日曜日の深夜のようですが、スリランカのバンダラナイケ国際空港に隣接するスリランカ空軍基地を反政府組織「LTTE」の飛行機が爆撃したのだそうです。「LTTE」は小型飛行機2機で政府軍の攻撃機爆破をねらったようです。このところ、スリランカ政府が空軍の支援による大規模な侵攻作戦を展開し、じりじりとLTTE支配地域を取り返しにかかっていたのでした。
ところでLTTEが飛行機を手に入れていたということは、スリランカ政府にとっても驚きであったようです。空からの攻撃は全く予想していなかったようです。そもそもLTTE支配地域に飛行機が離着陸できる飛行場があるとは思えません。真っ直ぐな道を閉鎖して滑走路にしたのではないでしょうか。ジャングルの中に滑走路を作ったのかしら。
そして飛行機ですが、部品を海外から密輸して支配地領内で組み立てたようです。飛行機のテストはどのように行ったのか。どのように飛行訓練を行ったのか。分からない事が多すぎます。スリランカ政府に全く気づかれずに準備したのですからすごいことです。
これでスリランカ政府は空からの攻撃にも備えなければならなくなりました。これまでは船舶を使った「SeaTiger」と呼ばれる攻撃がありました。彼等は一旦公海に出て南部の港に近づいて攻撃するのです。海からの攻撃にはスリランカ政府も十分注意を払っていました。これに空からの攻撃が加わりました。首都コロンボのビジネス街の中心は二棟の「ワールドトレードセンター」。これ以上の戦闘激化は是非避けてもらいたいです。今週水曜日からスリランカに出張します。
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