恋文
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もちろん 時間が 待ってくれるわけではない
手紙を出す 遠い国の
遠い時間
波のように 息をする
漣も 大波も
波のなか
風の音が 部屋のなかに 入ってくる
なにを 揺さぶるのか
槿の花が ふんわり 咲いている
昼下がりは 静か
まぶしい 通りは
だれも いない
わたし わたしのようなもの
わたしの影 影のようなもの
みんな いっしょに 引き連れて
一日 いちにち まだ 歩いてゆく
雨粒が きらきら ひかる
木の陰に まだ 落ちてくる
雨に ぬれる
みんな しんなりする
しずかに うなだれる
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