KENの日記
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2002年04月20日(土) 英会話

ブロークンの英語を少しでも上達させようと英会話学校に通いはじめました。場所はブリティッシュカウンシル。前回(12月)の募集時には満員で断られたので、今回は反則覚悟で募集前から応募した結果、無事入ることができました。コロンボのブリティッシュカウンシルでは大規模に英語教室を開いています。今日金曜日の夜の部(8時まで)でも100人位通っています。講師も方も素晴らしく、「勉強しようか」という意欲を持たせてくれます。

クラスにはこちらの高校生・大学生・主婦・社会人と生徒は様々です。何年も通っている人が沢山いるようです。スリランカの人にとって決して安い授業料ではないのですが、多くの人が一生懸命です。将来の生活がかかっているといえばそれまでですが、スリランカの人の多くが英語を話す背景(英会話の上達)にはそのほかにも土壌があるように思えます。

それは、スリランカの人(決して大多数だというつもりはありませんが)はとにかく主張がしっかりしているということです。自分のいいたいことは十二分に主張し、八割通ればよしとしているところがあります。日本人はというと八割くらい言葉に出して二割はそれとなく表現して、言外の雰囲気を含めて十割理解してほしいというコミュニケーションをする場合があります。本当は10割表現して、10割理解してもらうことが正解でしょう。

とにかく自分の考えていることを十分理解してもうためには、微妙な表現が必要になるということはどの言葉も共通でしょうから、もう少し英語表現の幅を広げないとだめだなと思っています。



2002年04月19日(金) パイナップル

今日仕事でコロンボ郊外に行く機会がありました。コロンボから北東に60Kmくらいのところで、キャンディロード(キャンディへ繋がる道)から少し北に入ったところまで行きました。キャンディロード沿いにパイナップル畑が集中しているところがあり、帰りにパイナップルを買ってきました。ドライバー氏が「形が丸くて、黄色いヤツがうまい」といって美味しそうなものを選んでくれました。

道沿いには色々なフルーツの木がありました(コロンボ市内でも見かけることがありますが)。パイナップルの木は背が低いのですが、パパイヤとかマンゴウは大変大きな木です。ジャックフルーツなどは大木です。バナナの木はそこらじゅうにあります。鳥達にとって美味しい食べ物が沢山あるのです。したがってフルーツの宝庫は鳥の宝庫でもあるのです。

バナナ・パイナップルは象の大好物でもあります。宿舎のそばの寺院に飼われている象(といってもコロンボ市内でここだけで、名前は「ラジャ」といいます)は、大きなパイナップルを一口で食べてしまいます。フルーツが豊富なのでこうした生き物も(野生でも)生存可能なのです。

晩御飯の後にパイナップルを食べました。芯もやわらかくてとても美味しかったです。でもパイナップルを食べるのは一苦労です。皮も厚いし、いったん切ったら全部食べるか冷蔵庫に入れるかしなければなりません。それを考えると改めてバナナの便利さを痛感しました。なんといっても食べやすい大きさだし、皮をむくのも簡単ですね。



2002年04月16日(火) フォートについて

私のコロンボでの職場は「フォート」というところにあります。ここは16〜17世紀にかけてポルトガルおよびオランダが拠点を構えたところで、今は大統領府や外務省等の政府関係や民間企業の本社が置かれるビジネス街になっています。古い建物と近代的な高層ビルが並存する街ですが、できたら古い町並みを保存してほしいと思います。


金融や行政機構が集中しているので、長引く内戦のおかげで(現在は停戦中ですが)テロの標的になりやすいことから、重要施設近くの道が封鎖されていたり交通が制限されていたりして自由に歩き回れないのが残念です。ここには興味深い建物・建造物が沢山あるのです。


職場で少し困っているのが、この地区に適当なレストランが少ないことです。ヒルトンホテルをはじめ高級ホテル内にレストランがありますが、おしゃれすぎて土曜・日曜出勤の際に利用するには不具合なのです。ワールドトレードセンタ(ツインの高層ビルです)内にデリーマーケットというレストランがありますが、セルフサービスが徹底し過ぎていて今ひとつ好きになれません。結局無理してホテルのレストランを使うか、「タージ」という地元密着型のスリランカレストランに行くくらいしか選択肢はないのです。観光客にとっても大変不便だろうと思います。


すこし洒落たレストランはというと、実は、このビジネス街から少しはなれた高級住宅地域に集中しているのです。結局、そうしたレストランに行くには、フォートから車で移動しなくてはなりません。この辺の不便さが解決されたら、観光客にとっても便利な街になると思うのですが。



2002年04月15日(月) 南インドカレー

今日は正月なので、会社は多くの人が休みを取っていてガランとしているし、街中も車の数は非常に少なかったです。昼休みに道路の渋滞がないので、ランチにインド料理を食べることにしました。行ったところは「Amaravathi」という南インド料理のレストランです。ゴールロードのレヌーカホテルの向かいの道を少し内陸側に入ったところです(急にローカルな説明になってすみません)。

日本でインド料理に結構はまっていたので、東京のインド料理レストランにはかなり行ったのですが、その殆どは北インド料理なのですね。基本的にタンドーリという釜でナンを焼いたり、香辛料に浸したチキンや魚を料理したり。カレーの味付けも香辛料にアーモンド・ミルクなどを加えて洗練された味付けになっていました。

「Amaravathi」のカレーは、南インド料理なのか、スリランカ料理なのか区別がつき難いのですが、非常に単純に鮮烈に辛かったです。バナナの皮の上にライスが盛られ、別々の容器に盛られた何種類かのカレーを勝手にMixして食べるのです。手でMixするところに醍醐味があるのでしょう、くどく催促するまでフォークとスプーンを持ってきてくれませんでした。ボーイの人は「手で食べれば美味しいのになぜスプーンでたべるの?」という顔をしていました。激辛のあとの甘味は非常に美味しかったです。

私の勝手な想像ですが、南インド(スリランカも含めて)には、「焼く」という料理法は少ないようです。「香辛料と一緒に炒める」が基本原則のようです。北インドのタンドーリのような料理法の変化には乏しい感じがします。それを補っている味のバラエティと素材の幅広さにはすごいものがあると思います。頭の汗腺から汗が出てくるのがわかります。これって頭髪の発育にはいいのかも知れないとひそかに思っています。



2002年04月14日(日) お正月

今日4月14日は、シンハラとタミール(ヒンドゥー)のお正月です。昨日からコロンボの町は車や人通りが少なくとても静かです。今年の正月は内戦の停戦下で、紛争解決の会議が5月から開催されることもあり、「シンハラとタミールは元々同じ文化を持っている」ということが特に強調されています。

昨日の大晦日の夜から「縁起の悪い(inauspicious)」時間が始まり、この間は労働を休み、お寺に参拝します。そしてお正月になると「縁起担ぎ(auspicious)」の行事みたいなものが始まります。新聞の載っていた占星術に基づく行事を紹介します。ことしの幸運の色は「赤と黄色を混ぜた色」、幸運の方角は東だそうです。

「台所の炉に点火」
4月14日の朝、7時11分に赤と黄色の服を着て、東を向いて炉に点火すること。そして、Kiribath(米のケーキ)とGheeとGingellyでつくる甘味の支度を始める。

「新年の食事(仕事の開始)」
新年の祈りをしたあと8時12分から最初の食事をとること。当然ながら赤と黄色の服を着て東を向いて食べることになる。

「髪と身体の清め」
15日月曜日の11時36分から、Divulの葉と油から作られたハーブジュースで頭をきよめること。入浴は、imbulの葉の上で、duvulの葉から作られた天蓋の下で東を向いて行うこと。

「新年の仕事初め」
17日の水曜日の7時58分から仕事初め。その前にgingellyの実を入れたキリバツの食事を東を向いて取ること。この時の服装は緑色になるので注意。
仕事の都合でこれに拠り難いときは、15日月曜日の7時23分から始めること。その前に白色の服を着て、東を向いてキリバツとミルクの食事をとること。

という次第です。非常に細かい決まりがありますが、結構これに拘るようです(特に時刻については)。日本でも正月の最初の食事は「雑煮」ですよね。




2002年04月11日(木) New Year

 今度の日曜日14日はシンハラ・タミール社会の新年にあたります。したがって13日は大晦日ということで休日になります。といっても土曜と日曜で元々休みですが。明日の金曜日は銀行の営業も午前中だけということで、今日はは街中の銀行は大賑わいでした。また今度の土・日はアルコール類の販売がない(禁止)ということなので、金曜日中に正月に必要なアルコール類を買っておく必要があるのです。会社においても今日あたりから休む人が出始めてオフィスはいつになく静かです。スリランカでは、クリスマスは盛大に盛り上がるし、1月1日の西暦の正月も祝います。またこのシンハラ・タミールの正月を祝うという風に日本人に負けないほど柔軟な社会だと思います。
 
 スリランカは日本と同じ仏教国ですが、仏教の種類でいうと上座部仏教ということになります。こちらの主要な寺院では、日曜日に仏教教室(学校)が開催されて、多くの子供が参加しています。また公式行事に際してはランプへの点火をはじめとして読経等を含んだ宗教儀式が必ず行われます。朝のテレビの放送開始は読経から始まります。また満月の日はポヤといって休日になるのですが、仏教の儀式がきちんと行われるのです。仏教が国民の日常生活に深く染込んでいます。こうみてみると、日本の仏教との違いを「大乗」・「小乗」の違いという風に捉えるよりは、「日常生活に染込んでいる仏教」と「それほどでもない仏教」という対比で考えるほうがわかり易いと思います。
 



2002年04月10日(水) CD

 今回の日本帰国の際に日本で探し回ったものがあります。それは「シンドラーのリストのテーマ曲」でした。コロンボのとある高級雑貨店に入った瞬間、誰の演奏かはわかりませんが「シンドラーのリストのテーマ」がかけられていて、聞いたとたん瞬間的に氷ついてしまいました。忘れていた昔の映画の記憶を鮮烈に思い出したこともありますが、その音楽の美しさに引き込まれたのです。店員に聞いたところ、店のご主人がフランスで買ってきたCDだとのこと。はじめの主題がチェロで奏でられ、次にバイオリンに受け継がれています。編曲も演奏もかなりの水準だと感じました。(音楽に飢えていたこともあるのでしょう)
 
 日本で同じCDを探そうとCDショップを色々漁ったのですがありませんでした。インターネットで検索しても、それらしきCDは見つかりませんでした。結局他の演奏家の二枚のCDを購入してきました。一枚は「パールマン・ウィリアムス」の演奏、もう一枚は、「ローラ・クリスティーナのAMOROSSO」です。パールマンの演奏はさすがにすばらしいです。映画の記憶が蘇ります。でももうひとつ満足できないので、今度雑貨店に行ってコピーしてもらうか真剣に考えています。

 このほかに今回は多くのCD・ビデオを持ち帰りました。これでしばらく音楽の飢えを癒すことができると思っています。因みに前に私が持ち込んだCDで、コロンボで聞いてしっくりくるものは・・・ピアソラのタンゴ。場違いの代表格はシベリウス交響曲二番(バーンスタイン)です。



2002年04月09日(火) 幹線道路再開

 昨日4月8日はこちらスリランカでは歴史に残る日になるかもしれません。というのも、民族対立による内戦の影響で閉鎖されていた北部への国道A9号線が再開されたのです。対立していた政府軍・LTTEの両者による地雷撤去作業が終了し民間車両の通行が許可されました。スリランカにおいては民族対立が20年以上続いていたのですが、昨年12月下旬から総選挙を契機として停戦が成立・継続していて、この5月からはバンコクにおいて停戦(終戦)の会議が開催されようとしているのです。この和平会議は是非成功させてもらいたいと思います。この和平仲介にはノルウェーが大きな役割を果たしています。また今度の和平会議はバンコクということで、援助大国の日本の影は薄い感じがして残念です。



2002年04月08日(月) On the way to Sri Lanka.

It is 21; 30 PM and at waiting lounge in Singapore Changi International Airport. I left Narita Air port on 12:00 and arrived at Singapore at 6:00 PM at local time. Flight to Colombo will start at 23:00 PM local time. The flight from Narita to Changi was very comfortable today because the lunch of chi kin that I selected was very nice and Chianti Wine was very good. It was almost the first experience that I had such good meal in airplane.

Actually today morning my daughter had her entrance ceremony to the high school. My daughter and wife joined that ceremony with great exciting feeling because during the junior high school my daughter made efforts to both improve her study and activity of brass band of her school. My wife had been encouraging and assisting her during that period. As the ceremony began at 8:00 am at the high school in Myogadani, and my flight is 12:00 pm, I went to the high school on the way to Narita airport and took same pictures. My daughter is so shy that she almost could not join in the picture. But she looked like very good with high school uniform.

I hope that she would enjoy her high school life and study hard and find good friends. Anyway today is the beginning of her new school life and beginning of next six months in Sri Lanka for me.

At the Singapore Changi Airport



2002年04月07日(日) 花粉症のこと等

帰国して一週間くらいしてから、これまで毎年悩まされてきた花粉症の症状(鼻水が止まらない、くしゃみ頻発、目が痒くてくしゃくしゃ)がはっきり出てきました。今年の正月から春先はコロンボに居て、殆ど10数年振りで花粉症に悩まされない日々を送っていたのですが、やはり日本の花粉(杉?)は強烈です。一週間で元に戻りました。
今日は出国前の最後の一日なので、マンションの近くの「桜草公園」に行ってきました。自然の桜草が群生しているとても珍しい公園です。背丈の小さいピンク色・紫色の桜草が公園のあちこちに群生していてとても奇麗でした。非常に慎ましい日本的な植物だなあと感じました。コロンボに帰ると、大きく育ったブーゲンビリヤの木が派手な色の花を沢山つけている光景をよく見かけます。これはこれで美しいです。




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