KENの日記
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2006年08月24日(木) スリランカへ

スリランカの情勢を書いておきます。今日、スリランカの「Drシーバラトナムさん」に電話しました。Drは今は首都コロンボに住んでいるのですが、故郷はスリランカ内戦の主戦場となっているジャフナで、そこに戦いで破壊された家を再建中なのです。ジャフナには家の管理を任せていたり、仕事を手伝ってもらっている人達がいるのですが、ジャフナでは再び政府軍と反政府軍の戦闘が激化し、本土との往来がままならないために食料が不足しているのだそうです。


スリランカの首都コロンボから食料や救援物資を積んだ船がジャフナ目指して明日(24日)出航するのだそうです。この船はジャフナで物資を下ろした後、ジャフナに残っていた「外国のパスポート」を有する人々を載せてコロンボに帰ってくるのだそうです。ジャフナから北欧の人々を中心とする「停戦監視団」が引き上げました。そして国際赤十字関連の人々も引き上げました。そして最後に外国のパスポートを持つ人々が全て引き上げます。ローカルの人達だけ残されたジャフナで何が起こるのか。最悪のシナリオが確実に進行している気がします。


しかし戦場は首都のコロンボから遠く離れた北東部だけでは決してありません。反政府軍は首都コロンボで捨て身の「自爆テロ」を開始するでしょう。戦争は遠く離れた「他人の土地」でのことだと考えている南部の人々も戦争に巻き込まれます。これがいつものパターンなのです。身近に大きな被害が発生すると南部の人達は戦争の悲惨さに気付き、紛争停止の調停作業に真剣になるのです。


スリランカのカウンターパートとの調整がついたので今週末からスリランカに行くことになりました。先方は色々な理由で大変混乱していたので調整に長い時間を要しました。インターネットのメールでやり取りしているのですが、日本のブロードバンド環境に既に慣れてしまっていて、つい、先方(スリランカ)が「ナローバンド+ウイルス」に苦しんでいることを忘れてしまいます。時間を要するのは当たり前だったのです。懐かしい人達に会うことは楽しみなのですが、今回の出張は正直言って緊張しています。




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