イラクでの戦争開始、香港・ベトナムに発病者が出ている「肺炎」といった海外の危険要因を考慮して東南アジア地区(航空機使用という観点では、他の地域も含まれるますが)への出張は手控える動きがあると思います。私もこちらの会社で海外出張事務を扱っていることから、同僚とこれらのことについて意見交換する機会がありました。
議論を要約すると、「イラク戦争で確かに航空機使用は危険であるが、停戦状態とはいえスリランカが安全とは言えない。現に一昨年空港で爆破事件があった。病気感染が危ないといっても、スリランカだってデング(蚊の媒介)熱があるよ」というような「変」な比較論になってしまい、危険は認めるものの、出張を自粛する必要はないということになりました。
日本では主要企業が対策を取ったり、外務省が情報を流したりして注意を呼び掛けています。こちらのテレビでは外務省が提供している「海外安全情報」でそうした情報が入手できます。そうした配慮・情報はありがたいですが、個人的には「少し警戒しすぎかな」と思います。
日本国内が非常に安全で、医療施設も整っていて、日本語も通じて快適なのはいいのですが、日本が属しているアジア地域は必ずしもそういう状況ではありません。日本(人)はもう少し海外との距離を縮める必要があると思います。
ついにイラクに対する攻撃がはじまりました。オフィスにはテレビがなくインターネットのCNNもヤフーニュースで情報を得ていますが、やはりテレビには勝てません。といってもテレビが最新情報をいつも提供しているというのではないですが、テレビ局側が勝手にアレンジしてくれる解説・各地の情報との組み合わせがとても便利なのだと思います。テレビは本当にそういうノウハウが蓄積されているのですね。
ところで、今回アメリカ連合軍の戦い方には本当にすごいものがると思います。湾岸戦争以降イラン軍の装備がほとんど進歩していないのに対して、アメリカ軍はこの十年間ハイテク技術の進歩で装備を非常に近代化してきたそうです。さらに十分な兵力を維持していることに加え、国連の武器査察を通してイランに一定量のミサイルを廃棄させた後の開戦です。
話は飛ぶのですが、吉岡一門が武蔵を徹底的に研究して武蔵の弱点をつき、鉄砲などの近代兵器を有効に活用して戦っていたならば、武蔵に負けるはずがなかったと思います。また、武蔵は戦いに「遅刻して」いって相手を苛立たせる作戦を取りましたが、戦いには基本的には「なんでもあり」なのだと思います。
冷戦中は武力による「抑止」「均衡による安定」という考え方がありました。さらに国連を中心とする紛争解決という枠組みがありました。しかしソ連崩壊後は安全保障の考え方はすこし不明確になったのだと思います。そして、「9.11テロ」を契機にアメリカが明確に体得したのは「なんでもあり」原理であったのだと思います。超大国が「なんでもあり」を原理にする時、超大国は非常に大きな責任を背負い込むことになります。
昨日の国連安保理事会での非公式なやり取りや、英米首脳の発言ではどうやら開戦は避けられそうにないです。
昨日のテレビを見ていて気になったのですが、CNNとBBCがアメリカのパウエル国務長官の会見をライブで中継し始めたのに、NHK(海外放送だけかもしれないが)は相変わらず、臨時ニュースのアナウンサーが同じ文章を何回も繰り返し放送していました。しかも慌しかったせいか段取りがよくないのです。
48時間の間に何ができるのか。第二次大戦開戦直前に米国が日本にしたように、結局イラクを追い詰めてしまって、戦争へ駆り立てることにしかならないのでしょうか。アメリカでは既にイラクの戦後占領政策について第二次大戦後の日本占領政策に範を取ろうとしているようです。しかし、50年以上たった今日、同じ事を繰り返すのでしょうか。
(追加)今日、南アフリカで開催されている「クリケットワールドカップ」の準決勝の一試合が行われました。カードは「スリランカ対オーストラリア」。オーストラリアはダントツの優勝候補なのです。残念ながらスリランカチームは相手ピッチャーを打ちあぐねて敗れました。18日の午後から夜にかけて、多くの人がテレビ観戦していたためか、コロンボ市内は驚くほど静かでした。
今日もレッスンでチェロの音色についていろいろ考えることがありました。まず先生いわく、小さいころからはじめる生徒は比較的早く「チェロ」本来の音色をだすようになるのだそうなのです。私は音色は「練習の賜物」であってそう簡単には出せるものではないとおもっていたのです。
先生の娘さんもチェロを始めて一年だというのにいい「音色」を出すのだそうです。そして他のお弟子さんも。丁度私のレッスンのあと、中学生くらいの女の子がレッスンだったので少し聞かせてもらいました。彼女はこの六月にSOS(シンフォニーオーケストラスリランカ)とサンサーンスのコンチェルトを弾くことになっている人です。レッスンの最初はフォーレのエレジーでした。突然の先生の指示だったようで譜面を用意していなくて暗譜で弾いていました。フォルテもピアノの部分もたっぷりした音で見事に「チェロ」の音が鳴っていました。
しかし、よく考えてみると先生の娘さんは小さい頃から毎日先生の「音」を聞いているのです。また生徒さんも先生の音を聞く機会が多いし、SOSのステージで大ホール(といっても音楽ホールではないですが)の響きに親しんでいるのです。やはり、先生の音を頭に(ハートに)に叩き込んでそれをまねるし方法はないでしょう。
先生は「チェロは腕や足で支え体で抱きかかえるように演奏するのであるから音楽表現は他の楽器よりずっと簡単です。チェロが身体の一部になってそこを通して音楽を表現すればいいのです」とおっしゃいます。それが結構難しいのだけど、テノールの声が出せるように声帯を鍛えるようなものかなと思います。
実は今日3月13日、会社の女性社員経理社員(アカウンタント)の結婚式に招待されていたのです。しかし、6日予定の役員会が13日に変更されてしまったので私は残念ながら出席できませんでした。前に買っておいたプレゼントを同僚に持っていってもらいました。
プレゼントは「Dankotuwa」という食器メーカのティセットを先週買っておきました。私は結婚式のパーティの呼ばれたときのプレゼントとして、食器をプレゼントすることとしています。スリランカの家庭では紅茶を飲む機会が大変多いので、ティセットはいくつあってもいいのではないかと思っています。需要が多いだけあってデザインも豊富で選択に悩んでしまうのですが・・・。
スリランカには日本の「ノリタケ」が進出していて、Kandy近郊で食器を製産しています。でも「ノリタケ」ブランドは輸出用で日本並に高いのです。「ノリタケ」にはローカルブランドとして「ゴールドマーク」が手頃な価格で手に入ります。今回は「ノリタケ」ではなく「ダンコトゥア」社の製品にしました。
残念ながら行けなかったパーティですが、招待状によるとコロンボ郊外のカルタラ近郊の海浜ホテルで「午前10時から午後5時」まで行われたようです。移動体子会社Mobitelの忘年パーティが前日夜から翌朝朝まで続いたことを考えると、この結婚式も招待状の通り七時間という長丁場であったはずです。昔の日本の結婚式が3日続いたという話がありますが、それだけ結婚式パーティが大切にされているのだと思います。自分の結婚式をかなり簡素に済ませこともあって、盛大なパーティは少し羨ましいです。
| 2003年03月11日(火) |
国際電話料金の値下げ競争 |
実は3月1日からスリランカの国際電話サービスに競争が導入されました。昨年8月5日、スリランカテレコム(SLT)と日本のNTTComとの間のマネジメント契約が終了すると同時に、政府がSLTに独占を認めていた国際電話サービスに競争が導入されることとなり、その準備が進められてきて、この3月から競争状態になったという訳です。
マネジメント契約期間中、政府とNTTComは順次国内料金と国際料金のアンバランスの是正をしてきました。これは貴重な外貨収入を確保するために高く設定されていた国際料金と、海外先進国から高価な機械設備を導入しているにも拘わらず生活水準を考慮して低く設定されてきた国内料金とを5回(実際は四回しか実施されていない)料金変更を通して修正してきたものです。でも十分是正できたかというとそうではありませんでした。それはスリランカ国内の発展が足踏み状態だったからです。
先週新規参入業者が発表した国際電話料金は我々(SLT)にとってショッキングなものでした。それは従来の国際電話料金の約半額という安さだったからです。SLTはこれに対抗するために同水準まで料金を下げなければなりません。ちなみに例えば「スリランカと日本」の電話料金はSLTの従来料金一分63USセントに対して25USセントという価格です。(利用者としては大歓迎なのですが)
「競争の導入」で価格がどんどん下がるというのは、通信の世界では当たり前なことです。しかし先進国においては、日本の携帯電話やインターネットのように、価格が下がっても新サービス競争が進み、かえって利用が増えることが期待されます。日本の家庭においては確実に「通信業者」への支払いが増えているはずです。これは先進国の「エンゲル係数の低さ」からくることだと思います。発展途上国ではそう簡単にはいきません。さらに国際電話という「特殊」なサービスが大きな価格弾力性を持っているとは思えません。
さらに、新サービス競争というと「固定電話と携帯電話」という構図があります。先進国では固定電話の数は減っています。固定電話はすでに古いサービスになってしまっています。しかし、幸いなことに先進国では固定電話への投資を回収する時間がありました。日本でいうと固定電話は昭和50年代にほぼ全家庭にいきわたり、携帯電話出現まで10年以上固定電話な活躍の時間(投資回収期間)がありました。
しかし、発展途上国では少し事情が違います。高価な設備を先進国から輸入し、固定電話を普及させようししている傍から、いきなり先進国の「携帯電話サービス」が入ってきてしまったのです。そして、固定電話・携帯電話・インターネットの競争が始まってしまったのです。つまり固定電話業者に投資資金回収の期間が十分与えられなかったということです。先進国での技術進歩・サービス開発競争が時間を置かずに発展途上国に押し寄せ、先進国とは別な通信の発展形態を生み出しているのです。
これからは、発展途上国において固定電話投資は投資回収が難しいので、危険を冒してまで大掛かりな取り組みはできないと思います。無線技術の進歩によって「有線」によらない携帯サービスがこれからの主役になるでしょう。
昨日〔土曜日)朝から遠出したので、チェロレッスンを日曜日の朝に延期してもらいました。実は前から考えていたのですが、私のレッスンの課題は「肩の力を抜く、緊張を解して音楽を楽しむことができるようになる」ということだと思います。私の先生のミセス「ドュッシー」もこの事をいつも指摘してくれます。彼女はイギリスでチェロとピアノを学んだそうですが、最も大切なことは「音楽」であり、リラックスしていないと「音楽」にならないのだと言っています。彼女のレッスン室は3階建て住居の一番上の見晴らしの良い場所に広々と確保されていて、音楽に没頭できるように、またリラックス出来るように配慮されているのだそうです。
一方、私は、かなりハイレベルに達して「音楽する」段階になったときには、リラックスした状態が不可欠だと理解しつつも、「音楽をする」上で必要な初歩的なテクニックを習得するためには「単調な繰り返し」「緊張した練習」が必要ではないのかとついつい考えてしまうのです。これが大問題なのです。
そうした初歩の段階こそリラックスした練習が不可欠なのです。まして、この年になってしまうと、何のために音楽を練習しているのかはっきりした目的はありません。単に好きだからということ以外理由が見つかりません。そうであれば、練習の時間こそ貴重なのであって、その時間に「音楽」をしているか楽しんでいるかどうかが問題なのです。単純な反復音階練習においても「音楽を表現する」。しかしこれがかなり難しいことなのです。
「リラックス」が大切なことは十分わかるのですが、一所懸命になって緊張して物事に取り組むという行動パターンは、時代背景・教育環境・家庭事情など多くのものが影響しているのだと思います。自分の事を棚において環境のせいにするのは良くないですけど、「自分の努力がたりない。一生懸命ガンバロウ」と考えてばかりいてはすこし窮屈です。この辺に音楽家を育てる大事なキーがあるのかもしれません。
でも、筋肉を緊張させ、全神経を集中し、鬼のようになって修行すると「大きな成果」が得られることはあると思います。宮本武蔵のように・・・。こうした修行が結果的に「遠回りした」と見える場合もありますが、そういう行き方もひとつの方法ではあると思います。
今日土曜日SLT電話設備のオープニングセレモニーの参加するため、北部の「マドゥ」までいってきました。私も行く直前までそれがどこなのか知らなかったのですが、行って見ると大変興味深い場所でした。
まず「マドゥ」ですが、場所はスリランカ北部のLTTE支配地域の中にあります。ということで、政府支配地域から厳しい検問を経て、スリランカ政府の発行する証明書を示しLTTE支配地域にはいるのです。昨年ジャフナに行った時に「LTTE」支配地域を通過しましたが今回もやはり緊張しました。コロンボを車で朝の四時に出発し、ダンブッラには6時ごろ着きました。この後さらに北上し、A9道路をメダワッチヤ交差点で左に曲がり、マナー道路の50Km位マナー方面に向かい、そこから北上してLTTE支配地域に入りました。そこは地図上では「メドゥロードサンクチュアリ」です。つまりジャングルなのです。(往復650Kmの工程でした)
そのジャングルの中の「マドゥ」がなぜ有名でSLTがなぜ電話を付けたのかという理由ですが、この「マドゥ」にはスリランカのカトリックキリスト教信者の中で大変有名な教会があり、この教会の祭りにはスリランカ全国から何十万という巡礼者が訪れるのだそうです。教会の周囲何Kmかは聖域になっており、民族紛争もこの聖域のは全く及ばなかったのです。集落の至る所に巡礼者用の簡単な宿泊施設が建てられています。携帯電話も全く通じないジャングルの中なので、今回の電話交換設備敷設は教会からも大変喜ばれました。実際電話交換設備教会敷地内に設置されています。
さらに、なぜこんなジャングルに多くの信者を集める教会があるのか。実はこの教会に16世紀にポルトガルの宣教師によってもたらされた「聖母マリア象」があるのです。このマリア像は最初マナー島に近いマンタイの教会にあったのですが、オランダ人の侵攻によってその地を終われ、破壊されるのを恐れてジャングルの奥深くに隠されたのだそうです。その後この像を中心にした教会が立てられ、現在の姿になったのだそうです。ジャングルをを走ってたどり着いた教会は、とても洗練された大きな建物です。マリア像は50cmくらいの大きさでとても素朴な像でした。
なお、この場所と教会のことは「地球の歩き方」にも全く載っていません。ドライバー氏の話では、そこは「カタラガマ」「スリーパーダ」等と並んでスリランカ国内有数の巡礼地なのだそうです。
スリランカの道路には信号があまりありません。その代わりに「ラウンドアバウト」といって交差点の中心に円形の花壇みたいなものを設置して、その周りを回って進みたい道路に進入する方式を採っています。直進したいと思ってまっすぐに行けないのが少し不便です。
私の宿舎の近くの交差点の花壇に「ひまわり」植えられていて今大きな花をつけています。今回この国に来て初めて「ひまわりの花」をみました。丈は大きくないのですが花は目立ちます。花の大好きなドライバー氏に聞いてみると、ひまわりを育てるのは結構難しいのだそうです。
コロンボはこれから雨季の最後を迎えます。暑くなると同時に雷を伴った夕立が多くなります。一方この季節は「花」の季節でもあるようです。一年中何かの花を見ることができるのですが、これから街路樹として植えられている大きな「メイフラワー」が派手なオレンジ色の花をつけます。これはとても見ごたえがあります。
| 2003年03月04日(火) |
クリケットワールドカップ途中経過 |
南アフリカで開催されている「クリケットワールドカップ2003」が前半の山場を迎えています。予選B組は我がスリランカチームが、西インド・ニュージーランド・ケニヤ・カナダ、バングラディシュと対戦しているのですが、昨日3日スリランカチームが南アフリカチームと引き分け勝ち点18を獲得してB組のトップに立ち、次の「スーパーシックス」に進むことが決定しました。一安心。
B組はその他にケニヤとニュージーランドが決勝トーナメント進出を決めています。
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