| 2007年04月08日(日) |
インド「寺院コンプレックス」 |
7日土曜日の朝日新聞夕刊に、インド・ニューデリーの新名所の「アクシャルダーム寺院」の記事が載っていました。私もインドに住んでいる時に真っ先に行って見ました。私の日記にでは、2005年11月6日に大統領、首相を招いてオープニングセレモニーが行われたことになっています。私は早速11月12日の土曜日に行っています。当時は出来立てホヤホヤでまだあちらこちらで工事をしていました。用意されていたパンフレットは全てヒンズーでした。今は随分整備されたようです。ホームページもあります。
アクシャルダームのホームページ
現在は年間500万人の参拝客が訪れるニューデリーの一大名所になっているようです。ニューデリーにはイスラム教、シーク教の名所は沢山あるのですが、ヒンズー教の観光名所(参拝場所)は数が限られていました。そうした中でヤムナ側の東岸の広大な土地に建てられた近代的(石作りです)な寺院は、その設備の幅広さもあって観光名所になる素地は十分あったのでした。ニューデリーの中心部からも近いので観光には非常に便利です。
「アクシャルダーム」は「ニーラカンタ」という人を崇拝する宗教団体が建設したものです。数千年の歴史のあるヒンズー教においてはどちらかといえば「新興宗教」に近いものです。日本でもそうですが、新興宗教団体の総本山というと、非常に大規模で、勢力を誇示するような威容であることが多いです。このアクシャルダームはその典型です。信ずるかどうかは別にして、このような新興の施設が人々から信仰の対象とされ、長い年月かけてありがたい巡礼地になっていくのでしょう。
同じ記事の中で紹介されていたアンドラプラデシュ州のインド最大の巡礼地は「ティルパッチ」です。そこには年間1750万人が訪れるのだそうです。その巡礼地は山の中で大変苦労して巡礼するところだと聞いています。他にも「聖地バラナシ」はニューデリーからは遠いです。そうした巡礼地が、あたかも東京ディズニーランドのように、大都会の直ぐ近くにできてしまったのです。便利になったものです。
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