冬の夜にも夏の夜にも街灯の光は冴え冴えとして
夜の間も消えない音も光もどこかだれか生きている
鳥が窓の外を横切って行ったブラインドの隙間の途切れ途切れ
セミが鳴き始めるじわりと汗ばむ
静かな音に満ちて雨になる
木もないこんな高いところベランダのフェンスでせみは動かない何を見ているその眼
眠れない夜に思い出を数えあげるその同じ時に戻り夢に見るだろうか