天気予報から傘マークが外れたので、隣町へ買い物に行く。バスで30分程のその町は私の通った高校のある町。高校も建て直したり学科が分離したりして、すっかり変わってしまったらしい。制服もセーラー服からブレザーとプリーツスカートに変わってしまった。 見るのが怖いような気がする。町並みもかなり変わっている。ミスタードーナツがあるのには驚いた。過疎化がじわじわと進んでいるような町で、中央資本だけが多少元気なようだ。 どの店の人も感じがいい。従業員教育はどこも行き届いている感じがする。地元のホテルのフロントも、滑らかな発音に丁寧な言葉遣い、昨日電話したKDDIのサポートセンター(多分札幌支部)も、東京よりずっと有能そうで、感じも良かった。ホスピタリティという点では、やはり首都圏よりもこちらの方が上かもしれない。それでも不景気は止まらない。なんなんだ。
明日、ナオキのモデルにした男の子の家にお参りに行くことになった。伯母がこちらに来れば子供を見てもらって母と彼の家に行くつもりだったが、来られそうにないので私一人で行くことに。 彼が生きているときにもお邪魔したことが無いので非常に緊張している。彼が亡くなってもう10年以上になる。今更、という気もするが、このタイミングで私が口にしたのを母が気にしている。 母は霊感が強い(自称)。彼の家にアポイントメントの電話をかけたとき、落ちるはずの無いものが落ちて来たと言って不思議がっていた。私のところへ来ないで母に何かを訴えようとする訳もないと思うのだが。 私のところにだって会いに来る理由が無い。それほど思い入れがあるわけが無い。思いが強いのは私の方なのだ。 幽霊なんて生きているものが勝手に見る物に過ぎない。母は頭は悪くはないと思うのだがやはり頑固で考え方が旧弊だ。時々可笑しくなる。 もし彼が会いに来てくれたなら、そんな事実は私を自惚れさせるだけだろう。 多分明日、私は泣くと思う。そして例えほんの少しでも、私の中では何かが変わるかもしれない。
お盆特集号の某週刊誌を入手。T氏とT氏の対談は予想に反して面白かった。興味のあるテーマだったからかもしれないが。T氏(どっちかな)はやはり気配りの人なのだと実感。誌面にそれが表れないのが何よりの証拠のような気がする。
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