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■行列が出来る運動場
2008年10月12日(日)
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娘・R(5才)の幼稚園の運動会当日、我が家の朝は早かった。

嫁は朝5時起きで弁当作り。僕が起きた時は既にタコさんウィンナー、玉子焼きといった定番おかずが弁当箱にセットされており、更に

「唐揚げ〜唐揚げ〜」

歌とも呪文ともつかぬ奇妙な声を上げながら唐揚げをアゲアゲなノリで調理していた。それに釣られたのかRも息子・タク(3才)もいつもより早起きしてテンションが高い。栃木から来て前泊している母もスタンバっている。そして僕は運動会会場の場所取りで6時に家を出る予定であった。

「そろそろ行くか…」

と窓を開けて外の様子を見てみると

「あっ。雨が降ってきた!」

「なんですってー!」

嫁も台所から飛びだして来た。唐揚げあぶねえだろ。ぽつりぽつりと降る雨は、まるで排尿が終わった後もポタポタと垂れ続ける、キレの悪いオヤジの残尿のよう。止むか止まないか、中止になるのかならないのか判断に苦しむ非常にいやらしい雨であった。

「中止の場合は7時までに幼稚園から連絡が来るよ…」

「まあとりあえず出掛けてみるか…」

続行なら続行でいいし、中止なら戻ってくればよい。僕はチャリで会場へ向かった。するとものの5分で嫁から電話が掛かって来て

「中止だってさ」

とのことで力が抜けた。運動会のため朝が早いということで、前夜のプレ運動会、すなわち大人の運動会であり単刀直入にいえばまぐわい行為を自粛していたのに。僕としては珍しく自制出来た自粛だったのに。それがパアになるとは。しかも運動会は翌日になったので今夜も自粛しなければならないとは。

しかし僕以上にガッカリしているのは嫁だろう。嫁の労力の方が遙かに大きい。家に戻って来ると案の定甲子園でボロ負けした高校球児のようにガックリと全身に影を落としていた。

「せっかく作ったのに…」

「唐揚げ、明日まで持たせられないの?」

「無理だよ…」

「明日、別に吉野家でもいいよ」

「いいわけないでしょ!」

「さっき通ったら80円引きだったよ」

「そういう問題じゃない!」

確かに手作り弁当の家族に囲まれて僕らだけ吉牛というのもなかなかジャンキーである。

「あなた、髪伸びてるよ。どうせ今日ヒマになったんだから床屋でも行って来たら?」

嫁のやり場のない鬱憤の矛先が僕に向いて来たようなので、大人しく従うことにした。床屋の開店を待ってから出掛け、結果ちょっと切られ過ぎてうなじあたりがスースーしながら帰って来ると

「なんだそのとっちゃん坊やみたいな頭は」

と母。栃木帰れ。一方嫁は出掛ける前までの不機嫌さがウソのように

「唐揚げを明日まで持たせる料理法が見つかったわ〜」

料理本をぶん回してその喜びを表していた。

嫁、からあげくん。
僕、かりあげくん。

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