緊急事態宣言を発令しました。日本のニュースでは大きく取り上げられていましたが、こちらコロンボでは普段と変わっていません。大統領府のあるフォート地区西側の警備が厳しくなったり、放送局、新聞社の警備員が増えたくらい。


でも最前線での警備は厳しくなっているのでしょう。ジャフナ地区で漁船のチェックが大変厳しくなったという報道がありました。政府軍はジャフナ地域へのLTTEの武器持ち込みを警戒しています。漁民にとっては迷惑な話です。


昨日の夕方、内務・国防、メディアの大臣とSecretaryの解任に加えて、財務省のSecretaryが解任されました。


私が働いている通信会社(SLT)は政府が49.5%の株式を保有しているでのすが、株主として権限は「財務省」が握っていたのです。そこの実質的なトップが交代されたことで我社にも今回の騒動の影響が及ぶ可能性がでてきました。


ところで今回のクマトゥンガ大統領の突然の行動なのですが、これまでの「和平ぶちこわし」のパターンに全くそっくりです。これまでも時の政府がLTTEと停戦交渉を何度か始めたことがありました。まずどちらかというとリベラルなシンハラ政権がLTTEとこ交渉の糸口を作って、停戦にこぎ着け、本格的な和平交渉に入ろうとするのです。ところがそこに極右的シンハラ勢力が口を挟むのです。そうしたそうしたグループの言いぐさは、「弱腰だ」とか「国に分割に繋がる」「彼等(LTTE)は信用できない」というものです。


その結果途中まで進んでいた和平交渉はつぶされ、内戦状態に戻ってしまうのです。ただ、この「ぶち壊し」も基本的には「国民の追認」が得られてきたのでした。それは貧困の問題とか経済停滞などが、この民族問題と複雑に絡みあってしまうのです。右派グループは内政の失敗と民族問題をごちゃごちゃにして時の政権を攻撃します。政治的なスキャンダルと民族問題を絡めて攻撃するのです。国民はその度に難しい選択を迫られてきました。


しかし、今回はウィクレメシンゲ首相率いる現政府に目立った失敗はありません。大統領が本格的に首相を攻撃するためには他の材料必要なのです。ただ、今回のように和平を邪魔した結果、内戦が再開し、LTTE側がテロでも仕掛けると、右派グループは「自分達の見解が正しかった、LTTEは信用できないテロ集団だ、そういう集団との交渉は我々が主張したように慎重に進めるべきだ」と言い張るのです。


あす7日の朝に、ウィクレメシンゲ首相が訪米から帰国します。新聞報道によると多くの首相を支持する人達が空港まで首相を出迎えにいくのだそうです。首相がどのように事態を収束させるか。明日は非常に重要な1日になりそうです。



2003年11月05日(水) 政治危機

昨晩考えたのですが、「クマラトゥンガ大統領は選挙で勝つ自信がないうちは、無理に政権争いを起こさないだろう」ということです。


今のところ、ウィクレメシンゲ首相率いる「UNP」政権は、和平に向けて大きく前進していて国民の信頼を厚いと思います。これといった失敗はないのです。むしろ大統領派(PA政党)に気を使いすぎで和平が遅れているというというのが現状です。


なのに、なぜ大統領は危険な「賭け」にでたのか。今日の新聞で少し見えてきた気がします。11名のUNP国会議員が大統領派(PA)に寝返る可能性が出てきたというのです。


実は前回の国会解散・総選挙は、大統領派のPA政党から「7名」の国会議員が現首相側(UNP政党)に寝返ったため、国会で多数が維持できなくなって大統領が総選挙に打って出たという因縁があるのです。総選挙ではUNPが勝利し、この「7名」はUNP新政権内で枢要な地位(大臣)を与えられました。


さて、今回はどういうメンバーが寝返るのか。前回UNPに寝返った人が再び寝返るのか、それともUNPの他のメンバーが寝返るのか。私が見る限り、現UNP政権は「寝返った人達」を優遇し過ぎてる感じがします。UNP古参議員に不満があったのではないかと見ています。


しかし何れにしろ、こうした政争が純粋に政策の争いではなく、「金」の問題が絡んでいて、さらに大統領・首相の個人的な名誉を競い合う争いが原因のように思えます。スリランカ援助国の支援金は4000億円と巨額ですし、20年以上の内戦を終結できれば「ノーベル平和賞間違いなし」といえるからです。この国の難しさを痛感しています。




Ken [MAIL] [HOMEPAGE]

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