KENの日記
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2006年08月16日(水) ペルシャ文明展

東京都美術館に「古代ペルシャ展」を見に行きました。夏休みの上野公園はものすごい人出でした。


田舎に帰らない人がこんなに東京にいたのかという感想もありますが、むしろ東京が故郷の人は相当いるはずなので東京の行楽地が混むのはあたりまえですね。なぜ「古代ペルシャ展」かというと「ゾロアスター教」関連の情報が展示されているのではないかと思ったからです。


イスラム勃興前の中東地域は、宗教的に言うと「ゾロアスター教」の世界であったのです。古代のギリシャ・ローマが向き合っていた中東世界は「ゾロアスター教」社会だった。そこにユダヤ教・キリスト教が交じり合っていたのです。


今回の「古代ペルシャ展」はメソポタミヤ文明から説き起こしているので少し回りくどいというか、焦点がぼやけているというか・・・。私の興味はササン朝・アケメネス朝のペルシャです。その時代のイラン高原の様子がどんなものであったか。これが知りたかった。ペルセポリスの大きな神殿の展示はありましたが散漫な感じがしました。古代ペルシャの「何」を展示したいのかはっきり判りませんでした。もっともその当時のイランについて判らないことが多いのではっきり打ち出せないこともあるでしょう。


何しろ現在のイランはバリバリのイスラム社会ですから、どういうものがイスラム以前から引き継いできたものなのか、発掘もままならないのではないでしょうか。キンキラの金製品を展示してもそれほど面白いとは思えません。ちょっとがっかりしました(妻と娘といっしょに見に行きました)。




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