恋文
DiaryINDEX|past|will
だるい ひだり腕を 連れてゆく
道は 人にあふれて いるけれど
どこにも 音を感じない
まるく 周ってゆく いちにち
水銀灯の光に 深くなる闇夜
風も冷たくなる
死んでゆく 一日を どうやって 迎えようか
そんな歳に なったと、思う
ふんわり 暖かくて 眠っていたい
歩道の 色とりどりの 敷石をたどってゆく
雲のなかを 歩くみたいに 揺らぐ
さらさらと 葉ずれのような 音を聞く
外は 白くけむっている
山なみも 遠くにかすんでいる
暗がりが 少し 濃くなって
灯りも 沈んでゆく
風がゆるむ
それでも まだ灰色の 街角
|