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■ニューキッズ・便・座・ブロック
2008年10月17日(金)
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息子・タク(3才)と実家のトイレに入った時のこと。

「パパ、でびってなあに?」

「でび?夫人か?」

トイレの扉をガバッと開けたらそこにでび夫人がいた…なんてシチュエイション、としまえんのお化け屋敷より怖い。僕なら大も小も両方漏らしてしまうだろう。

そういえば中学の時、水間先生というウッチャンに黒縁メガネをかけさせてオカッパのヅラを被せたような物静かな女教師がいた。修学旅行の時、友達のモヤシというあだ名の女の子がトイレに入ったら、水間先生が今にも産む瞬間だったそうだ。

水間先生は鍵をかけなかった自分の非を認めたのだろう、

「すいません…」

と呟いて扉をぎーと静かに閉めたのだという。それ以降水間先生は水間(すいま)先生と呼ばれるようになった。

そう。トイレには…なんだっけ。そうだった。でびだ。タクがでびでび言っているのは、

「ビデ」

と書いてあるボタンであった。

「タク、これはビデと読むんだよ」

「びでってなあに?」

何って聞かれてもアータ…。どう説明したらいいんだろう。女性のお股を洗うモノ…としか言いようがないが、3才男児に言って聞かせるには生々し過ぎる気もする。

男がビデを使ったらどうなるんだろう。ちょうど「いなり」エリアに水がぶち当たるのだろうか。これはビデと言ってね…とタクに実演して見せたらとんでもないことになりそうである。股間とトイレをびしゃびしゃにして遊びかねん。

「ねえねえ、びでってなあに?」

タクは好奇心旺盛である。ストレートに説明せずにとにかく誤魔化すにはどうしたらいいか…

「あ、あのね、野口ビデオ…」

「のぐちびでおってなあに?」

「偉いお医者さん…」

「そっか」

「じゃ、出るぞ」

咄嗟の最最低低のダジャレだったが、なんとか切り抜けられたようだ。そもそも僕はウォシュレットすら使ったことがないので実感を込めて説明出来ないのである。

嫁のアナルには容赦なく突っ込む癖に、自分のアナルには水がかかることすらびびって未だ体験したことがない。なんかこう、股間がきゅうんと縮まってしまうのである。

問題:こういう小心者のことをなんと呼ぶか。

はーい自分で答えまーす。

アナルだけに、「ケツの穴が小さい」でーす。

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