KENの日記
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2007年08月15日(水) 浦野りせ子さんの歌

長野県須坂の田舎に帰っています。今日は市内のホールでコンサートがあり、母の女学校時代の友人の「浦野りせ子」さんが歌を歌うというので行ってきました。場所は須坂のメセナホールという場所。中庭の天井がない場所で浦野さん本人は響かないといって不満そうでしたが、腹から出している声は物すごい迫力でした。母と同じ83歳ですが声は殆ど衰えていません。

浦野さんは戦前に須坂市の女学校を卒業し東京藝術大学の声楽科を経てイタリアに留学したのだそうです。母は浦野さんの留学の際同窓生の一人として支援したのだそうです。母は「蝶々婦人」の「鈴木」の役が有名だと言っています。確か実家に「鈴木」を演ずる浦野さんの写真があったはず。そんな話を聞いていたので浦野さんの歌を聴いてみたかったのです。東京では何度か演奏会の情報を把握していましたが、結局今日まで聞くことは出来ませんでした。

今日は露天の会場でピアノ伴奏もない舞台で日本歌曲3曲歌われました。「からたちの花」「ふるさと」「お菓子の好きなパリ娘」でした。伴奏がなくて音程が危ないところもありましたが声はさすがです。ものすごく通る声です。演奏の後母と一緒に舞台の袖に浦野さんに会いに行きました。約60年振りの再会ですが、浦野さんは母を直ぐに思い出しました。二人には昔の思い出が去来したことでしょう。

因みに浦野さんの実家は帰省したときに「久保田」を買う浦野酒店なのです。そちらでは随分前からお世話になっていました。




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