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■メメント・メモリ
2009年06月09日(火)
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あれは土曜日、デザートバイキングの店を出た時のことじゃった。

「USBメモリが欲しい」

と嫁が言うので、安さ爆発カメラのさくらやに寄ったのであった。安さが爆発って凄いフレーズだよなあ…。

「で、何に使うんだい」

「エクセルの教室に通い始めたの。で、先生が必要だって言うから。2ギガぐらいのメモリでいいってさ」

そんな教室行き始めたのなんて聞いてねー。まあそれはよしとしよう。しかし

「エクセルだったら僕が教えてやるよ。セルの結合ー。僕と君の結合」

授業料がモッタイナイと主張したが目を逸らされ無視された。僕への愛のメモリは2バイトぐらいしかないらしい。

「じゃ、ま、探してみようか…」

店内を探してみると、デジカメの売り場があった。

D90
いつかは欲しい憧れの一眼レフデジカメ。しかし持ち歩くのがかったるいなあ…それにキムタクならサマになるが僕みたいなオタク面がこんなのぶら下げてたら盗撮魔に見られてしまうかなあ…。

デジカメの前で、トランペットを欲しがる黒人少年状態になって固まってたら

「見つかった?」

と嫁が寄って来た。

「いや、コレ欲しいなあって思って…」

とデジカメを指差すと

「はあああ!欲しいいいい!」

「だろ?動画も撮れるんだよコレ」

嫁はカメラの後ろのキムタクのポップをむんずと掴み、ガタガタと引っ張るではないか。そっちかよ!

「あれ。取れない」

「当たり前だ!」

なんという悪質な客なのだろう。そんなことをやっていると

「ねえパパ見て見て〜」

娘・R(5才)と息子・タク(3才)が僕を呼ぶ。ふたりは何かのパンフレットを持っていた。

「ん?どうしたんだいそれ?」

「イチロー」

ふたりが持っていたのは、バットを構えるイチローが大きく写っているフレッツ光のパンフレットであった。

「君達イチロー好きだっけ」

「うん。すきー」

ふたりは

「イッチッロー!イッチッロー!」

と叫びながらまた店内を探索に行ってしまった。まったくどいつもこいつもミーハーなんだから。

なれば僕も負けてはいられない。なんか可愛いアイドルが写ってるパンフレットでも探すべく歩き回りつつ、あ、あのAUのキャンペーンだかなんだか喋ってるお姉ちゃん可愛いなあ…とか見ていたら嫁が

「で、USBメモリってどこで売ってるの?」

はっ。そうだった。本来の目的などポックリ忘れておった。

木を見て森を見ず。ギャルを見てメモリを見ず。

馬鹿さ爆発になってしまった。

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