KENの日記
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2006年02月06日(月) ブロムシュテットのブラームス交響曲第一番

昨日のN響アワーはブロムシュテットのブラームス交響曲第一番。先週来、音楽批評サイトで非常に評価の高かった演奏です。


指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
コンサートマスター:ペーター・ミリング(客演、ドレスデン州立歌劇場オケのコンマス)
演奏:NHK交響楽団


全体として大変な名演だったのではないでしょうか。批評サイトの評価はそのとおりでした。特に弦楽器の奮闘はテニスのヒンギスの準決勝のような。その日の試合は非常に意味深く従って、一球一球のボールを丁寧に丁寧で心がこもっている。そして、そうした場にいる自分また試合をしている自分にとても満足しているような。弦楽器群の演奏は時として聞きなれたブラームスでも多くの新発見を与えてくれました。


1楽章の導入部から提示部の緊張。感じの良い響きでした。3楽章での楽しさは第一交響曲というよりは第二交響曲の範疇のように聞こえました。この楽章がこんな歓喜に満ちた充実した楽章であったとは。始めての経験です。終楽章も3楽章の延長で非常に充実した演奏だったと思います。


ブラームスが20年かけて作った交響曲ですから、人生の色々な場面が詰まっているのですね。単なる勝利の音楽ではないのですね。しかし木管楽器が今回の演奏の中で果たしていた役割は何なのか?最後まで「?」でした。弦楽器があんなに気合を入れて音楽を創造しているのに。管楽器は、いつも通りの・決まりきった・過去何回もやったブラームスを自分流に無表情に再現していました。客演コンマスを連れて来るように、次は「客演オーボエ」・「客演クラリネット」・「客演フルート」が欲しいです。弦楽器のレベルがここまで来ているのですから、木管をあのままにしておくのは「罪」です。もったいないです。弦楽器の人はしっかり木管楽器に文句を言うべきだと思います。もし木管楽器が奮起していたら今回の演奏は「超名演」でした。




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