恋文
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風に逆らって 歩いてゆく
雨にけむるから 見えるようで 見えないような
行く先まで
おぼろげな 欠けた月
風が運んでくる 生々しい 植物のにおい
朝から 日差しが眩しい 目を細めて 信号機を見上げる 傍らを 自転車が 駆け抜けてゆく
楽しくもない朝 ゆるゆると からだを起こす
雨が 降り続いて
夜に なって
まだ 降り続く
いつも 風が吹く
今晩は ごうごうと鳴っている
窓をあけると 雨の暖かさ
固いものや 柔らかいものや
起伏や 塊や
異質なものの いりまじった
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