| 2005年07月24日(日) |
モティ・マハールのカレー |
オールドデリーにある「Moti Mahal」(北インド料理)レストランは小粋なレストランです。この奥に、屋外席と一応冷房の効く屋内席があります。インターネットとか店の人の話をまとめて少し紹介します。
この「Moti Mahal」はタンドーリ料理の発祥の地であるそうです。 ナンとかロティを焼くタンドーリで、チキンとかマトンを焼くという料理法はそれほど古いものではないそうです。少なくとも、デリーでそうした「タンドーリ料理」を最初に始めたのが、この「Moti Mahal」だったのです。
現在パキスタンに属するインド西部から「Kundan Lal Gujra」という人が1947年にデリーにやってきて、ここでその料理法を始めたとのこと。それが、現在インドを代表する「タンドーリ料理」になっているのです。北インド料理では欠かせません。
焼き鳥のコンロの代わりにタンドーリを使った感じでしょうか。ここの店の名刺には「支店は一切ございません」と書かれていますが、実際には、デリー市内には多くの「Moti Mahal」があります。
しかも有名なチェーン店の「Moti Mahal」は「Kundan Lal Gujral」の息子さんが大々的に経営しているとか。この本家「Moti Mahal」と何か悶着があったのかもしれません。
とにかくこのレストランに行ったらタンドーリ料理を注文することです。チキン、マトン、フィッシュ、シュリンプをなど注文し、ビール(キングフィッシャーしかありません)を飲む。3人以上で行くとシェアできてOK。ひとりだと1種類で十分です。これはいけます。
そしてメインは名物のバターチキン(クリーミーなチキンカレー)と、ナン・ローティの盛皿。バターチキンは「ボンレスとウィズボーン」があるので、ボンレスにするのと手間が省けます。でも昔からの名物は「骨付き」です。薄く焼く「ロマニ・ロティ」も美味しいです。
夜8時頃からは、民族音楽の生演奏があり、言葉は分かりませんが結構上手な歌が聴けます。店の奥の調理場は非常にオープンなので、気軽にタンドーリを見学することが出来ます。調理場に多くの調理人がいるので、聞いてみたらそれぞれ調理するアイテムが決まっているのだそうです。
Aさんは「ナン焼き専門」、Bさんは「ロティ焼き専門」、Cさんは「バターチキン専門」のように。こんなところにも細かく分業が成立しています。伝統の味を今後も守って欲しいものです。担当の人間が休むと、その料理も休みになるのです。
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