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■ファッキングパパ
2010年03月05日(金)
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「来週の土曜日、実家に帰ってもいい?」

と嫁が言う。僕はその日仕事なのだが、嫁は娘・R(6才)と息子・タク(4才)を連れて土日を実家で過ごしたいのだと言う。

「別にいいけど」

実家に帰ったまま戻って来なくなっちゃったら僕泣いちゃうけど、いつもは僕の母優先で孫の顔を見せているのでたまにはよいだろう。

「あなたはどうする?仕事終わってから来る?」

「うーん。どうすんべ」

嫁の実家も同じ都内とはいえ、すぐそばが山梨県の西の端っこ。僕の勤め先はすぐそばが多摩川の南のはじっこ。結構億劫である。それに、ひとり暮らしの頃は当然ひとりで寝ていたが、嫁と子供が出来てからはひとりで寝る寂しさと寒さに耐えられなくなってしまった。

特にいつも一緒に寝ているRのぬくもりは、聖帝サウザーがケンシロウに破れ、死の間際に欲した師・オウガイのぬくもり程の価値がある。僕はさびしんぼうになってしまった。決して錆ちんぽではない。まだまだテカテカしている。

「タクはどうかな?パパ来て欲しい?」

僕は迷っているが子供達はどうだろう、と思いタクに聞いてみた。僕としては「パパも来てくれなきゃやだー」と言って欲しかった。しかしタクの答えは

「おうちで寝てれば?」

すっごいドライなのね君…。

「Rちゃんはどう?」

最後の頼みの綱であるRに聞いてみると、Rが答える前にタクが

「Rちゃんはパパ大好きだからパパいたほうがいいんじゃない?」

まさに僕の心の中を読んだようなことを言う。そうだ。その通りだ。するとRの答えは

「Rちゃんねえ、あっちゃんと遊びたいの。ゲームとか」

どどーん。Rよお前もか…。あっちゃんとは嫁の弟である。僕のことを誰よりも激ラブだったはずのRが嫁弟になびいてしまっている…。信じていたのに…。僕、多分年取ったら山に捨てられるんだきっと…。

行ってやる。意地でも嫁実家に行ってやる。例えめんどくても東京の南のはじっこから西のはじっこまで行ってやろうじゃないのさ。

土曜日、1日2回の東京都内移動。まるで人生のようだ。

人生は二度都内。なんつって。

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