ホテルで予定していた面接を済ませ、大急ぎでインド舞踊を見に行ってきました。面接が終了したのが7時でホ−ルについたのが7時30分ですから、まあ効率よく動けた方です。インド舞踊は、オールドデリーに程近い、デリーゲート交差点にあるパルシーホールで行われています。
デリーでは「パルシー」といっても殆ど通じません。(ムンバイとは大違い) その一角にはホールと拝火教寺院があって、ホールを借りて伝統ダンスショーが行われているのです。基本的に毎日夜7時から8時まで。入場料Rs200。今日は後半だけ見ました。インドには地方によって色々なダンスがあるのですが、今日の出し物はそれほど練り上げられたものとは思えませんでした。
というのも、北インドのカタックの日本人ダンサーの「Sさん」の踊りを知っているので・・・。でも民族衣装は非常にカラフルでキレイだし、踊っている人が楽しそうなので気楽に鑑賞できました。 この舞踊ショーをみて感じたことなのですが、少しずつ付加価値(というかどうかは難しいですが)をつけていけば、観光名所になるのに残念な気がします。まず宣伝が足りない。ホテルでは全く案内していませんし、地図にも載っていません。ホテルとしては、自分のホテル内のレストランに案内したいから、外部のアトラクションなど興味がない。
ニューデリーの街として観光開発しようという考えは全くない。会場も非常に分かりにくい。ホールといっても名ばかりで体育館に椅子を並べた程度。もちろん冷房なし。舞台は結構高いので近くからだと踊り手の足元は見えない。伝統舞踊は有名なのだから、専用ホールでも作って大々的に名所にすればいいのにと思います。ニューデリーには夕食の後に案内できるような場所はないのだから。外国人観光客にとってはこの無愛想なインドが魅力なのかもしれませんが、それだけでは観光客の裾野は広がらない。
ベトナム・ハノイの水上人形ショーを見習うべきです。それほど伝統ある芸能ではないですが、宣伝が上手なので重要な観光ルートになっています。団体旅行ではひとつの場所に固めて収容できる「催事」が欠かせません。この伝統舞踊ダンスショーを、専用ホールで行い、お土産さんを完備する。ついでに、気の利いたレストランなどを併設すればそれこそ数時間稼げます。インドの人はそんなこと考えないのだろうな。
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