KENの日記
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2006年04月16日(日) マタイ受難曲

グッドフライデー(13日)の翌日、妻と一緒にマタイ受難曲を聴いてきました。場所は所沢の「市民文化センターアークホール」。武蔵浦和の我が家からまずJR武蔵野線で新秋津へ。西武池袋線の「秋津」から所沢(一駅)。所沢からホールのある航空公園前まで西武新宿線で一駅。遠いかなと思っていましたが1時間程度でした。土曜日3時からの公演に少し早く着き過ぎたので航空公園駅前の「YS11」の内部公開を見てきました。
航空公園駅周辺は広々として市役所とか文化センターが集まっています。素晴らしい環境です。演奏は、鈴木雅明指揮の「バッハ・コレギウム・ジャパン」。エヴァンゲリストは「ゲルト・チュルク」さん、イエス(バス)は「ペーター・コーイ」さん。通奏低音のチェロは「鈴木秀美」さん・・・等々。
第一曲の「シオンの娘の対話」こそ、少し固く纏まりが悪かったのですが、直ぐに、合唱・合奏・ソロが一体となり素晴らしい演奏になりました。第一、第二のコーラスのアルトには男性のカウンターテナーが二人入っていました。アリアのソロパートはパワーがあるし、合唱でも力強く支えていて効果抜群の感じでした。
少し残念だったのは観客の数。所沢のホールは大体6割から6割5分入りでした。空席が多いこと、拍手の量が少なく長く続かなかったことが残念でした。
こうした宗教関係の曲は、曲の意味と歌詞が分からないとつまらないですね。
特にエヴァンゲリストが歌うの「語りの台詞」がポイントですね。そこだけでも、上手に日本語に代えて演奏してもいいのではないかと思いました。アリア・コラールはドイツ語でもいいのですが。
全体的に、アリア・合唱は声を完璧にコントロールしていて(声量、ビブラートをセイブして)、抑制の効いた歌が一層厳粛な感じをだしていました。そして、イエスの死の場面から最後の有名なコーラスでの力強い響きが最高でした。女性ソプラノのパートがそれまで温存していたかのように、力強い高音で盛り上げていました。鈴木秀美さんのチェロが最初から最後まで控えめでも気品ある響きで支えていました。エンドピンを使わずにチェロを両足に挟んでの3時間の演奏は大変だろうと思われました。もう少し勉強してから聞くともっと面白くなるはずなので少しずつ調べていきたいと思います。
次は映画版の「ダビンチコード」ですね。




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