NHKの新春オペラガラを聞きました。今年の番組で50回を迎えるとのことです。長い歴史があるのですね。この番組に出ている人達だけが日本のオペラ歌手ではないのですが、それでも現在の水準を見る(聴く)には都合のよい番組だと思います。但しどのような選考基準なのか分かりませんね。例えば昨年大活躍でNHKにも登場していた森麻季さんなどは出ていないし・・・。
2時間見ていて何といっても関心したのは大村博美さん(ソプラノ)でした。写真は大村さんのホームページにあります。現在フランス在住とのこと。 http://www.geocities.jp/hiromi_omura/
特徴は声の出し方がすごく自然なことです。自然なので結局伸びがあり、高音・低音の声の質が均一なのです。高い声で無理をしないし、低い声も良く響く。そして細かなコントロールが聞く。非常に抑制されているのです。少し地味な感じがしますが、「様々な役」で変身することができそうな雰囲気を持っています。容姿も立派です。これからどんどん来日して欲しいところです。
ホームページによると大村さんは昨年「蝶々婦人」を歌ったのですね。今回のガラでは木下美穂子さんに譲った格好。大村さんがどんな蝶々さんを歌うのか聞いてみたいものです。その木下美穂子さんですが、オペラの舞台のような不自然さはありませんでした。声も良く出ていたと思います。ただあそこまで感情表現を表に出すのか。静かな「怒り」「悲しみ」のほうが却って訴求力が強いきがしますね。
そろそろ今年2007年に何を聞くのか決めなくてはなりません。昨年聞いた「キエフオペラ」のようなお徳なオペラを捜すことにしましょう。それとバッハコレギウムジャパンも聞いてみたい。
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