今日から「ワンセグ」放送が始まっています。テレビ放送について少し調べました。これまでのアナログテレビ放送の技術には以下3方式がありました。 NTSC方式(日本、米国など) PAL方式(イギリス、ドイツ、中国など) SECAM方式(フランス、ロシア、東欧など) 日本テレビ受像機で見ることの出来るのビデオテープは私が暮らしたスリランカ・インドでは見ることが出来ませんでした。インドのムンバイ日本人会の抱える大きな問題は「NHK海外放送視聴問題」でした。ムンバイ在住者の家庭の何軒かがNHK海外放送を見ることが出来ない状態があったのです。ムンバイのケーブルTV会社は技術的な問題でNHK海外放送(NTSC方式)をPAL方式に変換することができなかったようです。 それでも、テレビを持って海外旅行はしませんし、通常のケーブルTV会社は上手く変換するのでその他の国ではそれほど問題になりませんでした。しかしNHK海外放送を日本の情報発信の手段として戦略的に活用していくのなら、放送方式を考えて外国の多くの人が見ることが出来るようにしないと意味ないと思います。さて、デジタルテレビ放送(地上波)の技術は以下の4通りです。 ISDB−T方式(日本) ATSC方式(Advanced Television Systems Committee)(北米) DVB−T方式(Digital Video Broadcasting Terrestrial)(欧州) 中国方式(中国で開発中) 日本のISDB−T方式に準拠した携帯電話は海外方式の放送を見ることが出来ません。携帯電話はTVと違ってどこへでも持って持って行くことができます。携帯電話の「通信」の世界においては「3G」の時代でこうした問題の解決が一応はかられます。つまり、実質的に世界標準の「GSM」方式と日本の「PDA」方式が通話可能となるのです。しかし携帯電話を地上波デジタルの受像機として考えるとき、再び第二世代(2G)まで同じような不便な状況に陥ることが予想されます。放送と通信の問題は非常に重要な問題になってきています。
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