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2003年09月09日(火) 洗い物

何も考えていなくても
手は動いている

水が食器を流れ落ち
手はまた次の食器をつかんで

いえ、何を考えていたのか
しばらく、心はどこかに行っていたはずなのに
わたしは、じっと自分の
その手を追っていた

まるで自分のではないような
たしかなわたしの一部






2003年09月08日(月) 夢

それはいつのまにか現れて
目が覚めるとなくなっていた
ただの朝のできごと

夕方からは風が吹き始める
雨の予感をはらんで

あのとき
わたしは誰だったのだろう
何度でもわたしだったと感じたのに

もう風は止んで
もうすぐ夢を見る



2003年09月07日(日) ひとつ

たくさんいらなかった
ただ、ひとつ
そのことばでよかった

だから、あなたと一緒だった


2003年09月06日(土) 癖

髪をいじる癖は昔からだった
指の間に梳き
指に絡ませ
時には編んでみる

自分の中に沈んでしまうときに





2003年09月05日(金) 秋

光は
ずっと遠くからやってくる
木々と家々の間を
まっすぐに

熱は眩しさにかわってしまった
こんな一日の終わりに


2003年09月04日(木) 寒い日

今日、木々は真っ直ぐ立っていた
青い空の下で
風は葉をもぎ取ってゆく

薄い光の集まりのように
月は青い空の真ん中に
溶けてしまう

刈り取られてしまった
ひまわり畑

わたしも
何もかも剥ぎ取られてしまったようだ


2003年09月03日(水) 溢れる

わたしには溢れている
あなたたちから分けてもらったものが

何を不安に思うのだろうか
こんなにも満ち溢れているのに

わたしは
どうやって返したらいいのだろうか

あぁ、一緒に溢れてしまおう


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