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■泣きっ面に母
2009年04月12日(日)
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金曜日は、いよいよ息子・タク(3才)が幼稚園に入園する日であった。

あの甘えん坊でちゃっかり屋でタオルが離せないタクがもう幼稚園…。なんかいいんだろうか。残念ながら僕は仕事で行けないので嫁に託した。Rの時も行けなかったんだよなあ…一生に一度のことなのに…。朝、

「たっくん、今日から幼稚園生だぞ。頑張ってね」

と励ましてみたものの、不安でいっぱいであった。何故ならば、タクは…嫁がいないと泣いてしまうのである。

入園する前のプレ教室も、水泳教室も、嫁が離れてしまうとたちまち大泣き。そんなタクが幼稚園でやっていけるのだろうか…と娘・R(5才)の時には感じなかった不安が広がる。この時も

「でもたっくん、ままーって泣くの。ぎゃはははは」

タクは自分でもそのことを分かっているようで、自虐ネタにしてるし。普通本当に泣くほど嫌なら「幼稚園」という言葉を聞いただけで泣いてしまい、意地でも拒否すると思うのだが。

嫁がいなくて悲しくて泣いてしまうけど幼稚園には行きたい、そんなアンビバレンツな感じなのだろうか。

「だいじょうぶ!Rちゃんがついてるよ!」

そんな頼りない弟を全面的にサポートしようと頑張っているのはRである。Rはタクと同じ幼稚園の年長組なのだが、今日は入園式なので授業はお休み。できるだけタクに寄り添ってくれるんだそうだ。なんと頼もしく優しい姉なんだろう。

それでも一緒にいられるのは限られている。あとはどこまでタクがひとりで頑張れるか…。

そんな期待と不安を胸に仕事に出かけた。結果は帰ってから嫁に聞くつもりであった。タクはちゃんとやれたかどうか、この日はその結果報告を楽しみに仕事をしていたのである。

夜…仕事が終わって電車の中、家に着くまでの時間ももどかしく、

「さて、どうだったかなー」

と嫁に聞くのを楽しみにしていたらケータイにメールが届いた。母からであった。

「たっくん入園おめでとう。○○○(嫁の名)さんに聞いたよー。泣いちゃったんだってね!」

…僕が泣きたいわ!

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