KENの日記
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2006年10月26日(木) 日本ハムが優勝

中日と日本ハムによるプロ野球日本シリーズは、日本ハムが4勝1敗で優勝しました。札幌に移って3連勝した日本ハムは強さを見せ付けました。札幌のファンの熱狂もすごいものがありました。


日本ハムの選手は非常に面白いですね。特に新庄、稲葉、森本の外野3人組は面白いキャラクターを持っています。3人とも身体能力は抜群で、その体型は日本人離れしています。しっかりした骨格に柔軟な筋肉がついていて、無駄な脂身は一切ない。その肉体に物凄い練習量で「動き」を憶えさせているのでしょうから、状況に応じていつでも「柔軟な動き」ができる。


彼等は状況に応じて肉体の動きをスムーズに発揮できるような「心の持ち方」を知っているように思えます。ここぞという場面で非常にリラックスできるのだと思います。新庄のバッティングを見ていて力の分散ができていると思います。バットが一番「しなるように」力が抜けているのだと思います。これは正に「take it easy」だと思います。


しかしそれは決して「安易な気持ち」ではない。十分全力で練習してきたから失敗しても仕方がないというようなものでは決してない。「やけくそ」でもない。これこそ「Positive」だと思います。新庄がインタビューで「良い仲間と一緒に野球できて幸せだ」と何回も話していましたが、同じように努力してきた素晴らしい仲間と「その瞬間」を共有していることの充実感でしょう。力が「謙虚な感謝」に昇華されているのだと思います。その時にチームとしてすごい力が発揮されることになる。


多分ウイーンフィルやベルリンフィルはいつも日本ハムと同じような雰囲気があるのだと思います。演奏者自分の才能・練習量もさることながら、お互いの「技」を認め合っていて、仲間とのアンサンブルが自分達の想像以上の世界を作り出すことがあるのだと知っているのだと思います。そうすると仲間にも、結果に対しても「謙虚な感謝」(聴衆にも)を持つことになる。別な表現で言えば「神の采配」としか思えない。


こういうことってスポーツでも音楽でも仕事でもあるのでしょう。そして家庭・社会にも。人間の共同体の最も素晴らしい姿であるような気がします。




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