KENの日記
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2005年09月18日(日) チェロ修理

昨日土曜日ですが、ムンバイオケで紹介された楽器修理のプロ「ハイク」さん宅に伺いチェロを調整してもらうことにしたのでした。上記は記念撮影。ハイクさんの工房です。ハイクさんのお宅はムンバイ郊外の住宅地「バンドラ」にあります。


ハイクさんはドイツのミュンヘン出身。ムンバイに来て約8ヶ月だそうです。
後1年くらいムンバイに居る予定だそうでお願いしてチェロを調整してもらうことにしました。彼女は弦楽器職人なのですが、現在インド唯一の弦楽器修理士なのでとても忙しいのだそうです。


ハイクさんのことはバイオリンのジニー先生に噂をきいたのでした。ジニー先生宅にあるチェロは全てハイクさんの調整にかかったものだということ。古い楽器ばかりなのですが、非常に素直な発音なのです。(レッスンはジニー先生の楽器で行われます)


去年のBCO演奏会でアメリカのチェリストによって「コールニドライ」が演奏されたのですが、その時もジニー先生の楽器が使われました。本当に素晴らしい音だったのです。インドのことですから植民地時代に優れた楽器が渡ってきて残っている可能性があるのです。ハイクさんはそうした埋もれた楽器を蘇らせているのです。


ハイクさん曰くどんな楽器でも調整の余地はあるものだそうです。それなりの値段の楽器も調整次第でそれなりの音がするのだそうです。土曜日は、楽器の駒の高さとか箱の材質の厚さを測っていました。箱の開けて材質を少し薄くして魂柱も調整すると、良くなる可能性があるとのこと。期待して待つことにします。




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