| 2007年11月24日(土) |
バーデン・バーデンオペラガラコンサート(DVD) |
池袋HMVのポイント3倍セールなので妻と一緒に出向いて、表題のDVDと「ソビエトエコーズ」というソビエト時代音楽に関するDVD、そしてブリテンの戦争レクイエム(So:ヴィシネフスカヤ)を買ってきました。他にイッサーリスのバッハ無伴奏チェロ組曲を買おうと思ったのですが、生憎在庫がなかったので、この次の3倍セールまで待つことにしました。この日記ではまずバーデンバーデンのオペラガラDVDについて書いておきます。
これは2007年の7月下旬にドイツ南部のバーデンバーデンオペラハウスで行われたガラコンサートの模様です。出演は、
ソプラノ:アンナ・ネトレプコ メゾ:エリーナ・ガランチャ テノール:レイモン・ヴァルガス バリトン:ルードヴィク・テジエ SWR南西ドイツ放送交響楽団 指揮:マルコ・アルミリアート
このコンサート、実は当初の予定ではテノール:ローランド・ヴィリャソン、バリトンがマリウス・キーチェン(メト)の予定のところ、ヴァルガスとテジエに代わったとのこと。ネトレプコ、ガランチャの女声二人に比べると、男声が見劣りしています。ヴィラソン・ネトレプコは最強コンビなので実現していれば大きな話題になっていたはず。残念ながら実現しませんでした。ここで非常に元気良く歌っていたネトレプコも翌週のザルツブルグをキャンセルしたのだそうです。引っ張りだこの歌手は大変なようです。曲目は以下のとおり。
・ベッリーニ:『ノルマ』より 序曲 「聞いて、ノルマ」ネトレプコ、ガランチャ ・ドニゼッティ:『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」ヴァルガス ・ベッリーニ:『清教徒』より「お前を失ってしまった」テジエ ・ベッリーニ:『ノルマ』より「清らかな女神よ」 ネトレプコ ・ロッシーニ:『チェネレントラ』より「不安と涙のうちに生まれ」 ガランチャ ・ヴェルディ:『ドン・カルロ』より「共に生き、共に死ぬ」 ヴァルガス、テジエ ・サン=サーンス:『サムソンとデリラ』よりバッカナール、他 ・ドリーブ:『ラクメ』より「花の二重唱」 ネトレプコ、ガランチャ ・ビゼー:『真珠とり』より「聖なる神殿の奥深く」 ヴァルガス、テジエ ・サン=サーンス:『サムソンとデリラ』より「あなたの声にわが心は開く ガランチャ ・ヴェルディ:『ルイザ・ミラー』より「静かな薄明かりの夕べに」 ヴァルガス ・カタラーニ:『ワリー』より「さようなら、ふるさとの家よ」 ネトレプコ ・ヴェルディ:『ドン・カルロ』より「終わりの日は来た」 テジエ ・プッチーニ:『ラ・ボエーム』より「ああ、麗しの乙女」 ネトレプコ、ヴァルガス ・ヴェルディ:『リゴレット』より「愛する美しい乙女よ」 ネトレプコ、ガランチャ、ヴァルガス、テジエ ・レハール:『ジュディッタ』より「私のくちびるは熱いキスを・・・」 ネトレプコ ・マスネ:『ル・シッド』より「統べたまえ、裁きたもう御父よ」 ヴァルガス ・チャピ:『セベデオの娘』より「私が愛を捧げたの」 ガランチャ ・ビゼー:『カルメン』より「闘牛士の歌」 テジエ ・ヴェルディ:『椿姫』より「乾杯の歌」 ネトレプコ、ガランチャ、ヴァルガス、テジエ
この中でなんと言っても面白いのが、ネトレプコのアンコールの「レハール」です。たぶんCDの方には収録されていないでしょう。これこそ映像がポイントです。中間部でネトレプコはハイヒールを脱ぎ、見事な踊りを披露してくます。これが結構決まっていて必見です。ネトレプコの声と容姿と演技力は大したものだと思っていたのですが、「踊り」(運動神経)も凄いです。「舞台」にかける彼女の並々ならぬ姿勢を目の当たりにした感じですね。ここまでやられると他のソプラノは付いていけません。他から頭ひとつリードから「一馬身の差」に拡大した感じです。これからどのような舞台を見せてくれるのか想像もつきません。
エレーナ・ガランチャも美しくて非常に芯のある声を聞かせてくれます。ラクメの二重唱もそうですが、ネトレプコの声とは少し合わないのかなと思いました。人材豊富なメゾですがこの人もトップグループに入りますね。男性ですが、ヴァルガスの生真面目で丹精な歌い方は非常に好感が持てますね。常に冷静でコントロールされている感じです。しかし「色気」がない。そういう点ではビラゾンですね。バリトンのテジエは一番地味ですね。闘牛士の歌も無理がありますね。CDなら良いのかも知れませんが。
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