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■言い間違いの花道
2008年10月14日(火)
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家族で歩いていた道。

娘・R(5才)と息子・タク(3才)がはしゃぎながら僕と嫁の先を歩いたり走ったり。

「ほらほら、車が来るから気を付けなさい」

交差点の向こうからいつ車やバイクや自転車や変質者や通り魔が出てくるか分からないこのご時世、目を離せない。

「もっとはじっこ歩きなさいよ〜」

と美川憲一のモノマネをして注意しても、誰も覚えていない古いネタだったせいかなかなか言うことを聞いてくれない。

「パパ、これなあに?」

タクが道端に落ちている何かを見つけたようだ。

「これはペットボトルのフタだね」

「そっか」

単なるフタでも興味津々。Rもタクも道に落ちているモノなら犬のうんこですら興味を持つのである。

「パパー!これなにー?」

今度はRが何かを見つけた。どうやら何故か大ぶりの木の枝がバッサリと切られて道に落ちている。近寄ってみると柿の木の枝だった。柿の実がいくつも付いている。なんと勿体ない。隣の柿はよく客食う柿だ。

「これはね、柿の木だよ」

「実がいっぱいなってるよ!」

「そうだねー。おっきいねー」

ふたりは僕に言われた後、

「ママー!」

僕の5メートルほど後ろをもさもさゆっくり歩いている嫁のところまで走って行き報告しに行った。Rは

「ママ!おっきいカリがあった!」

などととても恥ずかしいことを言うので

「お、おバカ!カリじゃなくて柿でしょ!」

慌てて訂正した。ご近所に丸聞こえだろ…。カリ太なんてパパの股間事情をでかい声で言わないでくれよ…(見栄っ張り)

そして今度はタク。

「ママ!ブタが落ちてた!」

ブタが落ちてる道なんてどんだけパンクロードなんだよ。

「ブタじゃなくてフタだって!」

Rとタクを入れて伝言ゲームをしたらとんでもないことになりそうである。柿がカリに。フタがブタに。Rとタクにかかれば道端にどんなモノが落ちているか全く予想が付かないことになってしまう。

これを道の世界といいます。

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