| 2009年08月05日(水) |
長崎出張、ケーブル敷設船スバル |
我がマリン社の主力の海底ケーブル敷設船の「スバル」が日本に帰国しました。今回スバルの外部審査に立ち合うために長崎に出張し、審査機関の検査官に着いて回りながらスバル船内を視察しました。検査官はエンジンルームなども含めて丁寧に観て回りますので色々な事を知ることができました。下は長崎の専用岸壁に繋留中のスバルです。

「スバル」紹介のページ
スバルの仕様
船籍港 日本(東京) 全長 124m 幅 21m 最大荷載喫水 7m 総トン数 9,557トン 巡航速度 13.5 ノット(最大15.4ノット) 燃料消費量 30 トン/日 巡航速度(13Knots) 工事/ ROV作業 15-40 トン/日 港内 2 トン/日 最大航続距離 約 8,800海里 推進器/発電機 主推進器 2,700 kw × 2 (アジマス) 船首スラスタ 1,600 kw × 1 船首アジマス 1,192 kw × 1 主発電機 2,800 kw × 4 ケーブルハンドリング機器 ドラム型ケーブルエンジン(直径 4m)×2 21対タイヤ リニアケーブルエンジン×1
船尾シーブ(直径 3.2m)×3 (含む平型シーブ1台)
ケーブルタンク容量 No.1ケーブルタンク 1,180立方メートル No.2ケーブルタンク 1,440立方メートル 予備タンク 150立方メートル 合計 2,770立方メートル
最大載荷容量 約 6,280 トン
ROV 船尾搭載(最大潜航水深 : 2,500m) ダイナミックポジショニングシステム SIMRAD SDP 21 (電子制御航行システム、定点保持等) 航海計器 レーダー、ジャイロコンパス、GPS(DGPS) 浅海用、深海用測深器 通信機器 日本国内用船舶電話 衛星通信システム、V/UHF 無線GMDSS(MF/HF、VHF)、ファクシミリ等 甲板機器 Aフレームクレーン、5tクレーン 2台、ウインチ等 宿泊設備 80 名 乗組員及び客先代表者用 その他 PGU(アース防護ユニット、) PFE (中継海底ケーブルシステム用給電装置) UJ (海底ケーブル接続機器)
その他設備でケーブル敷設船特有の設備が搭載されています。「PGU」はアースを確保するための装置です。長距離海底ケーブルは減衰する光信号を増幅するための装置が約100Kmおきに敷設されています。太平洋横断ケーブルなどはこれが何十個も着いているわけで、この装置への給電用に両端から非常に高い電話の電流が流されているわけです。そうしたケーブルの保守もするわけですから、アース装置は必需品と言う訳です。
「PFE」は電力供給装置です。海の真ん中で切れてしまったケーブルを引上げて修理する場合、切れた場所以外に故障が無いかどうかは、電流を流して中継装置を起動しないと確かめることができません。従って、陸揚げ局にあるような給電装置を船に搭載して試験する必要があります。
「UJ」はユニバーサル接続装置です。全世界の海には様々な形式のケーブルが敷設されています。そうした雑多ケーブルでも接続修理できるように、万能接続装置を積んでいるというわけです。海底ケーブル敷設船には、大海原の中の孤立した状態で工事や保守ができるような知恵と工夫が詰まっていることを知りました。
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