毎週水曜日は、HMVのポイント2倍のサービス曜日。従って買いたいCDがある場合HMVの場合だと水曜日がベターなのです。私の職場は新橋と有楽町の中間で、利用駅は「有楽町」。有楽町には、東芝ビル4Fと交通会館近くに2件のHMVがあります。でも最近東芝ビル店からクラシックコーナーが消えてしまいました。従って今はもっぱら交通会館近くの高速の下の店にいきます。
今日久しぶりに購入したCDはアンドレ・クリュイタンス指揮のベートーベン交響曲全集。5枚組のボックスで2000円ちょっと。実は前から狙っていたのですが出会えなかったのでした。今日ワゴンに並んでいるので早速購入。この曲集は録音が1959年から1960年でオケはベルリンフィル。フランス人のクリュイタンスがベルリンフィルの戦後初のベートーベン交響曲全集を録音したのだそうです。フルトヴェングラーが亡くなったのは1955年。そしてその後をカラヤンがベルリンフィルの常任になったのです。私の狙いは、カラヤンの影響の薄い時期でフルトヴェングラーの影響が十分残っているベルリンフィルの演奏です。というのもフランス人のクリュイタンスのスタイルが「丹精だけれど強烈ではない」という話を聞いているので、時代・指揮者・演奏曲目からして大変面白そうだからです。
早速「英雄」を聞いてみました。全曲テンポを揺らさない演奏ですが随所にベルリンフィルの名人芸を聞くことができます。特に3楽章・4楽章が名演です。曲が進むほどに根性が入ってきます。ベルリンフィルの楽員は、クリュイタンス指揮でありながらフルトヴェングラーを思い出しているようです。そこがクリュイタンスのすごい所なのかもしれません。指揮者が振っているという感覚がなく楽員たちが自発的に気持ちよさそうに演奏している感じなのです。他の曲が楽しみです。
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