KENの日記
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2007年03月20日(火) マンション管理組合の仕事

私の住んでいるマンションで「管理規約」の見直し作業が進んでいて、実はその検討委員会の委員長をしています。既に5回ほど委員会を開催してきました。マンションは個人の所有物件(専有住戸)が集合しているため、大変難しい課題があります。住民が「大人」の判断力をもって、円滑共同体を運営していくことが大切で、各人の考え方の差、権利意識の違いなどを大枠で括っていかなければなりません。


例えば「ベランダの布団干し禁止」問題。元々はマンションの美観を損ねるという理由で禁止事項だったのですが、多くの家で天気の良い日はベランダに布団を干しています。我が家もその一軒。実際には、マンションの美観というより、布団が下に落ちた時に一階の住む方が迷惑するという理由が重要なようです。というのも一階の方は、マンションの専用庭使用料を払って、庭に植木鉢などを置いているのです。そういうところに重い布団が上から落ちてきたら大変です。天気の良い日の「布団干し」を厳禁にすることも大人気ない気がします。しかし名案はありませんね。


自転車置場の問題も深刻です。昔は子供の数が少なくて自転車の数も少なかったのですが10年近くが経過すると子供の数も相当増えました。そうすると一家に2台、3台と自転車の台数が増えてきます。溢れた自転車をどうするか。自宅玄関脇のスペースに置いていただければ、それに越したことはありません。でもそうするとマンション内通路、エレベータに自転車を乗せることとになります。自転車をぶつけて「共同財産の通路やエレベータを傷つける」というケースも出てくるでしょう。


人間の共同体では物理的な「距離」が大変重要な要素なのだと痛感します。一戸建て住宅では、上記の問題も騒音の問題も殆ど解決されます。マンションのような共同体においては、より一層の共同体意識が必要になります。「距離の近さ」が問題になるだけでなく、逆に距離の近さが「有利に働く」「それによって楽しさが増す」ような環境が作れれば最高なのですが。




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