KENの日記
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2006年08月18日(金) チャンドラ・ボースの命日

今日8月18日は、インド独立の英雄「スバシュ・チャンドラ・ボース」の命日でした。ボースの遺骨を安置している杉並区の蓮光寺では命日の法要が営まれました。一度は参加してみたいと思っていて、ちょうど夏休みが取れたので行って見ました。


法要は午後1時から始まっていました。私が蓮光寺さんに着いたのは1時30分頃で、既に読経は終わっていて住職様のご挨拶が進んでいました。住職様の話によると、これまで世話役をされてきた「林正夫様」が今年3月に亡くなられたとのこと。林さんは戦時中「ボース支援・反英活動」を目的とする光機関に所属されていた関係で、ずっとボースに関する研究活動を続けてこられた方です。


そして住職様の話はインド政府のボース死亡に関する今年発表された見解に及びました。残念ながら、相変わらずインド政府は昭和20年8月18日のボース死亡を認めていないのです。従って蓮光寺の遺骨も本物だとはされていません。


蓮光寺様の本堂右側には「ボース」の遺骨が安置されています。墓に収めずに堂に収めているのは、いつの日か故国インドに迎えられることを待っているからでしょう。その遺骨を納めた小さな祭壇の左右には、ネルーをはじめとするインドの政治家の手紙・色紙が飾られているのですが。


今日は62回目の法要です。「林正夫」様が亡くなられたように当時を知る人達はだんだん亡くなって行きます。そうした時間とともに「ボース」のことが風化してしまうことが心配です。ご住職は息子さんの副住職が今後とも遺骨を守っていくと決意を述べられていました。


これだけの「インドブーム」の時代にしては寂しい法要でした。私がムンバイにいた時ムンバイを訪問された国会議員の方に「ボース」の話をしたことがありました。政治家どうしの話し合いで何とか解決の道を探って欲しいものです。日本側が騒げば少しは違うと思います。


インドは中国・韓国とは違って靖国問題など全く意に介していません。むしろ東条首相はインド独立を支援してくれた恩人の一人なのです。東京裁判の時に唯一無罪判決を主張した「バール判事」もインド人です。チャンドラボースと同じコルカタの人のはずです。インドとの付き合いを上手に進めて欲しいと思います。




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