今日は7月18日は、東京で勤務していたときの同僚Hさんの四回目の命日でした。四年間が長いようであり短いようでもあり複雑な気持ちです。
当時、私は庶務担当を引き受けていて、事業部全体の社員の健康状態に気を配ることが仕事でもありました。会社の分割という大仕事に加え、私達の組織は全く新しい仕事をする組織であったので、ゼロから立ち上げなければなりませんでした。忙しくて他人を思いやる気持ちが少し足りなかったかもしれません。私の担当の社員は随分苦労しただろうと思います。(私のせいもあって)
Hさんのご家族三人が残されました。東京に勤務している時には、育英資金の募集を行ったり、労災の手続きを手伝ったり、できるだけのお手伝いはしてきました。私がコロンボ赴任したあと、引き継いだ担当者の奔走の結果、昨年の暮労災申請が認められご家族の将来の支えが大きくなりました。
Hさんの故郷、鳥取県米子へは一周忌にお尋ねしました。とても綺麗な街です。非常にやさしそうなご両親ですが、本当に残念そうだったことを思い出します。葬儀の日はちょうど東京地方の梅雨明けの日でした。一周忌の米子が太陽が照りつける真夏でした。「夏の暑さ」「梅雨開け」から連想されるのは、Hさんのことと父の葬儀です。
コロンボからできることは電話で近況をたずねることぐらいです。電話してみて、長男の方と奥様の元気な声を聞いて安心しました。
今日、やっと26日の演奏会の全曲目がわかりました。
シューマン:歌劇「ジャノベーバ」序曲 サンサーンス:チェロ協奏曲 モーツアルト:フィガロ結婚、コシファントッテからアリア マーラー:子供の不思議な角笛から一曲 ブラームス:ピアノ協奏曲第二番
というもの。若いソリスト(メゾソプラノ、チェロ、ピアノ)のコンサートです。昨年の夏もやはり若い演奏家中心のコンサートをやっていました。しかし、伴奏といってもオーケストラは大変です。特に木管楽器はソロ楽器と絡むことが多いので、名手が揃っていないとソリストが辛いのです。ここは大きな課題。
オーケストラの中で音楽を聴いていて、遠い昔の学生時代を思い出しました。CDを聞いたり、演奏会を客席で聞くのとはわけが違います。「やっている側の一人よがりの満足感」とでも云うのでしょうか。一生懸命やっていることがひしひしと伝わるので、多少の傷は気にならないのです。客席にいたらミスばかりが気なってしまうでしょう。でもこの「コンサート」一番値段の高い席でもRs500なので許してもらえるでしょう。
古い腕時計がまた故障しました。日本にいって帰ってきたら止まりました。この前はシンガポールに行って来たら故障したのです。私の推測では、腕時計の機密性が良くなくて、気候の違うところに持っていくと、機械の中の水分が凝結して悪さをするのではないかと思っています。
前に修理してもらったコロンボフォート駅正面の時計屋さんに修理を依頼したのですが、嫌な顔をされた見たいです。(ドライバー氏に持っていってもらいました)30年以上も使っているので、そろそろ代え時なのかもしれません。しっかり壊れてくれるとあきらめがつくのですが、中途半端だと決心がつかないのです。
「メガネ」なんかもそうですけど、片方のレンズが割れたとか、中途半端な壊れかかたをすると、修理を重ねて使い続けることができるので、実際には知らず知らずの中に大分不便になっている場合があります。弦楽器の弦の場合は、少しずつ劣化するので、実際どれくらい悪いのか把握することが困難なのです。こういう物は、専門家のアドバイスを信じて定期的に全部取りかえるしかありません。「時計」の場合、「しっかり直るはずだから、その場繋で安い時計を買っておこう」と考えているのですが、それが正解かどうかわからないのです。
| 2003年07月13日(日) |
オーケストラ練習初参加 |
今日の午前中、シンフォニーオーケストラオブスリランカ(SOS)の練習に始めて参加しました。7月29日にコンサートに向け、水曜日と日曜日が全体練習が組まれています。場所はレディースカレッジ講堂。
コンサート会場でもあります。コンサート会場で練習ができることは素晴らしいのですが、エアコンもない古い講堂なのです。グランドピアノを運んだりする手間が省けたり、椅子・譜面台のセッティングが不要なので楽みたいです。つまりいつでも使えるみたいです。
グランドピアノはメインのブラームスの協奏曲二番のためです。独奏はアメリカ人ピアニスト。名前は聞けませんでした。この次聞きます。ブラームスの二番の協奏曲では三楽章にチェロの長いソロがあります。もちろん私の師匠のドュッシーさんが担当します。
ソロピアニストが蝶ネクタイを締めて正装で表れたのにはびっくりしました。エアコンがないことに加え、スポットライト浴びるので演奏者はものすごい厚さに耐える必要があります。練習はそういう環境にも慣れるためのものなのですね。さすがプロです。
というようなことのんびり書いているわりに、自分のパートのオサライは出来ていません。邪魔しないように、そして、如何にコンサートを楽しめるかこれから半月頑張りたいと思います。ちなみに今日は「満月」。ポヤと日曜が重なりました。来月のポヤはキャンディの祭りです。
| 2003年07月12日(土) |
あまりいい方法ではないけれど・・・ |
スリランカへ帰る途中シンガポールに寄るのですが、今回ついに「あれ」を買ってきてしまいました。今使っているのですが効くみたいです。
「あれ」とはずばりタイガーバーム。パソコン入力とチェロを長時間練習すると肩が凝るのです。力が入りすぎているのか、姿勢が悪いのか、多分両方なのですが、共通して左肩が凝ります。ボーイングで悩んでいたときには右肩が凝ったのですが、今はOK。残りは左肩。
パソコンの場合、手のひらをパソコンに置いて、リラックスして入力すればいいのでしょうが、会社で頭を捻りながら英文を入力していると、つい力が入ってしまいます。本来は、肩が凝らないようにするのがベストなんでしょうが、ゆっくり改造している暇もないので、思い切って「タイガーバーム」に頼ってみることにしました。漢方専門の免税店で、一番効く奴を買い求めました。
免税店の店員は、肩凝りに一番効く薬を紹介した後、私の頭を見て、目ざとく育毛剤を進めるのです。本当に商売がうまい。試しにひとつだけ買いました。こちらの効果は全く不明。因みに飲み薬です。頭につけるタイプは長年同じものを使っています。こちらの効果も判定が難しいのですが、つけていなければ悲惨な状況になっているはずと信じるしかありません。
帰国したときに買って来たCELLOの弦を交換しました。最初に少し変だなと思っていた「GとC」の弦を交換したのですが、あまりに音の出方が違うので、それほど気になっていなかった「AとD」の弦も変えました。こちらも音の立ち上がりが全く違って、なんで今まで苦労していたのだろうと思いました。
それと弦交換の後なんとチューニングが簡単なことか。古い弦だと色々な倍音が入っていたり、音程が安定しないのでチューニングが難しかったのだと思います。しっかりした音がでるようになりました。弦は、恵比寿の「ゴーシュ弦楽器」で買ってきました。ここは現金で買うと3割引になります。実は私の楽器はここの店で買ったのでした。
AとDが「Jargar」のMedium、GとCが「Spirocore」です。一番標準的な組み合わせだと思います。4本で12,320円のところを、8630円で買いました。弦の取り替え方も前にここで習ったので上手になりました。弦一式帰ると結構な金ですが、交換の効果・満足度は非常に高いです。
残った課題は「弓の毛」です。これまで、仙台で一回(仙台楽器様には大変お世話になりました)、スリランカに来る前に「ゴーシュ弦楽器」で一回変えています。すでに一年半以上経過しています。でもどこで変えるかが問題です。
スリランカの庶民が使う銀行として、バンクオブセイロン、ピープルズバンクの二つがあります。この二つは利用者の利便を考えてものすごく沢山の支店を持っていますが、残念ながら情報システムが不備で支店がオンラインで繋がってないのです。
この二つの銀行に我社の電話料金が支払われると、お役様の支払情報を得るまで時間がかかるので、お客様サービス上で不都合が生じます。この問題を改善するために二つの銀行を訪問して折衝しました。今の日本ではあまりに便利で忘れてしまいましたが、昔直面していた困難がそのまま存在するのです。先進国の便利さを知ってしまうと非常に戸惑います。
具体的に言うと、他と接続できるコンピュータシステムが限られた組織にしかないのです。そうすると、全国の支店の自支店管轄以外の収納情報はすべて本店に書類が送られて、本店でコンピュータに登録されます。この作業のために、膨大な書類が支店から本店に集められます。送付に時間がかかります。投入に時間がかかります。ミスが生じます。
こうしたシステムは大量の「人」を要するので雇用は確保されます。近代的設備への投資の問題、雇用削減の問題、能率向上の問題。いろいろ絡み合っています。そんな中でも資金効率を改善しなければなりません。この国の現実に即した努力が必要になります。「日本ではこうしている」と言っても何の約にも立たないのです。
| 2003年07月09日(水) |
未来から来た人に違いない。 |
日本に帰っていたときすごい話に出会いました。それは6月29日に行われた「宝塚記念競馬」で単賞で二億円を手にした人がいたということ。
新聞では以下のように推測していました。先ず、ダービーに500,000円を元手に、単式一着「2.6倍」を当てて1,300,000円をゲット。
続いて安田記念で1,300,000円を全額、単式一着「9.4倍」を当てて、12,220,000円を獲得。
さらに12,220,000円を宝塚記念で全額投資。単式一着「16.3倍」をあてて、なんと199,186,000円を獲得。
もしこれが本当だとすると「未来から来た人」に違いないです。この金をポンと寄付したらすごいですね。
| 2003年07月08日(火) |
バンダラナイケ国際空港 |
昨日(7日)の夜10時40分にシンガポールを立って、8日(0時30分頃)スリランカのバンダラナイケ国際空港に着きました。バンダラナイケ国際空港は日本の企業が参加して大幅な拡張工事中で、この工事が終了すると大分便利になります。
この空港は最近大分サービスが良くなったと思います。入国手続きは、すべてのカウンターが開いて待ち時間を最小にしようとしています。この入国手続きが済むと、預けた荷物がすでに着いていてすぐ関税チェックが出来ます。このチェックも外国人は簡単なものです。真夜中について一刻も早く休みたい乗客にとってはうれしい努力です。
さらに入国手続きカウンターのすぐ後ろに、帰国者・入国者用の免税店があり、ここで土産を買い足すことが出来ます。ここは結構利用されています。日本の成田は帰国者・入国者には非常に冷たい感じがします。もっとも出発ロビーの免税店も非常に貧弱ですが・・・。
空港から宿舎までの道は真夜中で空いているので約30分で到着しまた。出勤のため7時には起きなければならないので約5時間ねむりました。シンガポールからコロンボまでは時差を入れると実質4時間の飛行です。アテンダントの方には「一切かまってくれるな」と伝えて眠ってくるのでそれほど睡眠不足にはなりません。
一週間の日本での休暇を終えて、今日スリランカに向かっています。日暮里から朝9時25分の京成スカイラナーで成田に向かいました。成田空港に10時20分について、12時ちょうどのシンガポール航空機でシンガポールに行き、そこでコロンボ行きに乗り換えます。
シンガポール航空を使うので成田空港第一ターミナルです。この第一ターミナルは海外キャリアが使っているので、空港サービスが今一歩みたいです。空港第二の方は「JAL」とか「ANA」が使っており日本人利用客が多いので、サービスはいいようです。具体的に云うと、出国手続きに手間がかかるのです。窓口が多いのに係員が4人しかいないので長い列ができていました。
一本後のスカイライナー(11時成田着)も考えたのですが、早い列車を利用して正解でした。というのも、チケットカウンタのところで荷物検査があり、日本酒5合ビンが大丈夫かどうかトランクを開けて見せることになりました。さらに出国手続きのところの長い列です。エールフランスを使ってフランスに行く日本人団体客がズラっと並んでいました。こういうところで「ヤキモキ」するのは精神的に良くないのです。余裕を持っていくのが一番です。
12時発のシンガポール航空便はジャンボ機だったのですが、SARSで客が減って一回り小さい飛行機が飛んでいます。ほぼ満席状態です。7月下旬からジャンボに戻すそうです。今、乗り換えのためにシンガポールのチャンギ空港にいます。LANケーブルを持ってきたので簡単に空港内で高速インタネット網につながります。これは非常に便利です。チャンギ空港では各航空会社ラウンジの他にも、通路にインタネットカフェみたいな場所があり、自分のコンピュータを接続できます。
日本に帰るときに寄ったバンコクの空港もシンガポールのチャンギも「SARS」不況からの脱却で必死です。もともとサービスがいいのに、一斉に割り引きセールをやったり、必死にサービス向上を目指しているので「がんばってるな」という感じが伝わってきます。それに比べると「成田」は殆どそういう努力をしていないみたいです。
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