KENの日記
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2006年10月21日(土) アイーダの予習

11月の初めに「アイーダ」を見ることになっているので、今日妻とふたりでビデオで予習をしました。我が家にあるビデオテープは随分前に買った「メトロポリタン歌劇場」のアイーダです。演奏は

ラダメス:ドミンゴ
アイーダ:アプリーレ・ミッロ
アムネリス:ドローラ・ツァーイック
アモナズロ:ショリル・ミリンズ
管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団
指揮:ジェームス・レバイン


場面がエジプトなので豪華なメトロポリタンの舞台にぴったりの演目です。神殿の場面や、エジプト軍がエチオピア軍を破って凱旋する場面など本当に豪華です。有名な凱旋の場面では、これでもかと言うほどの兵士と、本当の馬が何匹も登場していました。さすがに「象」は出てこないけれど。舞台と衣装には相当金をかけているらしく安っぽく見えない。鎧だとか剣を「紙」で作ると非常に安っぽく見えてしまいます。「メト」はしっかり作っています。


11月のオペラは大丈夫かと心配になります。なにかと金がかかりそうなオペラだからです。「レニングラード・オペラ」ですが、ここは毎日のように飛び回って公演しています。日曜には一日2回なんていうスケジュールもあるほどです。つまり資金はそれほどなさそうですね。どれくらいの舞台になるのか興味津々です。


配役で重要なのは「アイーダ」と「アムネリス」ですね。この二人の女性の歌が圧倒的にオペラ全体の雰囲気を決めてしまうでしょう。「メト」のミッロとツァーイックは贅沢を言えばきりがないでしょうが、高い水準で最後まで歌っています。他の演目を聞いていないから何とも言えませんが、二人とも配役のもう少し「性格付け」を緻密にすればもっと面白くなった感じです。声・歌と配役の性格が少しぼやけている気がします。その点「ドミンゴ」はさすがです。出番も多くないのに配役のキャラクターが決まっていますね。


それと「アイーダ」はオーケストラと合唱も重要な活躍をします。「メト」のオケ・コーラスともに素晴らしいですね。脇を固めるということはこういうことですね。レバインが十分にコントロールしていました。「メト」の水準を再確認した舞台です。つい最近2006年のザルツブルクのオペラガラをテレビで見ましたが「ネトレプコ」以外は印象が薄かった。「メト」「キーロフ」が断トツに飛び出ているのですかね。




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