KENの日記
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2007年03月21日(水) HMVで買い物

今日は春分の日。水曜日でHMV「ポイント2倍の日」なので妻と一緒に池袋のHMVに買い物に行きました。武蔵浦和から埼京線で池袋にいったのですが、先頭車両に乗って池袋駅の最南端のメトロポリタン改札口で出ると、メトロポリタンの2階に直結していて便利です。今日はじめて知りました。


メトロポリタン6FのHMVでは、グールド1955年録音の「ゴールドベルク変奏曲」のプロモーションを行っていました。グールドの第一回目の録音として名高い1955年録音盤はモノラルなのですが、今日はその「リパフォーマンス盤」の発売日なのです。なんでもアメリカで開発されたソフトを使ってグールドのモノラル盤から、グールドの「キータッチ、ペダル操作」の情報を入手し、ヤマハグランドピアノの自動演奏機能で再生したのだそうです。「音」事態はヤマハのグランドピアノですから非常に新鮮に聞こえます。ニュアンスも1981年の二回目の録音に似ていてグールドらしいです。できたら1981年のステレオ録音盤でどれくらい忠実に再現できるのか試して欲しいですね。


グールドは特別のスタインウエイで演奏していたことが知られています。そのスタインウエイは鍵盤タッチが非常に軽く調整されていたのだそうです。グールドのピアノ演奏はこのスタインウエイピアノとの相性からくる部分が多くあると思います。今日聞いたヤマハグランドピアノの音は非常に標準的な音で、軽いタッチの感じは全くしませんでした。


ところで今日購入したのは、サンクトペテルスブルグ建都300年記念ガラコンサートのDVD。お目当てはネトレプコのソプラノと、ホロストフスキーのバリトンです。それぞれアリアを2曲歌っていて、最後に「道化師」の二重唱が入っています。その他はレニングラードフィルの演奏、トレチャコフのサンサーンス、ヴィルセラーゼという女性ピアニストのラベルの左手協奏曲、マイスキーの「コールニドライ」等です。


ネトレプコ、ホロストフスキーの歌は現代の最高水準だと思います。この二人は歌を歌っているだけに留まらず「役」に成りきっています。オペラの登場人物の人間を表現しているといって良いでしょう。登場人物の人間性、感情が直接伝わってくるのですね。歌は大きな要素ですが手段に過ぎません。といっても歌唱力も飛び抜けてすごいものがあります。基礎訓練を十分積んだ結果でしょう。身体全体を響かせていて非常に効率的な歌い方です。したがって言葉もはっきりしています(意味は直接分かりませんが)。こういう若手がいるロシアのオペラ界恐るべしです。そういえば昨年聞いた「キエフオペラ」が今年も来日するようです。




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