いきなりですが、インドから結婚式の写真が到着したので公表します。2005年1月16日、インドのウッタルプラデシュ州の州都のラクナウでの結婚式(ヒンズー教式)。私が10月にニューデリーで採用した社員の結婚式です。 招待状を頂いたのですが日本に帰国してしまったので出席は出来ませんでした。彼から教えてもらったりインドから今回知らされた情報を基に、インドの結婚式情報を書きます。
彼等は見合い結婚です(Arranged Marriage)。11月のある週末に彼は有給休暇をとってニューデリーから故郷のラクナウに帰りました。 帰るにあたって「両親が見合いの準備をしているので、あまり気が進まないけれど行ってきます」という程度のコメントをしていました。ところが月曜日に出社した彼はいやに「うれしそう」なのです。聞いてみると「決めました」とのこと。
親がアレンジした何回かのお見合いの中で、会ってすぐに意気投合してしまったのが写真の女性です。何人くらいの女性と会ったのかは聞きませんでした。彼の言によると会ってから「45分」で決めたそうです。彼としては、彼女のこと・彼女の家族のことは両親が十分了解しているので、後は自分が好きになるかどうかの問題であったようです。多分、彼の両親は何人かの候補を揃えて満を持してお見合いを設定したのでしょう。
彼はその後直ぐに婚約し1月16日の結婚式も設定し短期間で準備を済ませたのでした。インドの北部は12月16日から1月15日まで結婚式を控える風習(断食みたいなもの)なので、1月16日が選ばれたのです。(この風習はムンバイなどでは薄れています) 毎年12月の16日までは駆け込み結婚式でニューデリーなどはホテルが一杯になるのです。写真の結婚式は、ラクナウの特別に設営された場所で3日間行われたそうです。新郎・新婦の両家は、それぞれ別々のホテルに陣取り、結婚式まえに身内のお祝いをします。新郎は、結婚式前に新婦側のホテルに行くことがあるようですが、新婦は結婚式当日まで新郎側には秘密のようです。新郎・新婦とも一回しか着ないウエディングの服装を誂えます。
新婦は、結婚式用の特別なサリー。キンキラの刺繍やらですごく豪華です。これに加えて結婚式用のネックレスを始めに全身いたるところに装飾が施されます。新郎は、正式な礼装。帽子にショール。
昨年12月せっかく衣装を準備するなら婚約者をニューデリーに呼んで一緒に選んだらと聞くと、「向こうのお父さんが許さないだろうし、許したとしてもお父さんが一緒についてくる」と言っていました。結婚式まで新郎・新婦は二人けでは「会えない」のです。「新郎」側はホテルから結婚式場へ賑々しく向かいます。この行列は、親戚一同、友人、楽団がゆっくりゆっくり、そして騒々しく向かいます。楽団の音楽(民族音楽)にあわせて、親戚・友人達は踊り・歌いながら行進するのです。新郎は、馬車か馬にのって最後にやってきます。写真の彼は「馬」に乗ってやってきたそうです。彼の家族は厳格な「ベジ」なので結婚式の料理がどんなものであったか。興味がありますが今のところ情報無し。
新郎・新婦は今タイに新婚旅行中。新婚旅行の準備は新郎側がするそうです。そうして直前まで新婦には行き先を知らせない。新婦はパスポートをもって旅の準備をしているだけだそうです。彼等は来週後半インドに帰国します。新郎は既にニューデリー郊外の「ノイダ」に新しいアパートを確保ずみ。新しいカップルの幸せを祈っています。
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