| 2003年04月22日(火) |
追加+ストックホルム税金事情 |
今朝22日の新聞は、LTTEが政府との和平交渉のテーブルから撤退するというショッキングなニュースを伝えてました。実質的に2001年のクリスマスから始まった停戦ですがここにきて雲行きが怪しくなってきました。
なんども書きましたが、政治・経済の中心地コロンボはLTTEのテロさえなければ非常に快適で安全です。コロンボに住む一部の実業家達はこの平和を謳歌しています。一旦減少した観光客の数も増加傾向ですが、彼らのお金は設備の整った有名ホテルに落ち、決して紛争地域には回りません。
20年続いた内戦の間に、道路・水道・電気・電話さらにマーケットなどの商業設備を含めた社会インフラの南北格差は大きく広がってしまいました。これをなんとかしない限り本当の平和は訪れません。政府が進める外資導入にしても、コロンボ等の一部地域のことです。社会インフラが徹底的に破壊された北部には他人の話にすぎないのです。コロンボの一部の人達には本当に長期的な視野にたって考えてもらいたいものです。
(ストックホルム税金事情) スウェーデンは社会福祉が充実していて義務教育も無料です。スリランカも社会主義的な制度をとっていて義務教育は無料です。でもそのために国は多額の税金を徴収しなくてはなりません。
ストックホルムで買ったお土産の税金関係を記録しておきます。お土産は木彫りの馬ですが税抜きの値段はSEK286(1クローネ:14.8円、4月13日)。これにVATが25%の71円、その他の課徴金(不明)6%の17円かかり、支払額はSEK376となりました。
200SEK以上の買物には、空港で10%の税金還付が受けられるので、空港で時間がなかったのですが頑張ってSEK35を還付してもらいました。そのためには土産店で密封してもらい、税金還付証を発行してもらい、空港の税金還付窓口(両替所です)でそれを提示して還付してもらうのです。
ビールとかワインなどのアルコールの税金はさらに高いようです。さらにそうした間接税を払う前段で税率の高い所得税を払うのです。日曜日に案内してもらったガイドさんは所得税は約40%だといっていました。すごい税金です。
| 2003年04月20日(日) |
SARS依然として猛威 |
SARSが猛威を奮っています。我が家族は先月末シンガポールの家族旅行した関係で一時は非常に心配していました(結局大丈夫でしたが)。でも色々考えることがありました。
帰国の日のチャンギ空港の薬局で「マスク」を買おうと思いましたが、売り切れでした。マスクをした白人の方が「マスクは必需品ですよ」といってマスクを捜し求めていました。でも、そのときはシンガポールの街中でも、空港でもマスクをしている人はほとんどいなかったのです。現地の人がマスクをしないのに「観光客」がマスクをしているって何か変な感じです。そこまでするなら旅行は止めたほうがいいです。
今日中国政府がSARSの患者数・死亡者数を大幅に情報修正しました。もともと昨年11月に広東省で原因不明の病気が発生したことが原因なのです。観光のこと・経済交流のことを考えると、楽観的に考えたい気持ちはわからないではないですが、今回の中国の対応はまずいと思います。シンガポールは華僑社会なので香港との関係・中国と関係が深いので今回感染者が多いのですが、シンガポールのすばやい対応は立派だと思います。
今回のウイルスは全く新種のようですが、そもそも自然界には様々なウイルスがうじゃうじゃいるのです。人間が衛生的になって雑菌に弱くなってきていることは大きな問題だと思います。また人間の作為によって自然界のバランスが狂って人間に害を及ぼしている事象(花粉症が典型です)も見受けられます。自然を理解して共存することをもう少し重く考えるべきだと思います。たくさんの犬・猫・カラス・牛・(たまに象)と出くわすスリランカで実感しています。
NHK海外放送で知ったのですが、昨日の日本は非常に扱ったようです。静岡県で摂氏31度あがったそうで、静岡のおばさんのコメントを何回も放送していました。寒さの適応していた身体が暑さに適応できないのでしょう。
19日(土)のコロンボも大変暑かったです。昨日までは午後は夕立があって暑さといっても「大したことないな」と思っていたのですが、今日は強烈でした。CNNの世界天気予報では32度の予想でしたが、実際はそれ以上だったでしょう。太陽の光が強くて、Tシャツを着ていても日に焼ける感じです。すごいエネルギーです。
そんな中で予ねて準備していた「釣り」に行ってきたのでした。ぜんぜんつれませんでした。さすがに暑いので帽子・サングラスで日除けしましたが、竿先に集中していたので、釣りをしている間は暑さを感じませんでした。行きかえり車は蒸し風呂のようでしたが・・・。
大型コンテナ船も接岸できるコロンボ港はセキュリティ管理が厳しく、立ち入り禁止、写真禁止、釣り禁止です。またコロンボ市民の憩いの場所(カップルの溜まり場)ゴールフェイス緑地も含めて、コロンボ市の海岸は釣り禁止なのです。従ってコロンボから南下してパナドラ近くの漁港までいきました。やはり最初は岸壁釣りです。でも小さな漁港なので推進が浅く魚があまり入ってこない場所みたいです。次は地元の人に場所を確認して行こうと思います。釣果はゼロですが、買ってきた「釣り針」すべてをなくしてしまいました。コロンボ市内で釣具店を探して補給しなくてはなりません。
インタネットを通してクラシックCDの新譜情報が得られるのですが、日本を離れていると欲しいCDがほとんど手に入りません。日本までは遠くてもシンガポールは近いので買物が可能なのです。そのシンガポールのクラシックCD事情ですが、随分進歩したと思いますが、日本に比べるとやはり今一歩という感じです。
最大手のオーチャード通りのHMVが一番品揃えが豊富です。演奏家を選ばなければそれなりに楽しめます。有名な演奏家の新録音は揃っています。私はそういうものはあまり買いません。このHMVは三階建てなので、クラシック以外のジャンルは品揃えが豊富なのかもしれません。
ストックホルムに出張したついでに、当地のCDショップを覗いてみました。ホテルの人に紹介してもらったのですが、市の中心部の「Ahlens」という百貨店の地下一階です。クラシックコーナーはそれなりの品揃えでした。特に「NAXOS」レーベルを幅広く置いています。スェーデンといえば合唱なので記念にと探したのですが、これといったものは見つかりませんでした。
やはり日本のショップの品揃えは大したものです。眺めているだけで2時間くらいすぐ経ってしまいます。この楽しみは私だけのものです。妻を連れて行くとゆっくり眺められないのです。
本日17日の朝5時過ぎ無事にスリランカに帰国しました。帰りの飛行機のチューリッヒ−コロンボ便は、一旦フランクフルトに寄ってからコロンボに向かうので、行きより大分時間がかかりました。
昨日は満月でした。夜中とか早朝移動したので、月を見る機会が多かったです。ストックホルムの満月も、コロンボの満月もとてもきれいでした。少し休んでから会社の行きます。今回の出張の感想を追記します。
まず、飛行機での旅程ですがアジアの大きさを再認識しました。コロンボからはインドのムンバイ、イランのテヘラン近郊の上空を通過し、黒海を跨いでヨーロッパに入ります。実はヨーロッパに入ると直ぐスイスについてしまいました。インドも大きいし中東も広大です。
チューリッヒの空港で気になったことは、やたらと「喫煙コーナー」が幅を利かせていること。スリランカでもシンガポールでも原則禁煙という雰囲気ですが、喫煙・禁煙半々と言った感じです。喫煙コーナーがきちんと隔離されていないので空港内が煙く感じました。
| 2003年04月14日(月) |
At Stockholm |
Because of a sudden change of new year holiday plan, I am at Stockholm in order to have some meetings with one kind of Swedish government organization about the business related to SLT. On Saturday night 12th April, we arrived at Stockholm after having 10 hours flight from Colombo to Stockholm via Zurich.
Actually the temperature at the Zurich airport was 10 degrees in C, and temperature of Stockholm at the arrival time was minus 1 degree in C. As I do not have winter clothes with me in this travel but only one sweater, it will be a tough time for me.
Anyway yesterday, on 13th Sunday we had a small sight seeing tour in Stockholm City. Stockholm is significantly beautiful city with water, parks and old streets and buildings. It is fantastic to have a chance to stay at such a beautiful city!
As the computers at the business center of hotel do not have Japanese font, it is very difficult to write some messages into my homepage not only from my weakness of writing English but also from difficulties of finding out proper place to click.
| 2003年04月13日(日) |
13日の日記(18日にアップしました) |
土曜(12日/4月)・日曜(13日)・月曜(14日)の新年の連休は、まずレッスンをしっかり受けてから、午後からヒッカドゥアのコーラルガーデンホテルに移動し、日曜日は午前中の波の静かな時間帯にSCUBAダイビングを楽しもうと急遽プランを立てて予約も済ませて楽しみにしていました。
ところが土壇場で、正月休みを利用して海外出張することなととなり、今スウェーデンのストックホテルにきています。移動体電話設備の大手メーカーのE社およびスウェーデン政府系輸出金融エイジェンシとの交渉に急遽参加することになったのです。
コロンボ出発が12日の昼の12時30分、途中の乗り継ぎ地スイスのチューリヒには現地時間6時30分到着、時差が4時間あるので、スリランカエアーを使ったフライト時間は丁度12時間です。チューリッヒでスイス航空に乗り換えてストックホルムまで2時間半です(夜9時出発の11時30分ストックホルム着)。気温はチューリヒが10度、ストックホルムはマイナス一度で、ストックホルムの空港には雪が残っていました。日本は桜の季節だというのに、ストックホルムは冬の最後のような感じです。昨年暮れに義父の葬儀の際日本に帰国した際、スリランカでは使わないからといって「ハーフコート」を持ち帰りそのまま日本に置いてきたので、防寒用の衣類はカーデガン一枚しかありません。寒いです。
飛行機は両便ともほぼ満員。土曜日の便だからでしょうか、ビジネスマンというよりは家族連れの観光客が多くて、機内で書類を広げているのは私くらいのものでした(急な出張のため勉強が必要なのです)。これが東京・シンガポール便だと何人か必死にパソコンを叩いているのですが・・・。10時間のフライトなのでゆっくり勉強することができました。
さて航路ですが、スリランカ航空機の機長は「問題ない」と機内放送していましたが、コロンボ、ムンバイ、テヘラン、黒海、ブダペストを経由してチューリッヒに入る通常ルートだそうです。機内のテレビモニターで飛行機の下の様子を見ましたが、アラビア海からイランに入って黒海に抜ける地域は、広大な山岳地帯でところどころ雪が残っています。黒海を抜けるとスイスまで直ぐでした。アジアの広さをつくづく感じました。
乗り換え空港のチューリッヒ空港の印象を何点か書きます。まず喫煙場所が多いこと。原則禁煙者を隔離する方式のようです。屋内通路でも「咥え煙草」を見かけます。スリランカでは喫煙者は非常に少なく煙草をスパスパ吸うのは日本人位なものなのです。通路も結構煙い感じがして少し違和感を覚えました。
それとチューリッヒ国際空港は長い滑走路が一本しかないのに、相当多くの飛行機を飛ばしているようです。A・B・Cとそれぞれが80箇所位のゲートを持っているみたいです。ヨーロッパ圏内の航路が多くしかも小さな飛行機を24時間飛ばしているので、そういうことが可能なようです。現在もうひとつのターミナルビルを建設中でした。13日の日曜日は休息し14日から交渉開始です。
| 2003年04月11日(金) |
シンガポール家族旅行とSARS |
香港・中国等で多くの患者が発生している「SARS」ですが、先月31日までシンガポールに家族旅行してきたことから実は家族の健康状態を非常に心配していたのです。今日でシンガポールから出国して10日以上経ったので家族全員大丈夫だったと安心しています。
今回の旅行は随分前から計画していました。「SARS」が」シンガポールでも流行しているので、旅行出発直前まで中止しようかとかなり迷いました。最終的に繁華街などにはあまり近づかないよう十分注意することととして予定通り旅行することとしました。人混みはできるだけ避けるとか、手洗い・うがいをするとか、地下鉄には乗らないとか、シンガポールの楽しさが半減してしまったのですが仕方ありませんでした。
一昨年は息子の大学入試、昨年の春は娘の高校入試というイベントがありました。昨年後半は妻の父が入院したので、妻は半年間「さいたま−長野」を通って義父の世話をしました。この間私がスリランカに赴任し日本の我が家を離れたわけです。妻は亡くなった義父の葬儀の後、まだまだ残務整理があるのですが、子供達の入学祝いと妻の慰労の意味で今回のシンガポール旅行を計画したのでした。妻も子供達も非常に楽しみにしていたのですが、非常に有意義な家族旅行になりました。
今年のシンハラ・タミールの新年は4月14日(月曜日)です。新年の前日は大晦日で休みなのですが、今年は日曜日にあたってしまいました。それでも土曜日曜月曜の三連休になります。水曜日が満月で休み、金曜日がキリスト教の聖金曜日で休日なので飛び石連休です。
今週は新年前の一週間なので、街は買い物客で賑わっています。あちこちでバーゲンセールが行われているので、まとめて買物するいいチャンスではあります。ローカルの人はどことなく「ウキウキ」していますが、私はというとこの連休をどのように過ごすか、少し気が重いです。たぶん多くのマーケット・レストランが休みでしょう。
遠出してホテルで過ごすこともひとつの考えですが、正月の間、ドライバー氏を拘束するのは気が引けます。海外脱出も面倒くさい上に金がかかります。結局近場でのんびりするのが妥当かもしれません。
私はチェロを始める前に随分長くクラリネットを吹いていました。そのときも今と同じ悩みを持っていました。それは楽器の音色の関する悩みです。頭の中にある音色がどうしても出せな(かった)いのです。
当時も今も色々考えています。私が考えるに、音色を決定する大きな要因は以下のようになります。
1.楽器を演奏する基本的なテクニック。(管楽器でいうと呼吸法・口の周りの形であり、弦楽器では、構え方・ボーイングです)リラックスして演奏出来ることも一つのテクニックです。
2.楽器そのものがいい音色が出るのかどうか。(管楽器でも最近はいい音色が出やすい設計のものがあるようですし、弦楽器はそれこそ、値段の幅は非常に大きいです。初心者に相応しい(弾きやすい)かどうかは別にして)
3.自分の頭の中の「音」が適切かどうか。生の演奏会を聞くチャンスが少ないときはレコード・CDでしか音楽は聴けません。良い先生について、よい音を出来るだけ多く聞くことが出来れば最高です。
4.(3と関連して)その音は音楽ホールで聞く「音」なのか、日本の狭い畳の部屋で聞く音なのか。音楽ホールで聞く音と自分の部屋で聞く音は違います。日本の住宅事情を考えると、この問題は深刻です。
5.練習方法は適切かどうか。良い音を得るには相当根気強い練習が必要でしょう。
6.(最後に)音楽の「音」はそれ自体目的ではなく手段であることを考えることが必要。つまり、目的とする「音楽」をキチンと頭にもっていないと「音」に対する本当の欲求が出てこないのです。
こう考えてみると、一定レベルの「音」を得ることは相当大変です。お金がかかります。時間がかかります。若いころは、上記の6をそれほど重要とは思っていませんでした。それが最大の問題であったのかも知れません。今つくづく感じることは上記6の重要性です。
ところで、こう考えてみると、ピアノの「音」を作り出すことは弦楽器・管楽器以上に難しいのだなと思います。コロンボのチェロの先生は「チェロは人間の身体にすっぽり収まる形なので、身体の一部になる感覚が得やすく、比較的「音」は作り易いのです」といってます。ピアノはからだの一部になりませんから大変だと思います。
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