| 2010年11月22日(月) |
ウィーン国立歌劇場オペラガラ |
NHKBSで放送された番組を録画しておいた「ウィーン国立歌劇場のガラコンサート」を聞きました。このガラコンサートは同劇場の「アオアン・ホレンダー」総監督の退任を記念して行われたもので、2010年6月26日にウィーン国立歌劇場で催されたものです。
同監督の在任中に新演出で演奏されたオペラからの歌で構成されていて、できるだけその時に歌った歌手が出演しているようです。大変長い番組で次から次と歌手が出てきます。後で再度見るために演奏曲目と演奏者の一覧表を残して置きます。
最初のリエンチ序曲はメータが指揮台に上りました。メータは相変わらず非常に元気でウィーン国立歌劇場と非常に親密な関係を継続しているようです。そういう観点では非常に恵まれた指揮者だと思います。オペラも振れるしコンサートもOKということでオーケストラが演奏し易いのではないでしょうか。この年代で指揮者は以下のような人達がいますが、こうした顔ぶれをみるとメータが安定感があり、ウィーンフィルに溶け込むような感じがします。
ズビン・メータ (1936年) 小沢征爾(1935年) ロリン・マゼール(1930年) シャルル・ドュトワ(1936年) クラウディオ・アバッド(1933年) エリアフ・インバル(1936年)
出演した多くの歌手の中で感じたこと下記残して置きます。
プラシド・ドミンゴはパバロッティ亡き後のオペラ界の重鎮の地位を確立した感じです。最近指揮もします。しかし指揮者は沢山いますが彼ほどのテナーはいません。今後とも歌を聞かせて欲しいものです。そして聴衆は本家3大テナーの後のスターの登場を待ち望んでいますが、なかなか難しい。
ドミンゴの弟子といえる「ヴァルガス」は「箔」が付いてきました。非常に親しみ易い風貌でいろいろな役が出来るので今後ますます人気が出ると思います。非常に真面目で誠実な感じが好かれると思います。
女性ではネトレプコの存在感が他を圧倒していました。ネトレプコの歌はマリア・カラスの歩んだ道に似ていると思います。オペラの役に成りきるという点で現代の他の歌手とレバルが少し違います。但し出産後大分太りました。あの体形では「できる役」が限られます。これからネトレプコが元の体形に戻れるかどうかが鍵だと思います。
また、ソプラノの「ソイレ・イソコスキ」の丹精で非常に格調の高い歌にはびっくりしました。音程の正確さはもとより声質も非常に透明です。オペラというよりリートに向いている声でしょうか。とにかく心を打つ声の持ち主です。
1. Rienzi: Overture [WAGNER]
2. Introduction by Ioan Holender
3. Die Walküre: “Winterstürme wichen dem Wonnemond” [WAGNER] PLÁCIDO DOMINGO ワーグナー 楽劇 「ワルキューレ」 より 「冬の嵐は過ぎ去り」 プラシド・ドミンゴ
4. Il trovatore: “Stride la vampa” [VERDI] NADIA KRASTEVA ヴェルディ 歌劇 「トロヴァトーレ」 より 「炎は燃えて」 ナディア・クラステヴァ
5. Les Contes d'Hoffmann: “Hélas! mon coeur s'égare” [OFFENBACH] EITH IKAIA-PURDY / BOAZ DANIEL / ELIANE KOELHO /MICHAELA SELINGER / MARCUS PELZ / HERWIG PECORARO オッフェンバック 歌劇 「ホフマン物語」より「ああ、僕は心を失って」 キース・イカイア・パーディ (ホフマン) ボアズ・ダニエル (ダペルトゥット) エリアネ・ケルホ (ジュリエッタ) ミヒャエラ・ゼリンガー (ニクラウス) マルクス・ペルツ (シュレミル) ヘルヴィヒ・ペコラロ (ピティキナッチョ) 6. Così fan tutte: “Un'aura amorosa” [MOZART] MICHAEL SCHADE モーツァルト 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 より 「恋の息吹は」 ミヒャエル・シャーデ (フェランド)
7. Così fan tutte: “Sorella, cosa dici? … Prenderò quel nettino" BARBARA FRITTOLI / ANGELIKA KIRCHSCHLAGER モーツァルト 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より「私は黒髪の方がいいわ」 バルバラ・フリットリ (フィオルディリージ) アンゲリカ・キルヒシュラーガー (ドラベッラ)
8. Fedora: “Amor ti vieta” [GIORDANO] RAMÓN VARGAS ジョルダーノ 歌劇「フェドーラ」より「愛さずにはいられぬこの思い」 ラモン・ヴァルガス
9. Hérodiade: “Ce breuvage pourrait me donner un tel rêve! … ision fugitive” [MASSENET] BOAZ DANIEL (Hérode) マスネ 歌劇 「エロディアード」 より 「消えゆく面影」 ボアズ・ダニエル (エロド)
10. Der Freischütz: “Und ob die Wolke sie verhülle” [VON WEBBER] SOILE ISOKOSKI ウェーバー 歌劇 「魔弾の射手」 より 「黒雲が日を隠しても」 ソイレ・イソコスキ (アガーテ)
11. Die schweigsame Frau: “Wie schön ist doch die Musik”[STRAUSS] THOMAS QUASTHOFF R.シュトラウス 歌劇 「無口な女」 より 「なんと音楽は美しい」 トーマス・クヴァストホフ (モロズス)
12. Linda di Chamounix: “O luce di quest'anima” [DONIZETTI] TEFANIA BONFADELLI ドニゼッティ 歌劇 「シャモニーのリンダ」 より 「私の心の光」 ステファニア・ボンファデッリ (リンダ)
13. Tristan und Isolde: “Mild und leise wie er lächelt” [WAGNER] WALTRAUD MEIER ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「優しく穏やかな彼の微笑み」(愛の死) ワルトラウト・マイヤー (イゾルデ)
14. I vespri siciliani: “In braccio alle dovizie” [VERDI] LEO NUCCI ヴェルディ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」より「喜びのうちに」 レオ・ヌッチ (モンフォルテ)
15. Guillaume Tell: “Sois immobile” [ROSSINI] THOMAS HAMPSON ロッシーニ 歌劇 「ウィリアム・テル」 より 「動いてはいけない」 トーマス・ハンプソン (ウィリアム・テル)
16. Die lustige Witwe: “So kommen Sie! … Ich bin eine anständ'ge Frau” [LEHÁR] ANGELIKA KIRCHSCHLAGER / MICHAEL SCHADE レハール 喜歌劇 「メリー・ウィドー」 より 「私は貞淑な人妻」 アンゲリカ・キルヒシュラーガー (ヴァランシェンヌ) ミヒャエル・シャーデ (カミーユ)
17. Das Traumfresserchen: “Holenderchen! Ich war dein Traumfresserchen” [HILLER] HERWIG PECORARO ヒラー 歌劇「夢食い小人」より「僕は君の夢を食べた」 ヘルヴィヒ・ペコラロ 18. Gianni Schicchi: “Avete torto! … Firenze è come un albero fiorito” [PUCINNI] SAIMIR PIRGU プッチーニ 歌劇 「ジャンニ・スキッキ」 より 「フィレンツェは花咲 く木のように」 サイミール・ピルグ (リヌッチョ)
19. Nabucco: “Va', pensiero, sull'ali dorate” [VERDI] ヴェルディ 歌劇 「ナブッコ」より「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」 ウィーン国立歌劇場合唱団
20. Le nozze di Figaro: “E Susanna non vien! … Dove sono i bei momenti” [MOZART] BARBARA FRITTOLI モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より「楽しい思い出はどこへ」 バルバラ・フリットリ (伯爵夫人)
21. La sonnambula: “Ah! non credea mirarti” [BELLINI] DIANA DAMRAU ベッリーニ 歌劇「夢遊病の女」より「おお花よ、お前に会えるとは思わなかった」 ディアナ・ダムラウ (アミーナ)
***************************************(以下後半)
1. Roméo et Juliette: “L'amour! … Ah! lève-toi, soleil!” [GOUNOD] RAMON VARGAS グノー 歌劇 「ロメオとジュリエット」より「ああ、昇れ、太陽よ」 ラモン・ヴァルガス
2. Die Frau ohne Schatten: “Nun will ich jubeln” [STRAUSS] FALK STRUCKMANN / JOHAN BOTHA / ADRIANNE PIECZONKA / DEBORAH POLASKI R.シュトラウス 歌劇「影のない女」より「今、心から歓喜しよう」 ファルク・シュトルックマン (バラク) ヨハン・ボータ (皇帝) アドリアンヌ・ピエチョンカ (皇后) デボラ・ポラスキ (バラクの妻)
3. Tristan und Isolde: “O sink hernieder, Nacht der Liebe” [WAGNER] PETER SEIFFERT / MARIA SCHNITZER ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「降り来いよ、愛の夜」 ペーター・ザイフェルト (トリスタン) マリア・シュニッツァー (イゾルデ)
4. Don Carlos: “Elle ne m'aime pas!” [VERDI] FERRUCCIO FURLANETTO ヴェルディ 歌劇「ドン・カルロ」より「彼女は私を愛していない」 フェルッチョ・フルラネット (フィリッポ)
5. Die tote Stadt: “Glück, das mir verblieb” [KORNGOLD] ANGELA DENOKE / STEPHEN GOULD コルンゴルト 歌劇「死の都」より「私に残された幸せ」 アンゲラ・デノケ (マリエッタ) ステファン・グールド (パウル)
6. Werther: “Werther … Qui m'aurait dit … Je vous écris de ma petite chambre” [MASSENET] ROXANA CONSTANTINESCU マスネ 歌劇「ウェルテル」より「ウェルテルよ、誰が言えましょう」 (手紙の歌) ロクサナ・コンスタンティネスク
7. Werther: “Toute mon âme est là … Pourquoi me réveiller” [MASSENET] PIOTR BECZALA マスネ 歌劇「ウェルテル」より「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」 (オシアンの歌) ピョートル・ベチャワ (ウェルテル)
8. Le villi: “Se come voi piccina io fossi” [PUCCINI] KRASSIMIRA STOYANOVA プッチーニ 歌劇「妖精ヴィッリ」より「私がお前たちのような小さな花だったら」 クラッシミラ・ストヤノヴァ
9. Lohengrin: “In fernem Land, unnahbar euren Schritten” [WAGNER] JOHAN BOTHA ワーグナー 歌劇「ローエングリン」より「遥かな国に」 ヨハン・ボータ (ローエングリン)
10. Arabella: “Er ist der Richtige nicht für mich!” [STRAUSS] ADRIANNE PIECZONKA / GENIA KÜHMEIER R.シュトラウス 歌劇「アラベラ」より「あの方は私にはふさわしくないわ」 アドリアンヌ・ピエチョンカ (アラベラ) ゲニア・キューマイアー (ズデンカ)
11. Manon: “Je marche sur tous les chemins … Obéissons quand leur voix appelle” [MASSENET] ANNA NETREBKO マスネ 歌劇「マノン」より「私が女王様のように町を歩くと」 アンナ・ネトレプコ (マノン)
12. La Fille du régiment: “C'en est donc fait … Salut à la France!” [DONIZETTI] NATALIE DESSAY ドニゼッティ 歌劇「連隊の娘」より「フランスに栄光あれ」 ナタリー・デセイ (マリー)
13. La forza del destino: “Pace, pace, mio Dio!” [VERDI] VIOLETA URMANA ヴェルディ 歌劇「運命の力」より「神よ、平和を与えたまえ」 ヴィオレッタ・ウルマーナ (レオノーラ)
14. Faust: “Quel trouble inconnu … Salut! demeure chaste et pure” [GOUNOD] PIOTR BECZALA グノー 歌劇「ファウスト」より「この清らかな住まい」 ピョートル・ベチャワ (ファウスト)
15. Das Rheingold: “Über Stock und Stein zu Tal stapfen sie hin” [WAGNER] ADRIAN ERÖD / ELISABETH KULMAN / BOAZ DANIEL / GERGELY NÉMETI ワーグナー 楽劇「ラインの黄金」より「棒と石の上に」 アドリアン・エレート (ローゲ) エリーザベト・クールマン (フリッカ) ボアズ・ダニエル (ドンナー) ゲルゲリー・メティ (フロー)
16. Macbeth: “Perfidi! All'Anglo contro me v'unite … Pietà, rispetto, onore” [VERDI] SIMON KEENLYSIDE ヴェルディ 歌劇「マクベス」より「憐みも、誉れも、愛も」 サイモン・キーンリーサイド (マクベス)
17. Closing remarks by Ioan Holender
18. Falstaff: “Tutto nel mondo è burla” [VERDI] LEO NUCCI / GERGELY NÉMETI / ELISABETH KULMAN / KRASSIMIRA STOYANOVA / ALFRED ŠRAMEK / HERWIG PECORARO / NADIA KRASTEVA /ILEANA TONCA / BOAZ DANIEL / MICHAEL ROIDER ヴェルディ 歌劇「ファルスタッフ」より「この世はすべて冗談だ」 レオ・ヌッチ ゲルゲリ・ネメティ エリザベート・クールマン クラッシミラ・ストヤノヴァ アルフレード・シュラメック ヘルビッヒ・ペコラロ ナディア・クラステヴァ イレアナ・トンガ ボアズ・ダニエル ミヒャエル・ロイダー
|