KENの日記
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2006年12月11日(月) 詩(イギリス)の解釈は難しい

スリランカの作家の小説の翻訳を進めています。作者はタミールの方で、スリランカ滞在中に一回お会いしたことがあります。残念ながら今年の6月に亡くなられてしまいました。ご本人から口頭で「日本語への翻訳の許可」を得ているのですが、書いたものがないので、最終的にどのような形にするか迷っています。


小説の原作者は長らくイギリスで勉強したのでイギリス文学に造詣が深いのです。特にロマン派の詩人が好きであったらしく、シェリーの詩が沢山小説の中に出てきます。小説の最終章には色々な詩が纏めて引用されています。今日はその部分を翻訳するために、引用されている詩をインターネットで調べてみました。


まず中国の「柳宗元」の詩がありました。オリジナルは漢文なので英語訳よりも漢文そのままの方が親しみやすかったです。次にダンテの「神曲」からの引用がありました。これは難しかった。幸いインターネットに神曲を口語訳している人を見つけたので、大まかな意味を掴むことができました。しかし世の中にはすごい人がいるものです。ダンテの神曲の全てを英語訳本から日本語口語訳にしているのです。


その次のシェリーの「月」という詩からの引用です。「月」が上る様子を不気味に表現しています。こういう見方もあるのだなと関心しました。そして最後にワーズワースの「早春の詩」です。英文は直ぐに見つかるのですが、日本語訳は終に見つけることができませんでした。雰囲気が掴めるのですが、はっきりした意味を確定できません。こうなったら本屋さんで確かめるしかありません。


(追伸)明日の夜からマニラに出張します。日本は寒いのですが、向うはどうなのかしら。冬の海外出張は準備が大変です。




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