KENの日記
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2007年06月03日(日) マンション関連の仕事

住んでいるマンションの管理規約改正検討チームの長をやっています。昨年の秋から月一回のペースで審議を重ねて、漸く本日最終の取りまとめまで漕ぎ着けました。マンションという特殊な所有形態では、一戸建て住宅を所有するのと随分違うルールがあります。それは区分所有法という法律で規定されています。例えば共有部分という概念があります。これに絡んで以下のような事象があります。

○エレベータは区分所有者全員の共有の設備です。一階の住人がエレベータを使わないといっても、定められた管理費(通常面積比で計算されています)を支払わなければなりません。

○マンションに駐車場が付いていますがこれも区分所有者全員の共有設備です。車を持っていなくとも駐車場保守費を全員で負担しなければなりません。車を持っている人だけから徴収する使用料で駐車場修繕費等を負担するように駐車場使用料を値上げしようと考える人達がいました。しかし、値上げの結果駐車する人が減ってしまうと、結局区分所有者が負担しなければならなくなるのです。

○マンションの外壁を構成する部分も共有のものです。屋根とか壁は直ぐに理解できますが窓ガラスとなると少し難しくなります。結露対策として「二重ガラス」に換えたいと思っても、共有設備なので簡単には変えられないのです。今回標準管理規約が変更され、結露対策とか防犯対策上のガラスの取替えは柔軟な対応が可能になりました。

こういう特殊な所有形態をきちんと弁えておかないとトラブルになりますし、余分な議論が必要となります。こうしたことをマンション管理規約で書いているのですが、これを区分所有者全員で理解するの大変だと思います。これから管理組合の総会に諮られますが、すんなり可決されるかどうか心配です。




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