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■T-SHOCK(定食)2
2008年09月02日(火)
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日曜日、ちょっと遠く離れた公園で子供達と遊ばせていた。

12時を過ぎて、娘・R(5才)と息子・タク(2才)がお腹が空いたと言い始めた。

「あなた、お昼どうする〜?またあの定食屋にする〜?」

嫁は昼飯を作る気はさらさらないようだ。生理中なのだろうか。さらさらのさらさーてぃ。

「あの定食屋」というのは、この公園の近くの大山という街の定食屋である。午前中遊んだ後、何度か利用したことがある。以前日記にも書いたことがある。(こちら→クリック

安くて美味しくてボリュームがあり、日曜だと女の子の赤ちゃんがいる。店を切り盛りしているご夫婦の娘さんなのだが、日曜だけは保育園が休みなのだそうだ。

お店のベビー椅子にちょこんと座って客の様子をニコニコと眺めていたりスヤスヤと昼寝をしている姿がとても可愛らしい。Rとタクにとっても気になる存在なようであり、行くたびに話しかけたり握手をしたりしている。

「赤ちゃんがいるお店屋さん、覚えてるか?」

と子供達に言うと

「おぼえてるー!」

「じゃ、そのお店でごはん食べようか」

「うん、いいよー!」

という訳でその店に行くことにした。ゾロゾロと4人歩いて行き、まず僕が店の扉を開けると、ベビー椅子に赤ちゃんは座っておらず、奥さんもいなかった。ご主人とアルバイトだろうか、若い女の子がいるのみ。

今日はいないのか…まあよそさまの家族のことをあまり詮索するべきではないだろう…そんな常連でもないし…と思いながら扉を開けたままRとタクを入れさせると

「あれぇ?きょう、あかちゃんいないのー?」

タクが思いっきり大声で叫んだ。あんた、強気の内角攻めのような直球だなあ…。僕が思わず苦笑いしてご主人と目を合わせると

「いやあ、実は今朝41度の熱を出しちゃいましてね…今病院で女房が付き添ってます」

とのこと。

「そりゃあ辛いでしょうね…。子供はすぐ熱が上がりますけど41度はさすがに…」

子供が高熱を出しても働かなければならない父親の気持ちはよく分かる。ましてやまだ1才になりたてぐらいの一人娘。居ても立ってもいられないのではないだろうか。

しかしそこはプロである。出て来た料理はいつもどおり美味しかった。ご主人は穏やかならぬ心境かもしれないが、店の空気もいつもどおり穏やかで、テレビの音だけが響いていた。どういう必要性があるのか分からないが、エド・はるみが苦しみながらえらい長距離を走っている姿が映し出され、

「あっ!ぐーぐーぐーのおばさんだ!コォー!」

タクがまたもや大声で…お前、いつも直球ばかりだよ…。

「赤ちゃんお大事に」

店を出る時にご主人に声をかけた。

「あ、どうも」

と返ってきた。こういう時の定食屋の主人というのは店を離れるわけにも行かず辛そうである。とても僕には出来そうにもない。どっちにしろ僕は料理はからっきしダメなのだが。

僕が出来るのは生殖屋ぐらいである。

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