KENの日記
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2007年02月09日(金) 社内放送おじさん

朝の通勤電車に「社内放送おじさん」が乗っています。8時18分赤羽発の上野ゆきの高崎線。このおじさんは私と同じ埼京線から乗り換えてくるらしい。列車が上野に近づいて速度を落とし始める頃、乗客がそろそろ列車を降りてホームの階段目指してダッシュしようと準備し始めるころに、その社内放送は始まります。


「長らくのご乗車ありがとうございました。」
「また社内大変混雑してお疲れ様でした。間もなく上野に到着いたします。」


ドア近くに自分の位置をキープしているおじさんは周囲に全く気兼ねすることなくよく通る声でアナウンスします。周りの乗客もさして迷惑を感ずることなくこの「放送」を聞いています。むしろ遠くの乗客が奇異に感ずるようです。私もそうですが、おじさんの言っていることが「当たっている」ので、むしろ乗客全員の気持ちを代弁してくれているように思え慣れてしまっています。今では上野に近づくとこの「放送」を期待してしまいます。


或る日この「おじさん」とエスカレータで前後になりました。このおじさんが私に向かって「今年の冬は暖かいねえ」と話しかけてきました。私とそのおじさんは全く面識がありません。つい「目」を合わせてしまいました。このおじさんは誰にでも親しく話しかける人なのかもしれません。少し変わっているなと思いました。


しかし考えてみると、私も「○○おじさん」に見られているのかなとも思います。自分では全く気づかずに他人に奇異に移るようなことをしているかもしれないからです。こういうことってあるかも。




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