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■エレクトリックサンダーみたいな
2009年05月10日(日)
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雷鳴るナリ。

「ごろごろごろごろ」

金曜日の朝、いきなり雷が鳴った。

「パパ〜こわいよう〜」

娘・R(5才)と息子・タク(3才)が騒ぎ出す。Rは特に雷を怖がり、

「おへそとられちゃう〜」

と手で抑えているところがカワイイというかいじらしいので

「おうちの中にいれば大丈夫だよ」

と慰めてやると、いきなり僕のシャツをずりっとめくり上げるではないか。

「きゃああ。Rちゃんのエッチ」

「あ、パパのおへそまだあるからだいじょうぶ」

「パパのおへそチェックまでしなくてよろしい」

そんな感じで戯れた後、僕は会社に行く支度を始めた。Rとタクはまだおもちゃのキーボードとかで遊んでいた。すると…

「どっかーん!」

ものすごい雷鳴が響き渡ったかと思うと

「うわああああああん!」

R、怖さのあまり号泣。泣きながら必死におなかを抑えて縮こまっている姿が、胸が締め付けられるほど哀れで愛しく思い、

「大丈夫。おうちにいれば雷は入ってこないよ。パパがついてるから大丈夫」

ぎゅううっと抱き締めてしまった。

Rとは対照に、タクはわりと平気な顔で

「Rちゃん泣いてるー」

とかノホホンとしていたので

「ほらタク、お前もRを守れ!」

と言うと

「Rちゃん、たっくんもまもってあげるー」

タクもRをしっかりと抱き締め、ふたりでRを慰めたのであった。

「君達のお出掛けはもっと後だけど、パパはそろそろこの中を歩いて行かなきゃならないんだからな〜」

雷だろうがテポドンだろうが会社に行かなきゃならないんだよ、わははと笑ってみせると

「パパきをつけてね」

おお、父を心配する余裕ができている。もう大丈夫だな…と支度の続きをしよ…と時計を見たらかなりやばげな時間になってしまっていた。すっかりRを慰めることに没頭してしまった。おのれ雷め。

時はかみなり。なんつって。

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