KENの日記
 < 過去  INDEX  未来 >

2003年08月02日(土) ささやかな晩御飯

実は今日午後4時からレッスンだったのですがキャンセルになってしまったのです。レッスンが午後に予定されていたので午前中プールで泳ぎました。プールで、仕事で知り合ったMさん(台湾出身、オーストラリアに家族を残して単身赴任)と一緒になったので晩御飯を我が家で食べることにしました。

レッスンが中止になったので、早速隣のマーケットに買出しに出て、ビール・ワインと「イカジャガ」の材料を買って着ました。なぜか急に「イカジャガ」が食べたくなったのです。日本から持ってきた「みりん」が活躍しました。他にキムチチャーハンも作りました。

Mさんは大学で日本語を習ったそうで日本語を読むことはできます。日本にも何回も行っていて、漢字(当然ですが)・カタカナ・ひらがなが読めるので日本では全く苦労しないそうです。現在メルボルンに家族を残しています。オーストラリアのすばらしさをだいぶ聞かされました。

外国人(スリランカ人以外)が集うと、つい「スリランカの悪口」ばかり話すことになってしまいます。台湾でも韓国でもシンガポールでも日本でもそうですが、昔を思い返せば、今のスリランカと大して変わらなかったという思いが強いようです。そこからいかに立ち上がったか、いかに苦労してきたか、そのことを考えると今のスリランカを見ていて歯痒い感じがするのです。



2003年08月01日(金) 香取線香

そろそろ「デング熱」の季節です。コロンボはまだですけど、郊外の方では少しずつ患者が出始めているらしい。デング熱は蚊に刺されることによってウイルスが伝染するので、デング熱が流行りだすとスーパーマーケットの蚊取り線香やら防虫剤やらが売り切れになったりします。

コロンボな街中などで「蚊取り線香」の大きな看板を見かけることになります。そのひとつに「NINJA」というブランドがあります。発音はニンジャです。ドライバー氏に聞いたところ、スリランカで「NINJA」は「密にやってきて敵を倒す人」だそうです。多分日本の「忍者」から来ているのでしょう。

デング熱が長期間に亘ってはびこると、使う「蚊取り線香」のブランドを変えることになります。ひとつのブランドを使っていると効かなくなるそうなのです。



2003年07月31日(木) チェロ発表会

チェロ音楽発表会がコロンボのロシアンセンターで開かれました。師匠「ドュッシー」の弟子達の発表会です。9名の大人(といっても多くは学生)と4人の子供達が参加しました。


日本の音楽教室の発表会と同じ感じ。独奏から全体合奏を含めて13人が何回か舞台に上がりました。ロシアンセンターはエアコンが効いている小さなホールなので非常に快適に聞くことができました。(ほんとは最年長の私も参加すべきだったのですが・・・)


小さい子供から大人までの演奏を聞いてびっくりすることは、チェロの音がいいことです。指のテクニックがしっかりしていなくても、ボーイングはみんな上手いのです。「雑音がない。芯のしっかりした音を出す」。これはしっかりした練習室において、師匠ドュッシーの音を身近に聞いてきた結果だと思います。小さな子供でものびのびとしたしっかりした音を出していました。


彼らは曲を習うのではなくて音楽を習っているのですから当然といえば当然です。


改めて感じたことですが音楽は「金」のかかるものです。コンサート会場、楽器、そしてきちんとした練習環境。現在のスリランカの経済状況からすると後回しになっても仕方がありません。そんな中でSOSのメンバー達が必死に音楽を続けていることは非常に貴重な活動です。



2003年07月30日(水) パーティ(本音)

今晩とってもお世話になっている銀行のトップの送別会がありました。ホテルのカクテルパーティです。こうしたアルコールの入るパーティの感想を書きます。私はアルコールは嫌いではないので、カクテルパーティに呼ばれるとワインを中心にアルコールを飲んでしまいます。ここで問題なのが、酔いが進むにつれて英語ヒアリング能力(多分会話能力も)が極端に落ちることです。


これには二つの要因があるのです。まずこちらの理解力が落ちること。酔いが回るにつれて理性的処理能力(意識的になされる部分)が落ちるのでしょう。日本語ならわかるのですが英語を日本語に翻訳して理解していることが困難になるようです。


更に話している相手が酔いに任せて普通のスピードで英語を話を始めるのです。相手も「しらふ」の時はこちらの英語能力に合わせて、ゆっくり英語を話してくれるのですが、アルコールが入るととんでもなく早いスピードで話始めます。多分使う表現なんかも「砕けたもの」に変わるのかもしれません。


この二つが重なって、私にはほとんど理解不能な状況に陥ってしまいます。まあ適当に相槌を打っていますがコミュニケーションは成り立っていません。これでいいのかなと反省しきりです。英語能力の不足を嘆くことになるのです。
しかし、少し冷静に考えてみると、日本で酔っ払った時に冷静に日本語で会話をしていたかどうか、これも非常に怪しいのです。実際どんな会話をしたのかしっかり覚えているなんてことはないです。こう考えてみるとアルコールが入っての会話は古今東西、普通とは別なのではないかとも思われます。少し不遜な言い方ですが、お互いその瞬間瞬間が楽しめればいいのではないかと思います。アルコールが入ったときの英語がどうなのか、これは恥ずかしくて表現できません。尤もアルコールなしでも恥じ入るようなレベルですが・・・。


妻が長野県須坂市の実家の整理に手をつけました。義母(妻の母)が亡くなって以来義父が一人で暮らしていたのです。この義父は根っからの学者タイプの人で、身の回りのことには無頓着だったのです。高齢ということもあって手が着かなかったのも事実ですが。その義父が昨年後半闘病生活に入り、暮れに亡くなりました。


義父の新しい墓も出来てようやく実家の整理に取りかかることができるかという矢先の今年の連休に、義妹の腫瘍が発見され、義妹(妻の弟のお嫁さん)は手術の甲斐なく亡くなったのでした。このドサクサで妻の実家は、昨年夏の義父の入院以来手付かずのままになっていました。


はっきり言って、普通の人の想像を絶する状態なのです。家の外は草木が伸び放題でジャングル状態。家の中も結構すごいです。私が日本に居ればニ馬力で片付けられるのですが、そうはいきません。妻には無理をしないで少しずつ進めてほしいものです。家族の思いでが詰まった家なので、安易に金で解決するわけにいきません。



2003年07月28日(月) 夏休み

去年も書いたような気がしますが、スリランカには夏休みがありません。一年中夏なので特に7月・8月に休む理由がないからです。日本から持ってきた寒暖計で計ると、最近の私の部屋の気温は摂氏27度から28度で安定しています。私の部屋は30階のフロアーにあり、風通しがいいので地表とは2〜3度ちがうかもしれません。でもこの季節は過ごしやすいです。


日本の感覚からすると、ゴールデンウイーク、夏休み、年末・年始に休みを取って身体を休めようと考えてしまうのですが、スリランカでは実際にはそのときに休みが取れないことが多いのです。それらの休暇を意識して仕事・行事の予定が組まれることがないせいです。


従ってスリランカの休日に休むのが「無理のない休み」なのです。それは四月中旬の「新年」と五月中旬の「ベサックホリデー」です。一方日本に暮らす家族は、全く日本の生活習慣そのままで暮らしているので、単身赴任の私と他の家族は休暇のペースが合いません。


昨年の夏休みは妻をスリランカに招待しました。でも実際は妻は退屈したみたいです。私はコロンボにいるとつい仕事のことが気なってしまうことも原因でしょう。この反省の上に立って、今年の夏休みはタイのバンコクで合流することを考えています。



2003年07月26日(土) SOS演奏会本番

今日SOS演奏会(ヤングソリストコンサート)が無事(?)終了しました。個人的には満足のいくものでした。私の身上は以下の通りでした。


○全体の邪魔はしない。
○自分が貢献できるところは頑張る。
○上手な人の演奏、音、音楽を十分聞く。
○音楽全体が楽しめれば良しとする。


この方針に沿って、難しいパッセージは上手に消える。頑張れるところは懸命に弾くというように上手く使い分け自分なりに楽しみました。テクニックを身に着ければさらに面白いものになるのでしょうが、高望みはしないのがいいみたいです。


こう書くとまるでお客様みたいですが、実は音楽を演奏することは実はこういうことではないかと思っています。必死に譜面を追って他人の音に気を配ることもできずに終わってしまう演奏会なんて意味がないと思うのです。舞台の上が一番音楽を楽しめる場所ですね。  



2003年07月25日(金) 最後のリハーサル

SOSは明日の演奏会を前に最後のリハーサルが行われました。最初のシューマン序曲からすべてを通して演奏したのです。途中で止まることはないようです。


サンサーンスのチェロ協奏曲ソロは大したものです。彼女は土曜日に私の後のレッスンなのです。私にフォーレのエレジーを聞かせてくれた方です。今回はリハーサルの度にどんどん上手くなっていく感じです。本当は会場の椅子座って聞きたいところです。いつも二台のチェロを持ってきて感じのいい方を弾いています。


メゾソプラノの伴奏でモーツアルトのフィガロの結婚から「ボイ・ケ・セパーテ」のアリアを演奏するのですがこれは気持ちいいです。木管が上手かったら最高なんだけど。メゾのペシャリさんは体格がいいです。従って結構馬力があります。明日はどんな衣装を着るのか楽しみです。


ブラームスのピアノ協奏曲第二番は難しい曲です。オーケストラの鳴りにくい曲だろうと思います。やはりバイオリン協奏曲もそうだけど、よほどソロとオケが上手くないと決まりません。でもその「とりとめがない」ところがブラームスの特徴でもあります。


演奏会の最初にスリランカ国歌を演奏するようなのですが、この編曲はカッコいいです。チェロのパートは面白いです。



2003年07月24日(木) コンサート情報

BBSに27日のコンサート情報を記載しておきました。追記。


今週は会社の役員会があり懸案が多数あったので非常に疲れました。もっとも時差3時間30分先行する日本で電話会議で参加された日本の役員の方はもっと大変だったと思います。通信が発達しても時差はどうすることもできません。


土曜日に迫ったコンサートですが少々諦めの境地です。今日全体練習があったのですが、自分のパートにだけ集中していると全体が聞けません。自分の役割は適当にサボって、音楽を聴くのもいいなと思っています。そのように考えるとすこし気楽になりました。



2003年07月20日(日) SOS練習

本日三回目のオーケストラ全体練習に参加しました。シューマンのゲノベヴァ序曲、メゾソプラノのアリア、サンサーンスのチェロ協奏曲、ブラームスの一・二楽章でした。だんだん曲がまとまってくるのがわかります。私はいかにうまく消えるか、そして、せっかくだから自分のパートだけに必死にならずにいかに音楽を楽しむかを追求したいと思います。


このオーケストラの感想を少し書きます。まず弦楽器はうまい人を揃えています。コンマスの「アーナンダ」さんは音色がすばらしいし、1st・2ndバイオリン・ビオラはいい線を行っています。師匠「ドゥシィー」さん率いるチェロは強いです。ほとんどがコンチェルトを弾ける人達なのです。今回のソリストのアベセカラさんは中学生。留学が決まっているそうです。


スリランカで音楽を目指す人たちは、声楽・ピアノ・弦楽器を一通りやるみたいです。スリランカ随一のピアニスのラマヤ・ペレラさんは今回コンマスの横に座って1stバイオリンを担当しています。これに対して木管楽器は弱体です。オーボエ、クラリネット、フルート、ファゴットが揃ってもうひとつです。これはリーダ格の方がいないからだろうと思います。リード楽器はリードが高価なので苦しいのかもしれません。(先生もいないみたいです)


因みにスリランカでは、バイオリン・チェロは国産の楽器があり、いい製品は輸出されています。師匠「ドゥッシィ」さんの家にはスリランカ国産チェロが何台かありますが、しっかりした楽器です。(よくはわかりませんが)


金管は合格点が着きます。決してうるさくならないのです。「スリランカ人の金管」という感じで、決して気張らないしやわらかい音色です。ロシアの金管とは対極にあります。


気になるのは、オケの人達皆譜面をホッチキスで留めていることです。めくりずらいので不便だと思うのですが、そういうところは全く意に介していません。



2003年07月19日(土) デジカメが壊れた

スリランカに来るときに記録用にと考えて私専用のデジカメを買って持ってきたのですが今日壊れてしまいました。実はこれまでおかしな前兆が合ったのですが今日は本格的(変な表現ですが)に壊れたみたいです。


約半年前くらいから「レンズのが出てこない」ことがあり、少し「叩いたり」すると直ったのでだましだまし使っていました。(それがいけなかったかもしれない)。湿気が影響している可能性はありました。今年の一月にSCUBAのライセンスを取った時、海辺で随分写真を撮りました。


私はデジカメをいつもアタッシュケースに入れて持ち歩いています。なにか珍しいものに遭遇したら直ぐに写真を取れるようにと思ってのことです。これも良くなかったかもしれません。頑丈な「かばん」の中でデジカメは動き回ることが多かったみたい。そのためにシンガポールで少し丈夫なデジカメケースを買ってこれにカメラを入れていたのですが。


最近変だなと思っていたのは、ファインダで覗いたとおりに写らなくなってしまったこと。本体から出てくるレンズが少し下を向いているようなのです。取った写真の頭が切れているのです。今日ちょっとレンズに触ったらレンズが元に戻らなくなってしまいました。レンズが本体に完全に格納されるタイプは、小さくて持ち運びに便利なのですが、レンズを動かす機械部分はあまり丈夫ではないみたい。


さていつものカメラがないと少々心細い感じです。忘れっぽくなっているし、他人に紹介するにも画像の効果は大きいですから。仕方がないので一生懸命自分の頭の中にたたみ込みます。




Ken [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加