今日本の実家さいたまの我が家からアップしています。先週土曜日からかなり非日常的な生活を送ったので更新する気力を失っていました。振り返って記録しておきます。 8月12日はBCOコンサート当日です。演奏会場はムンバイの「TATAシアター」でした。午後2時まで事務所で仕事をして3時から最後のリハーサルに臨みました。演奏会場はTATAの「EXPERIMENTAL」ホール。小さなホールです。実は最後まで演奏上の不安は残っていました。
メンデルスゾーンの弦楽交響曲第7番の「フィナーレ」は各セクションのフーガになっているのですが、誰かが間違えて、早く出てしまったり、出なかったりすると、めちゃくちゃになってしまうのです。リハーサル中にチェンバロを少し動かしたら、足が外れるし。チェンバロの足はジニ先生が急遽修理したのですがやはり中途半端な修理だったみたい。
演奏会本番ではスリランカのことを思い出しました。スリランカシンフォニーオーケストラのチェロパートは非常に強力だったのです。トップのドュッシー先生とトップ横の一番弟子のホリジンガーさんが、パート全体をぐいぐい引っ張ったので、私のような素人は、フォルテの優しいパッセージのみ参加して、後は演奏を「聞く」ことができたのでした。
ところがボンベイオケはそうは行かないのでした。比較的まじめに練習に参加した私に重い責任が生じてしまった。練習参加回数では私がチェロパートで一番なのでした。従って弱奏の場所でも弾かなければならない。正直言って楽しむより、義理を果たすのが先に来て、非常に緊張した・疲れるものとなってしまいました。
まあそれでも一応全曲止まらずに演奏できたことは良しをすべきです。招待した会社の職員、お世話になっているM銀行の日本人スタッフにも楽しんでいただけた(かな?)。それにしても弦楽合奏だけの演奏は難しいです。管楽器・打楽器が欲しい。音色の変化が少ないことに加えて、「ここぞ」というところで、管・打が頑張ってくれると弦は楽です。次のコンサートは9月11日。ウイーン音楽の夕べ。管楽器も入ります。
コンサート終了後に空港へのダッシュしました。コンサートは8時20分には終了したので、急いで着替えて、楽器は練習室に預け、9時前には、飛行場に向かう事が出来ました。リハーサルから緊張していたので、晩御飯は食べずに過ごしていたのですが車に乗ったら急にお腹が空きだしました。
金曜日のムンバイ市内は予想通り込んでいましたが、空港には10時30分頃付く事が出来ました。飛行機に出発は少し遅れましたが13日の1時前には出発しシンガポールで乗り換えて半年振りに日本に帰ってきました。
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